【東京天狼院プレミアまで48日】
おはようございます。東京天狼院のオープン日「東京天狼院プレミア」まであと48日(L-48)でございます。
今、超絶面白い小説を出版させるためのプロジェクト『虹の少年たち』レインボープロジェクトのために東北入りして、書店さんを回らせて頂いております。
それで、東北入の際はもちろん実家が定宿になるのですが、仙台から北に下る東北本線は一時間に一本で終電一本前の21:05発がいっぱいでございました。僕は帰りの電車の中でガッツリ、東京天狼院の設計図を描くつもりだったのですが、座ることができずに仕方なくつり革にぶら下がっておりました。
と、僕のすぐ後ろの席が空き、「お、ようやく仕事できる!」と荷物をまとめて座ろうとしたら、さっと影がよぎりました。
何と、遠くからおやっさんが滑り込んできたのでございます。
しかも、何くわぬ顔で。
う、やられた・・・・・・。
さあ、疲れているんだろうから寝ればいいさ!
あるいは、スマホでもいじればいいさ!
もしかして、文庫本なんかを読む殊勝な人なのかもしれない。
と、そのおやっさんが、いったい何をそんなにしたくて席に滑り込んできたのか見ていたら、なんと、ナンプレ!!
よりにもよって、ナンプレ!!!
いや、本に貴賎はないけれども、過ごし方は人の自由だけれども、よりにもよって、ナンプレだなんて。
もしかして、「わたくし、ナンプレによって人生が変わったんです。亡くなった親の形見なんです。遺言でナンプレを毎日やれと言われたんです」というような事情があるかもしれませんが、ナンプレだなんて。
結局、僕はそれから4駅先でようやく席を確保できて、仕事ができたのですが、小牛田駅を過ぎて、田尻を過ぎて、瀬峰を過ぎてと徐々に人がまばらになって行っても、そのおやっさんはまだナンプレをやっている。まるで、そのナンプレを解くことに、彼の家族の何かがかかっているかのごとく、あるいは世界平和の秘密がそこに秘められているかのごとく、おやっさんは一心不乱にやっている。
もしかして、ナンプレには人を集中させる仕組みが隠されているのかもしれない。
いや、もしかして、世界平和の秘密が本当に隠されているのかもしれない。
なぞと思っておやっさんを見ているうちに、僕の方の集中力がズタズタに寸断されて、気づけば、「次は石越、石越」、目的地の駅、到着でございます。
天狼院にもナンプレ置いて見ようかな、と電車を降りるころにはそう思っている始末。
なんかの洗脳活動だったのかな、とありもしない妄想を抱くということは、あるいは僕は疲れているのやも知れません。
ということで、深夜も全開バリバリのフルスロットルで参りましょう。