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ちょっと、寒気がするくらいには嫌いだ。


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記事:森山寿介(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 
「何の制限もないとしたらどんなことがしたいですか?」
「お金の制約がないとしたら何をしますか?」
 
自己啓発系セミナーやスピリチュアルセミナーなどでよく聞かれる質問だ。この質問には、普段の思考の枠を外して考えるとか、自由な思考をすることで自分を俯瞰で捉えるという狙いがある。また、心理学的なアプローチが背景にあったりもするはずた。有効な質問で、重宝されているからよく耳にするのだとも思う。
 
だが、ボクはこの手の質問が嫌いだ。
ちょっと、寒気がするくらいには嫌いだ。
 
この質問に答えることに意味があるとは思えないからだ。何の制限もない、お金の制約もないという条件のもと、あれ出来たらいいな、これしたいなって夢見心地で妄想して書き出すことって、結局のところ絵空事だ。それを書き連ねたところで、一瞬で制限や制約だらけの現実に戻ってくるだけだと思う。
 
「それが本当のあなたのなりたい姿です」とか講師の人に言われたら興ざめも半端ない。なかには、うんうんと頷いて、涙目になる人もいたりするけど、いやいや、「絵空事の中に生きてないのよ」って思う。ひねくれて聞こえるかもしれないけど、これはまさに本心。
 
そんな、嫌いな質問が、ひっくり返るきっかけがあった。
それは、知り合いのコンサルタントにアドバイスをもらったことだ。
彼は会社経営者にコンサルティングをやっているプロだ。
 
そんな彼にある相談をしたときに、あの嫌いな質問をされてしまったのだ。
「何の制限もないとしたらどんなことがしたいですか?」
ちょっと、露骨に嫌な顔をしてしまった。
 
「うーん、そういうの思いつかないですね」
と愛想もくそもないような返事をしてしまった。
相談してるのは自分なのに。こればっかりは仕方がない、嫌いだから。
 
彼は続けて
「だったら、来年、自分がこうなって居たいといった在り方や目標の収入はありますか?」と質問をしてきた。
 
この質問に対しては嫌悪感なく、こんなコンテンツを売って、収入はこれくらいといった返答を行った。
 
さらに彼は続けて
「それが実現したら、自分の幸福度は今を1点としたら何点になりますか?」ときた。
 
これは、少し嫌悪感が出てしまった。
「3点くらいかな。でも、こういう未来に合わせた根拠ない設定って苦手かも。設定してもかなわないというか意味があんまりないって思う」と少し素っ気ない返事に。
 
すると、彼は
「それは設定してから実現するためのプロセスが抜け落ちてるからですよ」とさらっと言ってのけた。
 
確かに過去に質問されてきたなかで、それを実現するための深堀りというか追及はほぼなかった。なんかよさげな夢というか絵空事を並べて、お互いにいいですねと賞賛しあうだけみたいなものばかりだった。誤解を恐れずにいえば、その生ぬるさが嫌いだったのだと気づいた。
 
「来年、自分がこうなって居たいといった在り方や収入」を掲げることは可能な範囲で行い、それを数値化すればよかったのだ。例えば、毎週末は釣りに出かけるというあり方を実現するには、車が要るな、釣り道具もいるし、遠征するなら旅費もいると必要な費用を計算していくとおのずと数値化される。
 
費用が数値化できれば、その費用を作る為にどんなペースで仕事をすればよいか、どんなコンテンツをどんな価格で何名に買ってもらえばいいのかと、更に数値化が進んでいく。この辺りの数値目標が明確になってくると、自分の日々のスケジュールさえも数値の上で明確になっていく。いついつまでに売上いくら、収入いくら、何名に会うのかなど。
 
自分のなかで点と点が繋がって、流れで見えるようになったときに、あの嫌いな質問が、嫌いじゃなくなった。むしろ、いまでは人生を充実させる必要な質問であるとすら思う。
 
実現に向けたプロセスが組めれば絵空事は単なる夢じゃなくなる。
さらに、実現できれば、1点が3点になる程度の幸福度にはとどまらないだろう。
 
もちろん、何でも数値化してしまう方法が合わない人もいるだろうし、夢はお金で換算するもんじゃないという意見も正しいと思う。ただ、ボクのように、この手の質問に違和感を覚えてしまう、嫌悪感があるという人は未来の数値化を1度試してみて欲しい。
 
少なくともボクは数値化することによってワクワク度は間違いなく増したし、ワクワクしてれば目標実現のハードルは大幅にさがると信じている。
 
 
 
 
***
 
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2022-11-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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