無意識の内にデスクトップを使っていた
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:山田THX将治(ライティング・ゼミ書塾)
「疲れるー!」
お恥ずかしい話なのだが、いい歳なのに私は、いたって集中力が無い。こうしてキーボードを叩き始めても、30分もしない内に他のことが気になってくる。
昨年の今頃迄なら、加熱式たばこを吸って、集中力を維持していたが、禁煙をしてしまった現在は、それも放棄してしまった。
集中力が切れた私は、一旦椅子から立ち上がり、スクワットをしてからキッチンに向かい、コーヒーを温めなおすことにしている。集中力を維持し復活する為とはいえ、このところの珈琲豆の消費が激しい。
結構な出費となっているが、以前のタバコ代に比べれば安いものだ。
先週末のこと、いつも使っているPCの電源が、急に入らなくなった。ここ数日、妙に焦げ臭い匂いがしていたので、多分、パワー系の基盤が寿命を迎えてしまったのだろう。
そもそも、数か月前からモニターに横線が入っていた。キーボードだって、キーが甘くなっていた。マウスに至っては、スクロールすることが出来なくなっていた。
そう、私はデスクトップ型PCを愛用しているのだ。数々の部位が、一斉に具合悪くなるということは、多分、俗に言う『使い過ぎ』なのだろう。
このままでは、仕事はおろかメールチェックすら出来ない。その前に、数々の課題を提出することも出来やしない。
手をこまねいては居られないので、私は翌日一番で、PCショップに出向いた。
PC本体の電源は復旧することが出来なかったが、ハードディスクは無事だった。HDが無事ということは、データは復旧出来るらしかった。
私は一安心して、普段携帯しているラップトップPCだけで、急場を凌(しの)ぐことにした。私のラップトップは、リンゴの印が付いた最も軽い機種だ。軽い分だけ小型で、当然モニターも小さい。
軽いラップトップを選んだのは訳が有る。面倒臭がりの私は、重い機種ではその内持ち出さなくなる恐れが有ったからだ。
帰宅した私は、デスクトップPCが持ち出されて、がらんと拡がった机の空間に、小型のラップトップPCを置いて書き物をし始めた。
始めは、デスクトップPCの時と同様のペースで、私はキーを打ち始めた。ところが、ほんの30分もしない内に、冒頭の言葉を叫んでいた。
普段、肩こりの自覚が無い私が、首から肩に掛けて固まった様な感覚に襲われたのだ。
前もって書き記すが、決して集中力が続かなかったのではない。第一、日付が変わらんとしている時間に、そんな余裕なんて無いのだ。
私は諦めて、一旦椅子から立ち上がった。
その後、固まった肩を我慢し、切れそうになる集中力を何とかつなぎ、私は締め切り時間迄に、何とか課題を完成することが出来た。
ホッとしたのもつかの間、なんで大切なこんな日に限って、肩が凝ってしまったのか私は考えた。しかし、明確な答えは出てこなかった。
一週間後、私の机にデータを載せ替えた新しいデスクトップPCがやって来た。同時に私は、モニター・キーボード・マウスも、新しいものに更新していた。
当初は、変更されてしまった設定に戸惑ったが、キーを叩くスピードは、以前と同じ水準に戻っていた。肩も凝らなかった。
前週と同じく、課題を締め切り前に提出した私は、真新しいモニターとキーボードの手前に、ラップトップPCを置いて観察した。
そこで、一つの結論を得るに至った。
その結論とは、デスクトップPCのモニターには、“脚”にあたる部品が付いている。ということは、机の上面よりほんの5cm程ではあるが、モニターが高い位置に来る。同時に、画面を観る私の視線も、机よりは上に向かうことになる。
これが、ラップトップPCの場合だと、机の上に置いた状態でも極端に視線を下げなければならない。しかも、キーボードとモニターは一体なので、画面自体が体に近い位置となる。キーボードだって、デスクトップPCのものに比べると小さい。
要するに、ラップトップPCでの作業は、デスクトップPCでの作業に比べて、極端に縮こまった姿勢となってしまうのだ。
これでは、肩がこるのももっともだ。
私は常々、ライター仲間から、
「よくそんなに長時間書けますね」
と、感心されることがある。
私は全く自覚が無かったのだが、もしかしたら他の方々は、ラップトップPCを使って書いているので、肩が凝ってしまって書き続けられないのかもしれない。
これが、一週間程ラップトップPCのみを使い続けてみた私の気付きだ。
もしかしたら私は、無意識の内に長時間書き物をする為に、デスクトップPCを選んでいたのかもしれない。
このことから、肩こりに悩む方には、是非、デスクトップPCへの機種変をお勧めする次第だ。
何といっても、机の上に置くのだから“デスクトップ”の名の方が、似合うというものだ。
***
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