メディアグランプリ

書くことは、読むこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中安 さつき (ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
4日間のライティング講座の初日が終わった。
そこで一番強く感じたことは、「書くことは、読むこと」だということ。
 
「最後まで読んでもらうこと」と「読者目線」ということが、約3時間の講座の中で何度も繰り返された。
ゼミの内容を紹介することが目的ではないので、詳細の中身について説明はしないけれども、書くことを学ぶために参加しているのだが、むしろ読むことへの意識が強化されたように思う。
 
読んでもらえる文章を書く。読者に伝わる文章を書く。言われてみれば当たり前のことで、自分が読者の立場になれば、読みたくない文章は読まないし、伝わらない文章は、たとえそれを最後まで読んだとしても、内容が伝わってこなかったのだから、自分にとっては、いずれも意味がない文章ということになる。
 
ところが、自分が書き手の立場になると、「読んでもらえるだろう」、「伝わるだろう」という、読者からしたら思い上がり、とも言えるような思い込みを持ってしまいがちなのかもしれない。
 
自分は、2019年10月からブログを毎日書き続けている。その目的は誰かに読んでもらうということではなく、自分のありたい姿に向かって、日々反省しながら、それでも一歩ずつ進んでいくため、つまり、自分をしつけるために書いている。にもかかわらず、誰かに「読んでもらえるかもしれない」とか「伝わるかもしれない」という思いも、どこかにはある。
 
少し話がそれるかもしれないが、自分の日々の反省と目標に向かう姿勢を、日記ではなくブログに書いている理由は2つある。
ひとつは、誰かの目に触れるかもしれないという緊張感を持たせることで、書くことを継続させようと思ったこと。
もうひとつは、「言ってしまった(書いてしまった)からには、行動しなければ」と、やはり自分を追い込むことで、行動を改善していくことを目指しているのだ。
だから、書き始めた頃は、誰かに読まれることを期待してはいなかったし、ましてやコメントや「いいね」がもらえるとも思っていなかった。
 
誰に読まれることを期待してもいないから、読者のことなんて全く考えずに書いていた訳で、いまから当時の記事を読み返すと、結論がよく分からない、尻切れトンボで終わっているようなものもあって、思わず「おいおい、結局どうなったのだ?」と当時の自分にツッコみたくもなる。
だからといって、今、読者を意識して、しっかり書けているとは、まったく思ってはいない。(だから、こうしてライティングの講座に参加している)
 
そんな感じで、完全に自分に向けた「書き散らし」から始まったものの、ある時、ある方から、「もっと読まれるようにした方が、さらに緊張感が高まって、あなたが狙っている効果につながるのでは」というアドバイスをもらい、恐る恐るブログの記事のリンクをFacebookとTwitterに投稿するようになった。
自分の反省を、友人、知人に読まれるのは恥ずかしいものだが、アドバイスを下さった方の言う通り、書き続けることと、行動を改善し続けることへのモチベーションは、以前よりも高まっている。
そして「今日は書けない」と思う日がありながらも、577回まで続けてこられたのは、毎日コメントを下さる先輩や、「いいね」を押してくださる方に支えられているからだ。
 
最初は誰にも読まれることを期待せず、途中からは、恐る恐る読まれることを期待し、ようやく読まれることに慣れてきた、というところかもしれない。
 
その中で、いつしか「読まれるかもしれない」「伝わるかもしれない」という思い込みが、自分でも気付かないうちに芽生えていたような気がする。今日の講座を聞いていて、その思い上がりに恥ずかしくなった。
 
確かに、読んで下さっている方はいる。しかし、それは大半が友人、知人で、たまにまったく知らない方が「いいね」を押してくれることがあるとしても、それは例えば何かの本について書いた記事で、その本や著者に興味のある方だったりするのだと思う。
 
もし自分が読者だったら、40代会社員というまったくの素人が書いた反省文を、しかも1,500字を超えることも多く、ぱっと読めるとは言えない文章を、それが知り合いの書いたものでもなければ、まぁ読もうとは思わないだろう。
 
そんな当たり前のことも忘れかけて、というか、考えもせずに、よくも毎日書き散らしてきたものだ、とこれまた恥ずかしくなった。
 
それと同時に、毎日読んで、さらにコメントまで下さる先輩や、「いいね」を一度も押してくれたことはないけれども(笑)、「ブログ、読んでいるよ」と言ってくれる友人を始め、一度でも読んで下さった方へ、大きな感謝を感じた。
 
まったくの余談になるが、オンライン講座で、自宅でひとりで反省しているのは、なんだか逃げ場がないような感じがする。会場で受講する講座であれば、自分の恥ずかしい反省を、周囲の人や講師に話をすることで、「そんなこともありますよね」などと笑い合って、その恥ずかしさを成仏させることもできるかもしれないが、一人ではそれができない。ただただ恥ずかしく、反省するしかないのだ。
 
 
今日もまた、長文の反省文になったのだが、書くことを学ぶために参加した講座で一番に学んだことは、冒頭に書いた、「書くことは読むこと」だということだ。分かりにくいかもしれないので、言い換えるとすると「書くことを意識するには、読まれることを意識すること」だ。
 
書こう、書こう、としてしまっては、かえって自分目線になってしまう。必ず読まれることを意識しなければならない。しかし、ただ「読まれる」ことを意識するだけでは、「自分が書いたものが読まれる」という、やはり自分目線になってしまう気もする。「自分が書いたものを、誰かが読む」という意識が必要なのだ。
 
自分が書きたいことを、自分が書くにも関わらず、誰かが読む視点で書かなければならない。なんだか、禅問答だか哲学のようになってしまったかもしれないが、自分が書きたいことを、自分が書くにも関わらず、「自分」を忘れて読まなければいけないのだと思う。
だから、「書くことは、読むこと」だと言いたい。
 
読まれなければ、書く意味がない。もちろん、自分だけしか触れることのない、日記や手帳のメモは別だ。だが、自分がいま書いているブログは、反省文でありながら、もしそれが誰かの気づきにつながることが少しでもあれば、という思いもある。つまり、読まれて、伝わらなければならないのだ。そうでなければ、誰かの気づきにつながることはない。
 
初日から、やられた。
残り3日間。そして、課題として連続9日間、毎日2,000文字の文章作成。どこまで成長できるか。こうして書いてしまったので、成長するしかない、という覚悟を持って、明日からの講座の受講と、課題の提出に取り組みたい。
 
 
 
 
***

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325


■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984


2021-05-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事