メディアグランプリ

ワクワクする経営の旅へ地図を持って出発しよう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:山口(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「独立したいんですが何から手を付ければいいのか……」
そう相談されることがよくある。独立を決意したものの、何をどう踏み出せばいいのか悩んでいる人は多い。
そして、そんな相談を受けた時に伝えるのが「経営計画立てた方がいいですよ」ということ。
 
「作ったってその通りになりませんよね?」「絵に描いた餅になりませんか?」 と聞かれることもよくある。
 
確かに、計画作っただけでその通り行ったら誰も苦労しない。これは、私自身も起業した当初思っていた。
 
しかし、計画がないということは、経営するにあたり、金融機関からお金借りて、必要なもの買いそろえて、人を雇って、頑張って何かしらを売っていく。これを行き当たりばったりでやっていくってこと。「たぶん大丈夫」と上手くいく根拠をなにも持たずに進んで行くのと同じ。怖い。
 
思い出してみると、私は起業した当初、運よく契約は取れた。順風満帆なスタートを切ることができたのだ。しかし、その後は思うようにいかず、不安な日々が続いた。
 
良いサービスを提供していれば、お客さんが集まってくると思っていたが、そんなことなかった。お客さんが勝手に集まってくるほど世の中甘くないのだ。紹介もさほど出なかった。想像していたのとはだいぶ違う。「たぶん大丈夫」は、大丈夫じゃなかったのだ。
 
そうなると、今いるお客さんに契約を切られないように必死になる。そして、契約を切られてしまったら……と不安が常につきまとう。周りに相談できる人もおらず孤独で胸が苦しく、重く暗い毎日を過ごしていた。
 
焦って色々と試しても集客は全然だめ。何もかもが上手くいかない。 何をどうすればいいのか分からず、ただただ苦しく胸が締めつけられるばかり。どこに向かっているのかもわからなくなり、完全に迷子になっていた。 そんな時、アドバイスを受けて作ることにしたのが経営計画だった。
 
「作ったからって何か変わるんか?」と若干やさぐれながらも策定していくと……
 
自分の理想と現状のギャップが、はっきりしたのだ。何が足りていないのか。何からやらないといけないのか。どのくらいやった方が良さそうか。逆算しながら道筋が見えてきたのだ。
 
そう、経営計画は、方向性の明確化、目標の設定、リソースの最適配分、リスク管理、持続的な成長の促進、と多くの役割を果たしてくれるものだったのだ。
 
そして、計画を立てることで、やるべきことがはっきりし、不思議と不安が小さくなっていった。何をすれば良いかわからず、漠然としていた時は、ただただ不安だったのに、対策できるとわかったことで、光が見えてきたのだ。
 
言うなれば、経営計画は、旅行する時のガイドブックや地図と同じだったのだ。
 
頭の中に、行きたい場所、見たい風景、食べたい料理があったとしても、計画を立てずに出発してしまったら、道に迷い、時間を無駄にし、期待していた体験からは遠ざかるばかり。どれだけ楽しみにしていた旅行でも、ただの苦労に変わってしまう。
 
旅を楽しむためには、地図やガイドブックを片手に持ち、計画を練った道順を進むことで、行く先々で新しい発見や驚きがあり、そのすべてが旅の思い出を豊かにしてくれる。
 
これは、経営も同じだ。どこに向かうのかはっきりと決め、今、自分がどこにいるのか確認し、どうやってそこまで行くのか考える。そして、明確な目標と、具体的な行動を計画しなければ、目的地にはたどり着けない。そう経営計画が、あなたのビジネスの地図であり、ガイドブックとなることで、迷子にならずにすむのだ。
 
ただ、やっぱり現実は甘くない。良い経営計画を作ったからと言って、目標が叶うわけではない。目標を達成するには、計画を作って終わりではないのだ。というかここからが勝負になる。
 
当り前だけど、計画通り進むことなんてほとんどない。計画という基準と、現実を比べ、そのズレを把握したら、計画に現実を合わせていくための改善が必要なのだ。
 
要するに、経営計画を活用していかなければ、意味がない。活用しないから、絵に描いた餅になってしまうのだ。
 
経営計画は、作ることが目的ではない。ただ、紙に書いただけの理想でもない。経営計画は、現実と向き合い、改善を繰り返しながら進むための指針。計画との差を認識したうえで、どうするのか考えるためのツールなのだ。そう、使ってこそ価値がある。使ってなんぼなのだ。
 
そう、経営の旅を迷わず楽しむためには、計画は欠かせない。
「独立したい」と思ったら、まずは経営計画を立ててみてほしい。そして、その地図を手に、目指す未来に向かって一歩を踏み出してみてほしい。
 
現状の延長線上にない、輝く未来を掴んでいくために。地図を作って、出発しよう。
 
 
 
 
***
 
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2024-06-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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