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人生を上向きにするために必要なこと

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:吉田みのり(ライティング・ゼミ特講)
 
 
『いつも一緒ではなく、お互いの時間を大切にする』
 
私は、そう決心した。
依存してはいけない。
そうだ、大人の関係、自立した関係を築くのだ。
 
 
そう決意するに至った経緯は、コーチングのセッションを受けたことだった。
私は以前、コーチングを学んでいたことがある。そのゼミでともに学んでいた、尊敬している人生の先輩でもある方から、練習相手になってほしいとの依頼を受けた。
コーチングを学んだことで、コミュニケーションや考え方が、学ぶ前とはガラッと変わり、仕事にもプライベートにも生かせているとは思うが、私はコーチとして誰かのサポートができるまでには至っていない。
しかし、彼はさらに上級者コースへ進み、プロコーチとして活躍するべく、今も研鑽を積んで邁進しているとのことだった。
 
セッションで、最近気になっていること、悩みをいくつか話した。
仕事のこと、ライティングのこと、生活のこと……。
その中から、テーマ設定を「時間がうまく使えていないこと。その結果自分を責めたり後悔してしまうこと」とした。
コーチがいろんな角度から質問をしてくれる。
それに答えていくうちに、自分の頭や心の中が整理されていく。
それと同時に、現状の自分でもできていること、ほめるべきことがあると気づかせてくれて、だんだんと気持ちも上向きになっていく。
コーチはアドバイスをするのではなく、巧みに質問することで、クライアントが自ら答えを見つけて、どう行動していけば現状を打破できるのかを、引き出してくれる。
セッションが進むうちに、スマホの使い方が良くないのだと。以前は自分で決めたルール(夜21時以降はスマホを触らないとか、仕事中は鞄にしまったままにしておくとか)を守れていたのに、最近はそれを守れず、だらだらスマホをいじってしまう、夜更かしもしてしまう、それで自分を責めてしまう……という悪循環に陥っている。それをわかってはいたものの、改善できずにいた。
まずは、なにをやってみようと思いますか? とコーチ。
まずは、22時以降はスマホを触らないというルールだけは徹底してみます、と私。
すると、それをもっと自分のテンションが上がる言葉に言い換えると、どうなりますか? と。
んん? テンションが上がる言葉……。キャッチコピーみたいなものですか?
そういうイメージでもいいと思います。
そこでひねり出したのが、『スマホといつも一緒ではなく、お互いの時間を大切にする』だった。
『○○をしない』という、否定形の文言では、やる気は出にくい。
ダイエットをしようと思い、『甘いものを食べない』と決めた途端に食べたくなるのと一緒だ。
そういう意図で、コーチが提案してくれた、「テンションが上がる言葉に言い換える」だった。
 
これがすごく良くて、効果的だった。
このキャッチコピーがいい、悪い、ではなくて、自分にしっくりくる言葉に変換できたのが良かったのだ。
それからは、もちろん常にうまくいくわけではないが、22時以降は「スマホさんも睡眠時間が必要だ」とすぐ手が届く所には置かないようにしたり、仕事中も「今はそれぞれの時間に集中しよう」と鞄にしまったままにできるようになった。人に言うわけではないし、きっとこうやって思い切りバカバカしく、そのキャッチコピーの設定にはまった方がうまくいくような気がしている。
 
そうやっているうちに、よくよく考えてみると、キャッチコピーを付けよう! と意識していたわけではないが、私は以前からキャッチコピーのようなものを考えることがあり、それがあるとうまくいくことが多いことに気づいた。
たとえば、『階段チャレンジ』と名付けて、私はマンションの9階に住んでいるのだが、運動不足解消のため基本的には階段を使うと今年の元旦に決心して、今のところ続いている。
『空腹こそ最強のクスリ』(著者:青木厚著、出版:アスコム)という本を参考にしてダイエットに成功したのだが、その本のタイトルをそのままに『空腹こそ最強のクスリ作戦』として、かれこれ一年以上、本で提唱されている食事法を続けられている。
愛犬のしつけに悩んだときも、『飛びつき撲滅運動』とか『ツイテ強化月間(散歩でリードを引っ張らずに飼い主の横について歩くこと)』などと名付けて励んでいた。犬のしつけについてはそれでもうまくいかずに挫折したこともあるが、名前を付けたときの方が自分のモチベーションが維持できたため、効果はあったと思う。
仕事でも、『タイマー活用キャンペーン』とか『後回しにしない作戦』とか、当たり前のことでも名前を付けておくと実践できることが多い。
 
ということは、なにかにつけて、キャッチコピーを考えると、うまくいく可能性が上がるということだ。
これからは、自分のテンションが上がる言葉で、自分にしっくりくるキャッチコピーをたくさん考えよう。
毎日、日々に名前を付けてみよう。
たとえば、『今日はイライラしないキャンペーン』とか。
それを、『人生を上向きにするためのキャッチコピー作戦』として実践していってみて、いつか『人生にキャッチコピーを付けると上向きになる説』を、このきっかけをくれた、尊敬する人生の先輩に報告したいと思う。
 
 
 
 
***
 
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2022-03-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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