働くことは自由を意味する
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:あこ(ライティング・ゼミ2月コース)
「仕事、好きだよね」
前の職場でも、今の職場でも言われたことがある。
仕事内容は今の職場の方が好きなのだが、前の職場でも言われるということは、私は、仕事というか「働くこと」が好きなんだろう、と思う。
なぜ働くことが好きなのか。
理由は、いくつかある。
成長実感が得られる、お金が稼げる、周囲から認められる、誰かに喜んでもらえる、新しいことが学べる、社会に参加できている感覚を持てる、色々な人と出会える……。
でも、一番好きな理由は「自由を得る手段だ」と思っているからかもしれない。
働いているのに、自由? と思う人もいるだろう。
確かに、私は会社員だし、決まった勤務時間の中で働いている。
有休は比較的取りやすい会社だが、仕事の都合によるため、いつでも休めるわけではない。
仕事の内容も、決められている部分も多く、会社のルールにも従っている。
では、どこが私にとって「自由」なのか。
1つは、お金を得ることで、生活の選択肢を増やしている、ということに「自由」を感じている。
お金を得ることで、自由になる、という発想は、生まれ育った環境からきているのかもしれない。
私は3姉妹の末っ子である。
親にとって私は、いつまでも一番幼く、小さい子、というイメージだったのだろう。
何かをするにも、何かを買うにも、親からの許可が必要。
私がやることには、親だけでなく姉たちも口を出してくる。
きっと、親や姉たちは心配をしてくれていたのだろう。
けれど、私は親や姉たちの許可を得ないと、動けないことが不満だった。やることに、口を出されるのが嫌だった。
いつまでも一人前扱いしてもらえない、と感じていたのかもしれない。
だから、社会人になって数年たったころ、一人暮らしを始めた。
そこから、ますます「自分で稼いで、生活を選択する自由」に価値を感じるようになった。
何にお金を使うのか。自分にとって、心地のいい暮らしのスタイルはどんなものなのか。
一人暮らしも10年経つが、まだまだ探究心は衰えない。
例えば、私は、料理があまり得意ではない。
けれど、外食ばかりできるほど給料は高くないし、コンビニ弁当だと健康に悪く、味にも飽きてしまう。
ではどうするか。
私は色々な選択肢を比較した結果、食材と調味料をできるだけ良いものを揃え、料理の手間は簡単にする、という方法を選ぶことにした。
このスタイルが、自分にとって心地が良い。
他にも、苦手だけど必要なことは、プロに任せてしまおう、という選択をよくする。
トレーニング、メイク、ファッション、身体のメンテナンス……。
自分でどうにかする、ということを早々に諦め、プロに任せる、プロから習う、ということを選択している。
結果、ストレスが溜まりづらく、気に入った生活スタイルが出来上がっている。
こんな風に、良い食材を選ぶとか、プロに任せるとか、そんな選択ができるのは、お金を稼げているから=仕事のおかげだ、と思っている。
もちろん、お金には限りがあるから、選択は慎重に行う。でも、そんな選択も楽しいのだ。
もう1つ、働くことで自由を感じていることがある。
私の性格は、「真面目」である。その「真面目」さが、仕事になると歓迎されることが多いため、「真面目さ全開=私らしく働ける」ことも、心の自由さを担保していると思う。
何事にも一生懸命になりやすく、真正面に受け止めやすい、と学生時代から友達や親から言われてきた。
自分でも自覚がある。
目の前のことや好きなことには、一生懸命、真摯に取り組みたいのだ。
しかし、時には、その真面目さが歓迎されない時もあった。
高校時代の部活は、恋愛が優先で時には部活をサボってしまう同級生の方が、部活動の中心メンバーだった。
どうやって県大会に出ようか、と熱心に語る私は、同級生から浮いてしまうこともあった。
けれど、仕事場では、仕事に対して真剣に向き合うことや熱心に話すことに対して、煙たがれることはない。むしろ歓迎される。
もちろん、職場の雰囲気にもよるところもあり、話す相手も選んだ方がいいこともあるだろう。
けれど、少なくとも今の職場は、仕事に対して真剣に向き合うことを歓迎する人が多い。
また、学校や日常生活では仲良くなれなかったであろう、タイプの違う人とも、仕事を通してだと会話もでき、仲も深まっていくことも面白い。
学生時代は、欠点としか感じなかった自分の「真面目さ」が、ちゃんと強みになる。
自分が真剣に考えたことに対して、耳を傾けてくれる人が多い。
そんな今の職場環境が、私の仕事に対する「自由さ」を担保してくれているのかもしれない。
何を自由と感じるのか、は人それぞれ。
私にとっての自由は、自分が選択権を持っていることと、自分らしくいられること、なのかもしれない。
とはいえ、もちろん仕事が嫌になる時もあるし、ストレスを感じて眠れなくなる時もある。
何度も仕事を辞めようと思ったこともあるし、会社に対して諦めを感じたこともある。
会社の人と分かり合えず、イライラしたことは数知れず。
お客様に怒られて、涙した日も多く、上司や同僚に愚痴を聞いてもらうことだって多い。
きちんと休みたいし、休日は出来るだけ仕事のことはしたくない。
残業は出来るだけ減らしたいし、楽なやり方で成果を出したい、稼ぎたい。
そんなことはしょっちゅう思っている。
けれど私にとって、やっぱり働くことは、自由の象徴であり、好きなことなのだ。
だからこそ、自分の人生の中で仕事の比重は大きく、仕事に対する思いも強いのだろう。
働くことで、自由を得ることが出来る。
そんな風に考えると、働くことをもっと好きになれるのではないかな、と思った。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168
■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」
〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325