メディアグランプリ

チームという素晴らしさ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:関根秀治(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
私は、 趣味のひとつに野球を観戦があります。
先日野球の世界一を決める大会である
ワールドベースボールクラッシック。その頭文字をとった「WBC」という大会がありました。
見事に日本チームが優勝し、 世界一の座を手に入れて大会の幕を閉じました。
そして、 本大会で大注目をされていた大谷翔平選手が見事にMVPを獲得しました。
大谷翔平選手は二刀流と言う、 投手と野手で大活躍をしたのでした。
彼のすごかったのはこれだけではありませんでした。
プレーもさることながら、 まるで少年のように何より楽しんでいました。
私を含めた一般人であれば、 日の丸を背負って立つ大会では緊張をして、 思うようなプレーはできないのではと思います。
しかし、 それを見事はねのけて大活躍の末にMVPとなったのでした。
私は、 このWBCという大会で数々のチームのすばらしさを知ることができました。
それは、 選手一人ひとりが、 自分の持っている力を精一杯出し切っている姿に
胸を打たれました。
私は、中でも心を惹かれた選手3人がいました。
ひとりは、 周東選手です。
周東選手は、 準決勝のメキシコ戦で、試合の決勝点となり、逆転サヨナラのホームを踏んで、 チームの勝利に貢献したのでした。
彼は、 本大会では、 守備につくことや、打順に組み込まれることありませんでした。
彼の最大の武器は走ること。 前に走っていた、 大谷選手を負い越してしまうほど見事な走りで、 ホームを駆け抜けたのでした。
ほんの一瞬で、 あっという間の出来事でした。
私は今まで過去に、 このような走塁を見たことがありませんでした。
2人目は、 村上選手です
彼は、 日本プロ野球で過去最高の56本のホームランを打ちました。
しかし、 本大会では全く打つことができませんでした。
それは、 彼にとって相当なプレッシャーと、 結果の出ないもどかしさで大変な思いをしていたのだと思います。
誰が見ても彼は、 もがき苦しんでいました。
しかし、 本大会の監督である栗山監督は、 彼を信じメンバーから外すことをしませんでした。
そうです。
その準決勝メキシコ戦でサヨナラヒットを打ったのが、 まさしく村上選手だったのです。
監督さんが村上選手を信じたこと。 村上選手が自分自身を信じたこと。
これが最大の結果に結びついたのでした。
すばらしい信頼関係が、 そこにあったのでした。
そして、 3人目は本大会のキャプテンを務めた、 ダルビッシュ有選手です。
彼は現在、 メジャーリーグで活躍している選手です。
彼はピッチャーで、 持ち味のひとつに多彩な変化球を投げることができます。
彼は、 本大会で選出されたピッチャーに変化球を伝授していました。
私は、 こう感じました。
ダルビッシュ有選手の持っている持ち味をチームメイトに伝えていました。
そして、 武器を共有しチーム一丸となって戦うという想いをそこに感じたのでした。
そして、ダルビッシュ有選手は、試合中ベンチの最前列に立ってずっと立ちっぱなしでした。
通常ピッチャーは何時試合に出るかは判らないので、 ベンチの後ろで座って待機するのもだと私は思っていました。
しかし、彼のキャプテンとしての姿勢は違っていました。
ベンチの最前列に位置取り、 しかも立ちっぱなしで大きな声を出して応援をしていたのでした。
私は、そのダルビッシュ有選手の姿勢に胸を打たれたのでした。
ダルビッシュ有投手はそれだけではありません。
宇田川選手と言う若い選手がいました。
チームで最年少だったかもしれません。
彼は、 大会前にチームにうまく打ち解けずに悩んでいたのでした。
そして、彼を救ったのはキャプテンのダルビッシュ有投手でした。
チームで焼肉を食べに行ったのでした。
そして、仲間と打ち解けることができる計らいをしたのでした。
ダルビッシュ有投手は、もちろん試合の要所で投げて、 勝利に貢献をしたのでした。
私は、チーム一丸となって本体会を戦おうという姿勢を選手達から
感じることが出来たのでした。
それは、 本大会に選出されたピッチャー達でした。
彼らは、 ダルビッシュ有投手からボールの持ち方や投げ方に興味津々でした。
彼らは、 自分の武器のひとつにしようと一生懸命習得をしていたのでした。
プロ野球選手でありながら、謙虚に学んでいる姿がそこにありました。
そこに野球に対する前向きさを感じたのでした。
そして、決勝戦。試合の相手は開催国であり、メジャーリーグがあり、スター選手の揃ったチームでした。
決勝戦試合前のミーティングで、 大谷選手からチームメイトに
「今日だけはあこがれないでください。彼らを超えるために……さあ行こう!」
の掛け声がありました。この言葉だけでも私は、 鳥肌が立ちました。
そして、試合の終盤一回一回、ピッチャーを送り込みました。
完璧な投手リレーがありました。
試合は最後、 大谷翔平選手対ロサンゼルスエンジェルスの誇る強打者であり、
チームメイトのトラウトを三振に取ったのでした。ゲームセット!
そして、 念願の、 念願の世界一を手にしたのでした。
私は、 56才で長年野球を観戦していたのですが、 涙を流した経験がありません。
誰かのために誰かを支える。
誰かが不調なら、 誰かが頑張る。
それぞれが、持っている力を最大限に発揮する。
野球ではよく、 打線といいます。
投手リレーといいます。
点と点が繋がりを持って、強さが生まれる。
チーム一丸となって立ち向かっていく。
そんな、素晴らしい勇気と感動を味わうことができました。
WBC日本チームはとっても素敵なチームでした。
最後に、試合前の選手ミーティングで牧選手が話していました。
「このメンバーで戦うことができるのは今だけ!よし行こう!」
大切な時間をくださってありがとうございました。
感動をくださってありがとうございました。
 
 
 
 
***
 
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2023-04-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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