オンライン教室での学びは親子共々「副産物」だらけだった
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか？賞を取れるのか？プロも通うのか？〜
記事：アズマヤミワ （ライティング・ゼミ4月コース）
「お母さんもさぁ、よくシステムわからないけど絶対に楽しいと思うのよ！ お母さんもお料理教室入ってみて楽しいけん、◯◯もクリエイティブマッスル鍛えるためやってみようよ」
2020年〜2023年のコロナ禍真っ只中に親子で「オンライン教室」という海原に
出てみた。
私はお料理教室。
息子は「クリエイティブマッスル」を鍛えるオンライン学園。
クリエイティブマッスルってなんだ⁉︎
私でも疑問だったのだから当時、小学校5年生の息子はもっと未知なる世界に
母親の一存で召喚されたのだからもっと疑問で不安だったに違いない。
この手の「嗅覚」には自信があったので迷いはなかった。
我々2人、それぞれのオンライン教室を通して
様々な「副産物」まで手に入れてしまったのだ。
息子の「クリエイティブマッスル」を鍛える学園（以下学園）の内容はこうだった。
学園では「ことば」と「アート」が学べるというもので
月に3回、ZOOMを使用しての活動だった。
1.お題の会 その月に作成する作品のテーマが先生より発表される
2.発表の会 お題の作品を作成し皆んなの前で発表し皆んなで意見交換
3.おもしろい大人の会 先生の知り合いの色々な分野で活躍される著名人の話を聞く会
3．のおもしろい大人の会は親の私が毎月ワクワクしながら隣で息を殺して楽しませてもらった。子供の頃に各分野で活躍する大人の話を聞けるなんてなんて贅沢なんだ！ と思うほどのラインナップだった。
最初はどんなものを作っていいのか戸惑っており、
こんなのでいいのか自信がない印象だった。
なかなか自ら手を挙げて発表をすることもなく、いつも終了間際に発表するのが常だった。しかも手を挙げているのか挙げていないのかわからない頭を掻くふりの様な手の挙げ方で先生を毎度、困惑させていた。それ程、自己肯定感や積極性に乏しい息子だった。
そんな自己肯定感や積極性の乏しい息子が2年目を迎えるあたりから
「俺、天才だから（笑）」
と2年前には考えられなかった冗談でも言わなかった発言をするようになったのだ。
これは先生と学園生の「いいところを見つけ合い、褒め合う」という徹底された学園の根底に流れる「優しさ」と「認め合う」というものにより知らないうちに「自己肯定感」が上がるという嬉しい「副産物」がもたらした結果だった。
もちろん、作品に対する発想力もぐんぐんと伸びていた。
「クリエイティブマッスル」ってこういうことか！ と毎月、息子の筋力アップを楽しんでみていた。
コロナが少し落ち着いた昨年より、リアルで会う機会もあり画面越しでしか会ったことのない学園生や先生とライブペインティングを東京や瀬戸内海の島「犬島」で体験することもできた。積極的ではない息子が自らステージに上がってペインティングに参加した時は2度見するほどの衝撃だった。
「楽しい」と「自信」という「副産物」も手に入れた証拠なのではないかと勝手に分析している。
そしてその学園を介して私も素敵な出会いに恵まれた。
これも嬉しい「副産物」の一つである。
私がお料理教室で得たもの。
もちろん美味しいレシピや今まで知らなかった料理に対する基礎知識を学ぶことができており「食に関する関心」が今まで以上に増したことは言うまでもない。
現在、楽しくてお料理教室3つに所属中。
1つでよくないか!?と思われるだろうし、自問自答することももちろんある。
最近、自問自答して得られた答えは
「それぞれのお料理教室の先生の生き方が好きだ」
というものだった。
「気」が合うという言葉がある様に
「胃」が合う先生に出会い、毎月美味しいレシピを手に入れている。
しかしながら時間の制約もあり全てのレシピを作ることなんてできない。
ただライブレッスンや動画レッスンに参加したり観ることが何よりの楽しみなのだ。
そのレッスンからそれぞれの先生方が楽しく生きていることを知ることができている。
これって「副産物」なのではないか⁉
1人の先生は海外で生活したいという夢を叶えるためオランダに数ヶ月前に軽やかに移住した。
1人の先生は農家であり本当に忙しく体力的にもしんどいはずなのだがいつも笑顔でレッスン中は生徒を全力で楽しませてくれる。そして美味しい食材の販売や企画を実現してくれている。
1人の先生は暮らしとつながる料理教室と謳っているだけあり「五感を研ぎ澄ますこと」や「生き方」なども指南してくれるコンテンツまで運営してくれそこで「星読み」というものにも出会った。
ほぼ毎日、インターネットラジオの配信や美味しいものを食べるツアーまで企画してくれ美味しい旅を体験させてくれた。そして最近、「美味しい定期便」という魅惑的なシステムまで始めてしまった。
どの先生も「全力で自分の人生を堪能している」ことを感じられ、とにかく目が離せない。
ついていきたいと思わずにはいられないのだ。
そして私もただ日常生活を平凡に送るだけではなく、
「自分の人生をもっと楽しんでみたい！」
と思う凄い「副産物」を手に入れてしまったのだ。
丁度その頃、お料理教室のコンテンツである「星読み部」という部活に参加していた私。
時を同じくして子供の学園で知り合ったお母さんの中に「星読み」をされる方がいて、鑑定してもらう機会を得た。
そこで言われた
「書くことでクリエイティブ力を発揮させた方がいい」
という（内容の）言葉をもらった。
私は息子の学園で知り合ったお母さんとお料理教室の先生のお陰で「星読み」を知り
大袈裟ではあるが「自分の指南書」を手にいれこうして「ライティング」というワクワクする海原を泳ぎ出すことができたのだ。
この出会いという「副産物」がなければ私はこうして書いてみることはなかっただろう。
こうして私と息子は本来の目的も達成しつつ、大量の「副産物」を21世紀の文明の力で得ることができたのだ。
オンラインという世界のおかげで我々親子の2〜3km位だった生活圏が世界へと広がり、「副産物」というには勿体無い「可能性」を手に入れることができたのだ。
先日、息子の学園の集大成である作品の展示会が東京であった。
カフェギャラリーにプロの手により展示してもらうというスペシャルな企画。
学園生達と久々の再会であるということと思春期で口数が減ったということもありぎこちなかった息子。将来またどこかで学園生の誰かと再会しこの学園で学んだことを思い出してくれることを切に願う。
更なる「クリエイティブマッスル」を鍛えて「副産物」を超えた化学反応を期待する。
＊＊＊
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