幸せのマネジメント
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:いのくち聖子(ライティング・ゼミ6月コース)
ライティングゼミの流れでPRP読書会に参加した。
面白かったで終わらせない「超」実践型読書会、ホォ〜〜〜。
あなたが人生を変えた時、読書はプロジェクトに変わる、へぇ〜〜〜。
いちいち興味をそそられる読書会への誘いタイトル!
この日の課題本は「紙1枚!マネジメント」浅田すぐるさんだった。
「あなたの言語化で部下が自ら動き出す、紙1枚マネジメント」
マネジメントというと、会社の管理職がやることだとばかり思っていた。
主婦でパートタイマーの私には関係ないと思っていたが、いやいやそうじゃない。
部下を夫に、職場の仲間に、友人グループに、地域のコミュニティに、定期的にある親族の集まりに、と置き換えてみたら、面白そうじゃない、私にもマネジメントの機会がたくさんあるようだ。
それでウキウキ気分で参加していたのだった。
まずは夫で試してみよう!
私の言語化で夫が自分から動き出す、ですってーっ!
九州男児の夫、脱ぎっぱなし、置きっ放しのあの男が動き出すなんてありえない。
今更ありえないけど、とにかくやってみる価値はあるはず。
それに、一つだけこの本で夫が共感するであろう文章を見つけたので、それが私にとっては小さな可能性を信じるきっかけになったのである。
それは、本の最後に山本五十六の名言が出てくるのだ。
古い昭和男子の夫が大好きな名言「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
この一冊を読み終わって、この名言に尽きるなと思った。
その時代にあった手法はいろいろあるにしても、今も昔もマネジメントって永遠の課題なんだなぁと思う。
なんたって、人間関係が一番難しくて、一番面白い気がするから。
さて、それよりこっちよ!
夫のマネジメント!
早速、帰るやいなや「夫マネジメントプロジェクト」を立ち上げた。
まだ何もできてないうちからワクワクする。
まず大切なのは、お互いにハッピーでなければならない。
このプロジェクトは愛だ。 そうあのマネジメントの父、ドラッガーも言ってるじゃない
「組織の中の人間が幸福になる方法を考え続けた」って、そうだそうだ、私にとってもマネジメントっていうのは日々を幸せに生きる為にお互いにより良くアップデートして行くもの、ハッピーで苦にならずに楽しめる事が前提なのである。
私がやってほしいことを意のままに、操るように夫にやらせるなんて事ではない。
そんな事、これっぽっちも考えてないのよ、多分……
アラ還夫婦だ、いつ一人になってもいいように多少は自立しなければいけないと思うのだ。
ただ問題なのは、相手は変わらないが大前提ときた。
ふむ、言語化したら夫が動き出すんじゃないのか!
私が変わらなきゃいけないなんて、これ以上どう変わるの?
こんなに甲斐甲斐しく妻をやっているというのに!
でもここは一先ず置いといて、紙一枚だった!
紙一枚手法でいろいろ書き出して実践することにした。
書き出しているうちに、私は夫に面倒だからいろいろ言わないことに気がつく。
何しろ夫は、1言ったら100返ってくるタイプだから余計なことは言わない。
自分でやった方が気分悪くならないし早いし、と長年思っていたから。
しかしこのままじゃダメだ!
夫の家事の自立は、妻の自由に繋がるのだから!
その日に早速実践してみることにした。
夜の晩酌中、テレビでソフトバンクの試合を観戦していた時だった。
「こうしてくれるとものすごく助かるけど疲れてるなら無理しなくていいよ」
と、控えめに言ってみた。
聞いてるのか聞いていないのか、ふ〜んって感じで、ソフトバンクがリードはしているが
試合はせっていたので、ここは少し待とうと思い話は途中で終わらせた。
少し待ってから、勝ちが決まった後にまた続きを話した。
何故助かるのか、それが私にとってどんだけ嬉しいことなのかを付け加えてみた。
まぁ聞いてはくれたようだが、実際やるかどうかは明日の話だ。
そして、マネジメントの勉強をした事や、管理職の夫の大変さを労い、山本五十六のやってみせの名言が本に載ってる事などをついでに話してみた。
まさか夫も自分がマネジメントの対象になってるなんて想像だにしなかっただろう。
さて、驚きの検証結果が!
翌日から毎日、浴槽を洗ってくれているのだ!
毎晩遅くにお風呂に入る夫に、浴槽を洗って欲しかったのよーっ!
翌朝だと、ゴシゴシ洗うのがそれなりに大変だったから、
何てことーっ!
大げさに褒めまくって何回も助かる助かるって言った。
まんざらでもない風で嬉しそうなドヤ顔をしていた。
これだ! マネジメントパワー恐るべし!
自分が変わるってそう言うことなんだな、いつもの私、いつもの物言いだったら耳をかさなかっただろうが、珍しくしおらしく、控えめに言ったものだから夫の耳に心に届いたのだ、気持ちがちょっと動いたらしい。
今回は話し方を工夫したが、まだいろんな手法がありそうだ。
相手によっても状況や環境によってもやり方は様々だと思う。
時間がかかることもあるだろうし、待つことも大事だし。
ふむそうだ、待つといえば、犬のしつけにもちょっと似ている。
犬を飼ったことがない人は知らないかもしれないが、わんこを飼う時、最初のしつけは
トイレトレーニングなのだ、そうマネジメントに少し似ている。
まず失敗しても怒らない、こちらがワンコをよ〜く観察して、どのタイミングでトイレに行くのかを把握する、そしてそのタイミングでトイレシートに誘導するのだ。
成功したら褒めちぎってご褒美をあげるのだ3秒以内に。
この3秒以内が大事、トイレの成功とご褒美はセットだよ、と覚えさせるのである。
マネジメントに犬まで登場して来たが、人生にマネジメントって沢山関わりがあるんだなぁと、改めて考えるきっかけになり、私自身が少しアップデートしたような気がする。
相手は人間だもの、うまくいかない事もあるだろう。
ただ、自分の理想に近づきたい人、それを求めようと努力する姿、自らを変化させつつ、発信発案し、お互いの良きアップデートを楽しめる人だったら、きっとそんな人の周りは良い風が吹いているし、風通しの良い環境になっているに違いないと思う。
私もそんな人でありたいとつくづく思った。
本当に、面白かったでは終わらなかったな、PRP読書会!
***
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