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「ぐず」は直らない! 対処療法で乗り切ろう! 

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「ぐず」は直らない! 対処療法で乗り切ろう!
 
記事:きさらぎ(ライティング・ゼミ5月開講通信限定コース)
 
 
お恥ずかしい話しではあるが、私は「ぐず」である。
「ぐず」を通り越して、時々「クズ」になる。
 
少し暴露しよう。
恥ずかしいので、ここだけの話しにしてほしい。
 
まず、夜お風呂に入るのが面倒くさい。
入ってしまえばいいのだ。
お風呂上がりも最高に気持ちが良いし。
わかってはいるけど、いったんくつろいでしまうと腰があがらない。
ドラマを見終わったら、と思いながら、スマホを片手に、ずるずる、だらだら、時間が過ぎていく。
時間が過ぎれば過ぎるほど、ますます動かなくなる。
 
子供の学校の提出物は、後からやろうと、ぽいっとケースに入れたまま忘れてしまう。
 
コンビニ行った時についでに振込しようと思い、いつまでも振込用紙がカバンの中に入っているとか。
 
前回いつ使ったかわからない美顔器が部屋の片隅に置いてあるとか。
 
やるべきことを後回しにして、だらだらと時間を過ごしてしまった時や、ボロボロになった振込用紙をカバンの奥底に発見した時、どうしようもないほど落ち込む。
 
なんとかこの悪い癖を直そうと努力してきた。
 
To Doリストを作ってみたり、「バレットジャーナル」なる手帳活用法も試してみた。
うまくいかない。
 
時間管理術の本も何冊か読み試してみる。
その時は俄然やる気になってはじめるが、いつの間にかやめている。
 
そうなのだ。
私は「ぐず」の上に、超、面倒くさがり。
そして、すぐ飽きる。
面倒くさいことを放置するから「ぐず」になるのかもしれない。
さらに、忘れっぽい。
なんでも、すぐに忘れてしまう。
放置のち忘れる。
最悪だ。
 
欠点や悪癖の改善はなかなかうまくいかない。
いったい私はどうすればよいのだろうか。
 
まあ、しょうがないかな。
あきらめた。
欠点がある方が人間らしいではないか。
開き直って、「ぐず」で時々「くず」を受け入れた。
もう、仲良くつきあっていこう。
でも、できるだけ実生活に被害が少なくなるようにはしたい。
 
どうする私?
 
私のとった方法は、「すぐやる」「いまやる」こと。
反射的にすぐ動くこと。
考える時間や、一瞬の間もあけずに行動する。
すぐに動くほうが効率悪かったとしても。
そうすることによって、「忘れる」ことも防げる。
 
お風呂が遅くなってしまうのは、家に帰ったら、まずお風呂に直行することによって防ぐことができる。
食事の支度がある時は、とにかく座らないこと。
家事が終わるまでは座らない。
お風呂終了までは座らない!
ソファに腰掛けたら最後。根が生えてしまうから。
 
振込忘れは、振込用紙が届いたら即支払いに行く。
コンビニに用事がなくても行く。
わざわざ。
可能な限りすぐに。
 
子供の提出書類なども、もらったらすぐに、その場で記入して渡す。
ケースに入れたとたん、忘れていくから、すぐにやる!
 
この行動は対処療法なのだ。
「くず」が発動するまえに行動してしまうという。
 
私は偏頭痛持ち。
頭痛がおきそうというシグナルだけで鎮痛剤を飲む。
頭痛がはじまってしまうと薬が効かないから。
鎮痛剤はその名の通り、いったん痛みを抑えるだけで治療してくれるわけではない。
 
私の「ぐず」もそれを直すことは難しい。
だからそんな自分とうまくつきあっていくしかない。
その対処療法が「すぐやる」「いまやる」ことなのだ。
 
鎮痛剤を早く飲まないと効かないように、私の「ぐず」も時間をあけると発動してしまうので、間髪入れず、考える隙を与えず動くのだ。
 
これも習慣になってしまえばなんとか動ける。
「すぐやる」「いまやる」ことが定着したら、自分の行動全般がスピードアップした。
 
仕事にも良い影響があった。
 
細かい調べ物が必要な仕事は苦手。
いつも期限ギリギリで取りかかっていた。
今は、そのような面倒くさい仕事がきたら、とりあえず手をつけてみる。
データをひろったり、資料集めたり。
少しでも進んでいると、その後も案外すんなりいけることに気がついた。
 
面倒な仕事を後回しにしないと、頭の片隅にある、
「あの仕事残っているな。そろそろやらないと」
なんて重しがないのがいい。
結果、時間に追われない。
時間の余裕は気持ちの余裕。
やりたいけど、時間がなくて後回しにしていた仕事にも取り組む余裕ができた。
 
めっきり「できる女」になった私であるが油断は禁物。
気を許すとすぐに「ぐず」が顔を出す。
 
気が緩む、休日前などは危険。
 
やることが山積みなのに、TVを見だしたら、あっという間に時間が経ち、いつの間にかソファでこっくり居眠り。
だから、座っちゃダメなのだって!
 
午前2時に目が覚めると、
シンクには汚れた食器、洗濯物もそのまま、お風呂にも入っていない。
たまに、うっかりと、やってしまう。
そして、ため息つきながら、やり残した家事をこなして、お風呂に入る。
 
あーあ。
 
やっぱり、「すぐやる!」「すぐやる!」方がいい! と新たに誓いを立てる。
そんな繰り返し。
 
薬をうっかり飲み忘れ、偏頭痛がはじまってしまうことがあるように、
私の「すぐやる」「いまやる」もうっかり忘れてしまう。
 
そんな自分と仲良くつきあっていくしかない。
そして、ダメな自分があってもいいではないか。
休日前くらい、リアルタイムでTVみたい気持ちもわかるよ、私。
 
でも、どちらかというと、家事を終えてゆっくりTVを見るほうが心地良いから、できるだけそうしよう。
 
できない自分を無理矢理かえようとするのではなく、できない自分をわかって、うまくつきあっていこう。
ダメな自分、なんて落ち込まないことが一番大切。
 
人間、 良いところもあれば、悪いところもある。
得意なことがあれば、不得意なこともある。
完璧な人間なんて1人もいない。
完璧にする必要もないと思う。
 
できないことに苦しむ必要はないし、無理矢理できるようにしなくてもいい。
ただただ、受け入れるだけでいい。
 
それだけでだいぶ楽になるはずだ。
 
受け入れたら、対処療法を探せばいい。
 
鎮痛剤にたくさんの種類があるように、自分にあった対処療法は必ず見つかる。
自分の欠点を知り、それにあった対処療法をいろいろ試してみよう。
 
直さなくていい。
なるべく軽減させればいいのだ。
 
少しでも、自分の生活が、人生が、楽になるように、楽しくなるように。
 
 
 
 
***
 
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2020-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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