「チーム天狼院」構築について漠然と考えてみる。《天狼院通信》
僕は、自分の分際を知っている。
大したことは、ないのである。
ただし、やりたいことが多すぎて、それぞれが大きすぎて、自分でも途方にくれるほどである。
では、諦めてしまうしかないのかといえば、そうではない。
幸い、僕は株式会社東京プライズエージェンシーという会社の代表取締役である。フィリピンパブとかでは、いや、行ったことないけれども、みんながみんな「しゃっちょーさん」になるらしいが、僕の場合は正真正銘、社長である。嘘だと思うんなら、法務局にいって調べてみるといい。ちゃんと登記されている。
それは、単に、名刺に「代表取締役社長」と書けるから、かっこいいだろーという話ではなくて、簡単に言ってしまえば、これこれこういうことで商売をやりますね、と国に登録してあるということだ。
そう、公で堂々とビジネスをやれるということだ。
それはどういうことかといえば、仲間を集めて、好きなビジネスを全力でやっていいということだ。
仲間とともに、同じ夢を見ていいということだ。
なんと、ステキな話ではないか!
だとすれば、大したことがない僕でも、大したことができるかもしれない。
僕の夢に共鳴して、自分も全力で働いてみたいという仲間が助けてくれれば、きっと途方に暮れることもなくなるだろう。
そのためには、一緒にやってくれる仲間が重要だ。
「天狼院書店をやるんだから、本に詳しくないといけなんでしょ?」と思うかもしれないが、決してそうではない。
むしろ、知らなくていい。
「やっぱり、店主よりも有能だとまずいよね?」と思うかも知れないが、それも違う。
むしろ、僕よりも有能でなければ困る。
「せっかく入れてもらったんだから、天狼院を辞めて独立したら頭に来るよね?」と思うかもしれないが、それは完全な誤解である。
むしろ、独立心がない人は、そもそもやっていけないと思う。
僕は、自分の分際を知っている。
大したことは、ないのである。
けれども、僕は、自分の感受性というものを、何よりも信じている。
たとえば、永遠の名著『1坪の奇跡』は、その日、数百冊以上入ってきた本の中で、1冊だけ入荷した本だった。僕は、この本を仕掛けることによって、人生が拓けた。それは、僕の感性が直感で選んだものだった。
それと同じように、仲間を選ぶ際も、僕は直感で選ぼうと思っている。
一目惚れした人にしか、「一緒に働いてくれませんか」と言わないことにしようと思っている。
たしかに、周囲から勧められて、「これこれこういうわけで、この人材は優れていて、必ずや力になるでしょうから、雇ったほうがいいですよ」と言われて、そういうものかな、と納得する場合もあるだろうが、僕はこの種類の合理性よりも、自分の直感を信じたいと思っている。
要は、一緒に働きたい、と思う人と働こうということだ。
もっと言えば、自分が惚れた人と働きたいということだ。
僕には、夢がある。
今年、天狼院書店の1店舗目「東京天狼院」をオープンさせて、2017年までには全国で10店舗にし、2022年には上場させたいと思っているが、夢とは、その先の話である。
もしかして、初期のメンバーで残ってくれている人がいて、あるいは途中から入ってきた超絶優秀な人が、僕のやり方に対して物足りないものを感じて、「あなたのやり方は古い!」と言い捨てて、独立する場面に遭遇するやも知れない。
そして、その人が、天狼院書店を大きく超える新しい希望を作って、僕をコテンパンにやっつけるのが、実を言えば、僕の夢なのだ。
コテンパンにやられた僕は、死ぬほど悔しい思いをするけれども、そして、自分の力のなさに恐怖を覚えるだろうけれども、それ以上に納得するはずだ。
「自分が惚れて雇った人になら、やられても仕方がないだろう。あいつのほうが、僕よりもはるかにうまくやるだろう」と。
そんな人を雇いたいと思う。そんな人たちと、チームを組んで、一緒に働きたいと思う。
漠然とだが、本当にそう思っている。
《CAMPFIREのプロジェクト》
天狼院書店は、現在、クラウド・ファンディング「CAMPFIRE」さんで、プロジェクトを掲載させて頂いております。
東京天狼院、本当に面白いことにしていこうと思っております。
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