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中学生になって初めて知った見た目の影響力


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:青木りえ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
あなたは子供の頃、自分の外見というものを意識したことがあるでしょうか。
 
私はというと、小学校三年生のときに仲良くなった女友達が、
「隣のクラスに、お人形みたいに可愛い子がいるの知ってる?」
と言ってきたときに初めて、顔の可愛さというものがあることを知りました。
 
その後も、その女友達とはよく一緒に過ごしていて、その子のことも可愛いくていいなぁと思ったりはしていました。
ですがそこまで深く考えたことはなく、五、六年生の頃にはクラスも変わってしまい、私は別の友達と過ごす時間を楽しんでいました。
 
私自身、小学生時代にそこまで自分の顔にコンプレックスもなく、男友達とも割と仲良く接している方でした。
 
楽しくてたくさんの思い出の詰まった小学校を卒業した私は中学校に上がり、新生活や部活動に胸を弾ませていました。
そんな中学一年生のときに仲良くなったのが、例のお人形みたいに可愛い子だったのです。
 
初めて同じクラスになったのですが、すっかり意気投合して同じ部活動に入部しました。
中学校生活の大部分を占める部活動。
ほとんどの時間を彼女と一緒に過ごしていました。
 
彼女の隣にいつもいると、決まって◯◯ちゃん可愛いね!
と声をかけられます。
それが一日に何度もあるので、改めてこの子はそんなにも可愛いのだと思い知らされました。
 
そんな日々が過ぎていくと、だんだんと嫌な気分になってきている自分がいました。
隣の子が可愛いと言われ続ける、イコール自分は可愛くないと言われている錯覚に陥ってしまったのです。
 
それが一気にコンプレックスとなり、その子と一緒にいることさえ嫌になっていました。
誰かと比べられるということが、こんなにも辛いとは思いませんでした。
 
そしてそれは決して比べられているわけではなく、比べてしまっているのは自分だということに気付く余裕は、当時の私にはありませんでした。
楽しみにしていた中学校生活は、思ったよりも憂鬱なものとなってしまったのです。
 
もしも他の友達が私の立場なら、こんなにも気することはないのかもしれない、ということもわかってはいました。
だけどどうしてもその先には進めなかったのです。
もう一歩進んでこの状況を捉えられていたら、もう少し心が楽になっていたかもしれません。
 
そんな私の、ほとんどが嫉妬であるこの感情は誰にも打ち明けることができませんでした。
たった一人の男の子を除いては。
 
あるとき私は、隣の席になった男の子にほんの少しだけ、こんなことがあるんだと話したことがありました。
すると彼からは、私が想像をしていなかった言葉が返ってきたのです。
 
「それは嫌だったね」
この言葉に私は驚いてしまいました。
 
そうだよね、あの子可愛いもんね。
ではなく、まさか私側に立ってくれる人がいるなんて、思ってもみませんでした。
 
たったその一言で、私は救われた気がしました。
例えどんなに辛いことがあったとしても、自分を理解してくれる人がいるだけで希望が持てます。
 
そこから私は、少しずつ彼に辛い気持ちを打ち明けられるようになり、自分は間違っていなかったんだと前を向けるようになりました。
 
彼の存在は本当にありがたかったのですが、なんと後に人づてに彼がその可愛い彼女にアプローチしていることを聞かされました。
 
……。
 
なんだかなぁ。
結局みんな顔なんじゃん。
と落胆したことを今でも覚えています。
 
もちろんその女の子が決して外見だけなんかではなく、内面も素敵な子だったからなのですが。
幸い私も彼のことを好きだったわけではなかったのがせめてもの救いでした。
 
そんなこんなの中学校生活でしたが、私だけを見てくれる彼氏もできたりと、それなりに楽しく過ごせました。
 
ですがこの経験はやはり私の中では大きく、その後の人生でも外見をとても意識するようになりました。
 
そして今は、人の見た目は変えられるということにも気付いています。
そしてその外見に自信を持つことで、内面の美しさも引き出されます。
 
現在、美容の仕事に携わるようにもなり、この内面の美しさが引き出されるという魅力を、たくさんの人に伝えたいと思い活動しています。
 
女性は、何歳になっても綺麗でいたい。
どんな女性も綺麗になれるし輝ける。
 
そのお手伝いが出来る今の環境に感謝しかありません。
近い将来、全国を飛び回りながらたくさんの女性に出会える仕事ができればと思っています。
 
 
 
 
***
 
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2021-04-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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