メディアグランプリ

人生100年時代のヨガ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:高橋 奈津美(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
日曜日の朝はヨガでスタート、10年くらい前だったか、家の近くで見つけたヨガの先生のレッスンを今はオンラインで受けています。
 
最初はヨガの良さに気付いていませんでした。それでも家の近く、徒歩2分ほどで通える場所を選んだこともあり続けることができました。数年続けると身体つきも変わり、身体を動かしやすくなり、日々の生活が楽になっていったんです。
 
そんな時、先生が引っ越すことになりました。まぁ他の先生のところへ行けばいいかと軽く考え、何人かの先生のレッスンを受けてみたけれど、どれも続かない、何か違うんです。どうも自分に心地良いヨガというのがあるようだということに後から気付きました。
 
気付いたのはいいのですが、心地よくできるヨガを教えてくれる先生は引っ越しをして片道1時間以上かかるところでレッスンをしていたのです。
 
それから数年経ち、2020年の4月、その先生からオンラインレッスンを始めるという連絡が来たんです。嬉しい、すぐに申し込みました。
 
やっていたことがあるとは言え50代後半からの再スタート。毎回身体はミシミシ、悲鳴をあげます。もともと身体は硬い方、それが最近の在宅勤務で股関節周りがとても硬くなっています。それでも続けているうちに少しずつスムーズに身体が動くようになっていきます。
 
「筋肉は裏切らない」とはよく言ったものです。本当に運動すればするだけ、動くようになるんです。
 
そのうち、これまで1度もできたことがなかったヨガのポーズができるようになりました。
 
太陽礼拝と言うヨガの一連の流れの中のポーズの1つ、チャトランガ(腕立て伏せみたいなポーズ)ができるようになったんです。なんと40代の頃、毎週やっていてもできなかったポーズ。これは一生できないままなんだろうと思っていました。
 
何が功を奏して、できるようになったのだろうと考えると、 滑り止めのグローブをしてヨガをするようになったからだと思っています。
 
以前はやりにくいことがあってもそのまま、他の人と同じようにしているのだからいずれできる様になるだろうと思っていたのだと思います。しかし、 最近は自分に合わせてちょっと変えてみる、小さなチャレンジをすることが多くなりました。
 
この滑り止めのグローブは ウェイトトレーニング用のものなので、ヨガで使用するのは恥ずかしかったのですが、ヨガマットを拭いてみたり、マットの上に引く滑り止めを使ってみても改善しなかったので試しにちょっと使ってみたんです。使ってみると手が滑らな状態でヨガができるってこんなに快適なのかと驚くほど快適にヨガをすることができる様になりました。
 
チャトランガをするときの手のポジション、これもちょっとずつ変えてみています。先生からは「肩の真下に手の平を」と声を掛けられます。肩の真下あたりでやりやすいポジションはどこなのかな?と観察しながら手を置く場所をほんの少し変えてみると、明らかにやりやすい場所があってここが今のわたしの身体でバランスの取りやすい場所なんだなということがわかります。
 
教えてくださる方と、わたしの身体は違う身体なので今の自分の中で最大動けるようになるにはどうするのかは自分で考える必要がある、という当たり前のことにヨガをすることで気付いたのです。
 
こうやって気付いたことを取り入れることでできることが増えたり、少しずつではあるけれど身体がスムーズに動くようになると、より自分の身体を観察しながら動くようになっていきます。
 
あるとき、朝ヨガをしない土曜日より、ヨガをした日曜日の方がよく動いているということに気付いたんです。
 
わたしの常識では運動して疲れているのだから、身体を休めたくなったり、眠くなったりするものなので日曜日の午後は当てにしていなかったのです。
 
ところが、日曜日の午後にいつもできないことに着手したり、後回しになりがちな片付けをしたりしている自分に気付きました。
 
ヨガが終わって静かな時間に身体の声に耳を傾けると、活力が湧いてくる感じがしているのです。
 
50代後半、比較的体調が良い方だとは思うのですが更年期気味であることは逆らいようのない現実です。日々の生活の中では部屋が片付かない、手が回らないことが増えてきたことに気付いているのですが見ないふりをしてきました。
 
そんな状況なのに、ヨガをした日は明らかに元気で活力があるのです。
 
ヨガをスポーツとして捉えていたのは間違いだった。今はそんな風に思っています。こんな風に感じ始めたのは最近のことで若いときには気付きませんでした。これからは「八支則」といわれるヨガの段階にも興味を持ってヨガを楽しんでいこうと思います。
 
人生100年時代といわれるようになった今、健康、家族や人間関係、それから仕事、お金や時間の使い方については語られることが多くなってきているけれど、加齢と共に自分自身のエネルギーがどう変化していくのかはその年齢になってみなければわからないのです。わたしは自分のエネルギーが低下していることに薄々気付いてはいたけれど受け入れたくなかった。Everythings is changing. 変化する中で人生を精一杯楽しんで生きるためにヨガの教えは役に立つのではないかと思うのです。
 
参考:ヨガの八支則
 
①ヤマ(Yama)/禁戒(非暴力、足るを知る)
 
②ニヤマ(Niyama)/勧戒(心も身体もきれいに、自分を知る)
 
③アーサナ(Asana)/坐法(一般的な身体を動かすヨガの部分)
 
④プラーナヤーマ(Pranayama)/呼吸法・調気法
 
⑤プラティヤハーラ(Pratyahara)/感覚の制御
 
⑥ダーラナ(Dharana)/集中・精神統一
 
⑦ディアナ(Dhyana)/瞑想
 
⑧サマーディ(Samadhi)/三昧、超意識、悟り
 
 
 
 
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2021-02-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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