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学びは世界を広げる


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川口 公伸(ライティング・ゼミ超通信コース)
 
 
学生時代、決して勉強は得意ではなかった。
特に自分で復習しなくてはならない、数額や英語は苦手で、テストの点も良くなかった。
そんなこともあり、高校を卒業して就職をした。
 
しかし、就職をしたからと言って勉強をしなくても良いと言うことはなかった。
今度は仕事を覚えるために勉強が必要になった。
学生の頃であれば、得意だとか苦手だとかで済んだが、会社ではそういう訳には行かない。
しかも、現場作業がメインの職種だったため、状況によっては怪我をしたり事故につながったりすることも考えられた。
僕は、「学生の頃にもう少し勉強しておけば良かった」などと思いながら、どうにか仕事を覚えて行った。
それでも、職種が変わればまた新しい事を覚えなければならない。
そんなことの繰り返しだったが、入社から15年ほどした頃にちょっとした変化があった。
 
就職してからは、生活の中心が仕事であり、休日に高校の頃の友人と飲みに行ったりすることはあるが、人間関係も中心となっていたのは職場の人との付き合いだった。
それが、仕事に対しての不安や不満が募ったことから、自己啓発と言ったものに興味を持ち、講演やセミナーに参加するようになった。
それは、仕事から逃れるため、おかれた環境を変えるための現実逃避から始まったものだった。
しばらくの間は現実逃避だったが、学び始めると興味の湧くものも多くなってくる。
その結果、今までにいろいろなセミナーに時間とお金を費やしてきた。
今となっては、どのセミナーが自分にとって良かったのか分からない。
それでも、あの頃に比べて自分は変わったと思う。
 
そんな中で、一つ言えることは学ぶことで世界が広がったと言うことだ。
一番わかりやすいのは、生活の中心だった職場とは違う世界を知ったこと。
あの時に自己啓発に興味を持たなければ、生活の中心は仕事のままだっただろうし、もしかしたら仕事の不満鋳つぶされてしまっていたかも知れない。
しかし、職場以外の世界に目を向けることができた。
そこで、職場以外の人間関係を築くこともできた。
そうして知り合った人達は年仕事も年齢もばらばらで、住んでいる場所も違えば考え方も違う。
それでも、自分と同じようなことで悩んでいたり、目指している方向が近かったりする人もいる。
そうして知り合った人が、頑張って行動している姿が刺激になり自分も頑張ろうと思えることも沢山あった。
 
最近読んでいる、司馬遼太郎さんの「峠」という本がある。
この本は、幕末を舞台に書かれている小説だが、その中に書かれていることがある。
それはその時代、学びというのは人に会いに行くことだったということだ。
師と呼べる人を探すために、志士は日本中を歩いていたと書かれている。
そして、行く先々で知り合った志を同じくするもの同士来る時に向かい結束を強めたと言うことだった。
今は、日本中を歩くことはないのかも知れないが、人と会うことが学びにつながると言うのは変わらないのだろう。
そうすることでいろいろな考え方にふれ、自分の世界を広がることができるのだろう。
 
そしてもう一つ。
学生の頃や、就職して必要に迫られていた学びは、分からないことをなくすためのものだったのに対し、自己啓発に興味を持ったのちの学びについては知っていることを増やす学びだったと思う。
この二つは似ているようで大きく違うのだろう。
人は生きて行く中で、分からないことがなくなることは無いだろう。
分からないことが無くなるというのは、限られた範囲の中のことであり、広い世界でのことでは無いだろう。
しかし、知っていることを増やすということは、それまで知らなかった世界に目を向けることとなり、その分自分の世界を広げて行くことができる。
しかも、知っていることが増えると、それに関連してさらに知りたいことも増えて行く。
そのために、興味は広がり自分の世界も広がって行く。
 
学生の頃の教科書の中のわからないことをなくす学びとは大きく違うのだろう。
 
今から、15年ほど前のあの日、おかれた環境は決して満足のいくものではなかった。
しかし、あの頃がなければ職場以外の世界に目を向けることもなかった。
そうすると、今自分が知っている世界も知らないままだったのかも知れない。
あの頃に比べると、いまの自分は随分と違った世界を見ることが出来るようになったと思う
そして、今も興味は広がっている。
だからこれからも学び続け、世界はどんどん広がっていくのだろう。
 
 
 
 
***
 
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2021-05-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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