週刊READING LIFE vol.212

何度挫折しても不死鳥のように甦る!《週刊READING LIFE Vol.212 ライターとしての自己紹介文》


*この記事は、「ライティング・ゼミ」の上級コース「ライターズ倶楽部」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

2023/4/10/公開
記事:安光伸江(READING LIFE編集部公認ライター)
 
 
大学入学と同時に上京、大学卒業後も音楽の道で生きようとしたものの、病気などのために挫折して2008年9月実家の下関に戻りました。その頃は何もできる状態ではなく、家に引きこもる日々。音楽ではもう仕事はできないものと思っていたので、将来を悲観し、何をしていいかわからない毎日でした。永年離れて暮らしていた老親との暮らしはストレスが多く、よく喧嘩もしました。
 
2016年に父が急逝し、その後わりとすぐ乳がんが見つかりました。ストレスも多かったし、原因として思い当たるところがありすぎて、ショックを受けたというよりは「やっぱりね」「これで死ねるね」とホッとしたところもありました。そうです。私は将来を悲観して「死にたい、死にたい」と口癖のように言っていたのです。
 
ところが乳がんの治療で抗がん剤を投与するようになり、白血球が減る副作用があるからそれを防ぐための注射のため通院していた時、ハッと気がつきました。
 
私、生きるための努力をしている!
 
死にたいと思っていたのは口先だけのことで、表面的につらい状況だっただけで、実は生きたいんだ。そのことに気づいてから私は変わりました。少しずつ、少しずつ、生きよう、生きよう、という意欲が出てくるのがわかりました。
 
人間、生と死の境目を体験すると、ホンネが出てくるものなのかもしれません。
 
それからも音楽に戻る決心はつかず、音楽以外で何か仕事はないものかと探していました。母の介護をしていた頃に、家にいて母の面倒を見ながらできる仕事はないかなぁ、と探していて、ふと出会ったのが天狼院書店のライティングゼミの広告でした。「人生を変えるライティングゼミ」。その言葉に惹かれました。
 
もともと書くことは好きで、中学校の頃は新聞委員をして毎日学級新聞を発行するなどしていました。実話とパロディしか書けない、という自覚はありましたが、平成初めのパソコン通信時代に親指シフトを身につけたこともあり、手が喋る感覚があります。実際に口で喋るより、手で書く方が得意な感じで、Facebookなどにもよく投稿するため、お友達にはおしゃべりなおばちゃんと思われているかもしれません。
 
天狼院書店のライティングゼミを最初に受けた時はちょうど母が死にゆく時期だったので、病気ネタと「ママが死んじゃう」ネタしか載りませんでした。後の投稿は「○○が足りません」「○○の観点をもっと」など辛口のフィードバックをいただき落選しました。
 
たとえばこんなのが載りました。
 

乳がんになったらうつ病がよくなった

https://tenro-in.com/mediagp/42102/
 

あっという間に母が逝ってしまいました

https://tenro-in.com/mediagp/46102/
 
それから試験を受けて上位クラスのプロフェッショナルゼミ、その発展形のライターズ倶楽部に所属することになり、修行を続けました。
 
そして両親が亡くなって遺産相続したことから始めた資産運用の話を書く企画が通り、「素人投資家いちねんせい」という連載を持つことになりました。
 

素人投資家1年生

http://tenro-in.com/category/shiroutotoushika/
 
最初は過去に起こったことをまとめて書いていましたが、それだと何ヶ月も前のことになるので、ある時期に端折ってまとめて書き、現在はその週に起こったことなどを書く、完全週刊連載にしています。2022年末の段階で連載200回を迎えました。
 
記念すべき200回目はしょぼ〜んな話でした。
 

第200回:ホワイト・クリスマス? にしょぼ〜ん、の巻《素人投資家いちねんせい実況中!》

https://tenro-in.com/shiroutotoushika/288320/
 
そしてこの連載200回超、4年あまり毎週続けていることが評価されたのか、天狼院の1DAY講座に登壇することになりました。私なんかに何を聞くのだろうと思っていたら「続ける技術」とのことです。イベント案内のページのURLを貼っておきます。
 

通信【4/8(土)15:00〜】東大現役&東京藝大W合格者に聞く「続ける技術」続けることは才能を超える!《天狼院特別講座》

https://tenro-in.com/event/295195/
 
この連載をしている時に日経新聞で新しいグランドピアノが発売される記事を読んだのがきっかけとなり、一念発起してピアノを買い換えることにしました。そして音楽家・音楽教師・著述業などの個人事業主として開業届けを出しました。それが2021年1月のことで、7月にはなぜかエレクトーンを習い始め、そちらも頑張って1年後には全日本エレクトーン指導者協会というところに入れていただけることになりました。現在はピアノとエレクトーン中心の音楽教室を細々と営んでおります。曲がりなりにも音楽活動に戻れるなんて夢のようです。
 
地方に住んでいるのとがんを持っているのとで、あちこちに取材に行くことはできません。なのでライターとしてはかなり不利な状況にあることは自覚しています。文章を書くこと自体はかなり好きなのですがこれは皆さん同じではないかと思います。
 
強みとしては、親指シフトを身につけているため、ローマ字に脳内変換する必要がなく、考えていることがそのまま手に伝わるということ。あとは音楽をやっている関係と、東京時代に語学学校の通訳コースまで行って勉強したおかげもあって、自然な日本語に対するこだわりはかなりあります。ライティングゼミで学んだことで、読みやすくわかりやすい日本語を求められたのもよかったと思っています。語学(ドイツ語・フランス語その他)は完全に趣味になりましたが、日本語はプロになりたいと思っています。
 
何度も何度も挫折して死ぬ思いをしたけれども、なんとか生きて還暦を迎えました。健康寿命100歳を目指し、素人投資家の連載もずっと続けていきたいと思っています。
 
何度挫折しても不死鳥のように甦る!
 
これをモットーに、からだに気をつけて、ゆるゆる生きていきたいと思います。
 
 
 
 

□ライターズプロフィール
安光 伸江(READING LIFE編集部公認ライター)

山口県下関市出身・在住。下関西高、東京大学卒業、東京藝術大学大学院修了。
大学卒業後は東京で声楽・器楽の伴奏ピアニストや音大非常勤講師などの音楽活動をしていたが、2008年9月に病気療養のため実家に帰る。母の介護を経て2016・18年と相次いで両親を看取り、2016年からはがん患者になる。
2021年一念発起して音楽に復帰、現在はピアノとエレクトーンの音楽教室を営む。日本ソルフェージュ研究協議会正会員、全日本エレクトーン指導者協会ヤマハ福岡店支部所属会員。
Web READING LIFE で「素人投資家いちねんせい」を連載中。天狼院メディアグランプリ 21st season 総合優勝。天狼院ライティングゼミ・時間術ゼミのグランドマスターライセンスを目指して勉強中。

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2023-04-05 | Posted in 週刊READING LIFE vol.212

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