文章力はあるのか?
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:柏原健太郎(ライティング・ゼミ4月コース)
「文章力とは何なんだろうか?」
文章力アップのための本を読んだからと言って、文章力が上がる訳でもない。
誤字脱字を無くす。起承転結、句読点の位置、重複した意味を省く、主語述語や接続語を的確に使い分ける、中学生が読んでも分かる文章にするなど書かれている。
これを読んだからと言って、文章力は上がる訳でもない。
結局、自分で書くしかないのだ。
私は、ライティング・ゼミを受講していて毎週2,000文字の課題を提出している。
その中で、文章のレベルが一定基準を上回っている文章は、ホームページに掲載してくれる。
これを目指しているわけだが、なかなか掲載されない。
この試行錯誤を楽しもうと思っているが、そう簡単ではない。
楽しむためには余裕をもった時間が必要だ。
しかし、その時間はない。
ギリギリにならないとやる気が起きないからだ。
私は先週までで8回、提出した。その中で、1回目に提出した課題は掲載していただいた。そこで、私は意外と文章書けるのかもと勘違いしたが、2回~7回は不合格、直近の8回目で2回目の掲載をしてもらった。
8週連続で課題を提出すると、自分なりにできたと思うものもあれば、そうでないものもあり、さらに提出するタイミングのコンディションも違う。
時間をかけることができているものもあれば、やっつけ仕事のように書いたものもあったり、時間はないけど、何とかまとめることができたようなものまで。
毎回添削してくれるので、1名以上の方が読んでくれている。
しかも、コメントをもらえるので、課題を提出した後はドキドキだ。
今回の提出を含めれば、あと8回課題を提出することになるが、半分経過してわかったことがある。
文章は時間をかけて書けば良いものができる訳ではない。
時間をかけて丁寧に書かないと、良い文章にはならないと思っていたのだが、そうではないみたいだ。現に、時間に追われて、2000字を1時間くらいで書いたものが、前回は合格できたのだ。
文章を書く上で、私が2000字を充分時間をかけたと思えるくらいの時間は、6時間程度だ。しかし、それは文章の完成度や面白さという要素とは関係がないようだ。
当然、時間をかけないことで、雑になってしまうこともあるが、文章のおもしろさ、最後まで読まれる文章を書くためには、ネタが重要であることを気づき始めている。
私の今までの大きな勘違いは、文章のネタよりも、文章力がある人は、ネタが大したものではなくても、文章力でカバーできるものだと思っていた。
しかし、何かを文章にするということは、ネタをいろんな角度から見て、それについて考え、どうアウトプットして伝えれば効果的なのかを考えることだ。文章力などではなくて、どちらかというと、ネタを広げる思考力だったり、深堀りする取材力ということになる。
「果たして文章力などあるのか?」
下手だと思う文章であっても、面白ければ読まれる。
どれだけ良い文章を書こうと意気込んでも、結局、自分が考えたことしか書くことなどできないので、文章力というよりは、思考力ではないかと思う。
文章力を学び、文章が上達するには、どうすれば良いか?
目の前にあるネタを料理して、美味しいものを作る。
文章は、なんでもネタになることは確かだ。
しかし、ただネタを置くだけでは日記だ。
有名人が書いたものなら、多少美味くなくても読まれるだろうが、私は読者に知られていないシロウトだ。
シロウトが読まれる文章を書くには、美味しいものを作るしかない。
出来上がりの味をイメージできるかどうか。
イメージできないとマズいものができる。
それが文章だ。
思い付きでいい味が出せる時もある。
しかし、それはタマタマ。
美味しいものができたとしても、人間は同じ味だと飽きる。
インスタント食品は一定の味は想像できて、それなりに美味い。
しかし、時間をかけて作らないと深みのある味は出せない。
普段から料理の研究をしていないと、いい料理が生まれないのと同じで、文章も常に考えて、手を加えて、ぬか床のようにメンテナンスして良い味を作っていく。
だから、慌てず、時間を使って、じっくりと考えよう。
結局はモノゴトについて、どれだけ考えて、取材できるか?
自分の頭の回転に合わせて時間をかけないと、他人を満足させられるような文章は書けない。
文章力のある人というのは、思考力がある人だ。
思考力を磨くためには、脳に新しい刺激を与え続けることができるかということだ。
つまりは、いろんな経験を積んで、それを言語化して思考を深めることができることだ。
新しい刺激を受けるには、行ったことない場所に行く。たくさんの人に会う。経験したことがないことにチャレンジする。
これらを繰り返し、考えたことを言語化して文章にしていく。
人生経験が文章力を育てるのだ。
***
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