メディアグランプリ

「ビジネス書嫌いなんです」とビジネス書専門店で言ったら紹介された本


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記事:村人F(リーディング・ライティング講座)
 
私はビジネス書が嫌いだ。
当たり前のことしか書いていないし、結局最終的な結論は「やれ」の2文字だったりする。
それどころか作者の個人的な成功体験のみ書いていて全然教訓にならん本もある。仕事できない人が読み漁るジャンルの本みたいな偏見を持っていた。
 
そういった話を、ビジネス書を専門に扱う書店、天狼院書店 Esola池袋店の店長にしたわけである。
 
我ながら性格の悪いことをしたとは思う。
しかしこれはある程度勝算があってした話でもある。
 
というのも、店長サイドから考えると、これほど燃えるシチュエーションはないと思ったからである。
だって、わざわざ「いい本があったら買ってやりますよ」と喧嘩売る感じで挑発してきたのだ。
本を勧める相手としてはこれ以上挑みがいのある相手はいないんじゃないかというレベルではないか。
 
だからこのように言えば私のちっぽけな先入観をぶち壊す名著を紹介してくれるはずだ、という確信のもと失礼な話をしたわけである。
 
そこで店長さんがオタク特有の好きすぎるものに対する殺気と共に紹介してくださった本こそ、ムーギー・キム著「最強の働き方」である。
普段だったら絶対買わないタイトルの本だったが、冷静な口調でも隠しきれていない熱量で紹介されたことから、購入して電車の中で読んでみた。
 
確かに面白かった。
なんせ本の「はじめに」で、記事冒頭に私が書いた先入観がそっくりそのまま書かれていたのである。
皆さんの言いたいことはよくわかっておりますと言わんばかりの先制パンチに圧倒されてしまった。
そしてそんな人たちに満足してもらえるように句読点の一つから、挿絵に出てくる自分のウエストサイズまで細心の注意を払って書いた本だと語られたのだから、もう一気に引き込まれてしまった。
 
本書の一番の特徴は、自分がやったことを教訓として書いていないことである。
本書の副題は「世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓」である。
ここからわかるように、出てくるメソッド一つ一つが、著者の自慢話から来るものではないのである。
 
あくまで著者が一緒に働いてきた凄すぎる周りの人たちの特徴だけをピックアップして書いている。そして、あくまでも「私も真似したくなったから皆さんもどうですか」という押し付けがましくない視点で書かれている。
だからスッと入ってくるわけだ。
 
出てくるメソッドをすぐ真似しやすいこともポイントだ。
本書に出てくるメソッドは「坂の上の現実」を標語に、どこでもすぐに実践できるメソッドのみが書かれている。
「メールには即返信しよう」とか、「会議とかで渡すお土産にも超こだわれ」みたいに、具体的な内容でその気になれば明日からできることだけが書かれている。
 
しかもセットで、それを実践している人の凄すぎる経歴も紹介されるのである。
メチャクチャ尊敬できる年収数千万クラスの上司の方が実践していたとか、とある大企業の会長が意識していることなど、雲の上の超人たちも小さな基本をしっかりやっているのがわかる構成になっているのである。だから実践してみようという気が起きやすい。
 
著者のムーギー・キムという名前もまたいい。
なんか親しみやすい響きをしている。
そして著者近影もちょっぴりご飯食べすぎた感じの見た目でマスコット感がある。
合間合間に挟まれる著者のユーモアはこの名前と見た目があってこそ磨かれたんじゃないかと思う。
 
そんな感じで、350ページ以上ある本書を買ってから2日で読み切ってしまっていた。
大変面白い本だった。読み終わった後、「店長さんありがとう」と土下座しながら彼のフェイスブックに友達申請をしてしまっていた。
 
このように本書を堪能した私だったが、同時に書店の素晴らしさも感じていた。
最近はネット通販が全盛であり、いろんな商品を買える時代となった。しかしここには参考になるレビューを見つけるのが困難という弱点がある。たとえば本書も某通販サイトで検索したら一発目に「つまんない」ってレビューを無神経に載せられたりしている。そういう事故があると、本も信用できないしレビューも信頼できないという悪循環が生まれ、買い物する気がなくなってしまうものである。
 
しかし、書店は違う。
スタッフさんに聞けば、私のためだけの選書をしてくれる。
そして本当に面白いと思った売りたい本だけを勧めてくれる。
なにより、その本に対する熱い思いを感じることができる。
そういうリアルな世界でのやり取りの凄さを実感したのである。
これがある限り、いかにインターネットが発達しようと書店は無くならないだろう。
 
私と同じようにビジネス書に偏見を持たれている方がいたら、ぜひビジネス書専門店に行って欲しい。
きっと「待ってました」と言わんばかりに渾身の一冊を選んでくれることだろう。
それはあなたの想像を超える世界へ導いてくれるはずである。
《終わり》
 
本記事で紹介した作品
タイトル:最強の働き方―世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓
作者:ムーギー・キム
出版社:東洋経済新報社
 
 
 
 
***
 
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2021-02-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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