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人生は行動だ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:オオフチ マナミ (ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「人生は行動だ」なんて、それほど特別でも目新しいことでもないかもしれないが、最近とてもそのパワーを実感している。
それは、今年の初め、「お片付けのプロジェクト」というものに参加したことからだ。
 
私はフリーランスで、通訳ガイドをしている。外国からいらしたお客様と一緒に旅をして、日本のことを紹介する仕事だ。
「日本は綺麗ね」「ゴミがないね」多くの外国人旅行者からよく聞く言葉である。そう、日本人は一般的に綺麗好きである。街にはほとんどゴミが落ちていることはない。私は、これを誇りに思い、いつもガイドのネタにしているのだ。日本人が綺麗好きであることの理由の中には、日本の神道と仏教があるのではないかとお客様に話しをする。
神道では、禊ぎや、お清めがとても大切だし、仏教では、掃除が修行のひとつである。日本の小学校、中学校、高校では、生徒が学校を掃除する。これは、昔の寺子屋から来ているらしい。この話をするとお客様は、「ほほう、そうなのか」という反応をしてくれる。ガイドになって気がついたことであるが、外国では、学校の掃除は業者さんにお願いしているところが多いようで、生徒が学校を掃除するというのはかなり珍しいようである。
 
そんな日本に生まれて、日本で育ったにもかかわらず、私は子供の頃から片付けがとても苦手だった。気がつくと物が散乱してしまうのだ。でも、綺麗な部屋に住みたいという気持ちはある。時々思い立って断捨離をしたり、片付けをしたりしていたが、続かずリバウンドしてしまっていた。
 
ガイドでツアーに出かけない日は、家で、事務処理や、資料の作成、読書、英語の勉強など、次の仕事の準備をしている。仕事は全国に及び、ガイドは様々な知識を得る必要があるため、家は資料と本で溢れていた。
コロナ禍で仕事が減ったときに、片付けをしたいと思っていたが、あっという間に時間が過ぎ、うまく片付けられなかった。そうしている間に仕事が忙しくなり、仕事をしているリビングは、以前にも増して、書類で溢れかえっていた。
どうしたものかと悩み、片付けが得意と言う友人に相談したら、わざわざ私の家に来てくれた。1日かけて、私の仕事の書類や本の分類、片付けの指導をしてくれた。少し仕事がやりやすくなったが、分類されたものの、書類や本は、リビングに溢れたままだった。もうどうしていいかわからなくなっていた。
 
そんな時、その「お片付けプロジェクト」なるものに出逢った。私に子供はいないが、散らかった部屋に毎日帰ってくる夫に、いつも申し訳ない気持ちがあった。何より自分も辛かった。仕事の書類は肝心な時に見つからず、いつも探していて、無駄な時間が多かった。いつも疲れていた。そのプロジェクトが実施される1月と2月は仕事が少ない。私はそれにかけることにした。
プロジェクトを運営されているAさんの目的は、「ママだけが頑張らない、家族が笑顔になる家庭を作ること」だった。世の中には、私のように片付けに苦労している人が多いようで、100人位の参加者がいた。
自分の片付けの目的を聞かれて、2つあげた。「夫を幸せにすること」、そして「仕事の効率をあげること」である。Aさんの指導は、とにかく目標を決めて、毎日少しでも行動すること。プロジェクトは45日間だった。
私は、言われた通りに45日間、毎日行動し続けた。プロジェクトは片付けの基本通り、物を減らすこと、そして、自分の使いやすい目線で物を配置することである。そして、手間をかけず片付けられる仕組みを作ることだった。
これまで沢山の片付けの本を読み、セミナーを受けたりもしたが、中々続かなかった。今回プロジェクトに参加することで、同じ悩みをかかえる仲間と出会い、行動の仕方を学ぶことで、毎日目標に向かって、進み続けることができた。
そして、45日後、家は綺麗になったのである。
 
片付けが苦手な私が、片付けをやり遂げることができたのは、目標を持って、毎日動き続けることができたからだと思う。そしてそれは、プロジェクトの仕組みと応援のお陰である。
片付けをやり遂げたことは、私に沢山のことをもたらしてくれた。
物事を成し遂げたという達成感と自信。夫の幸せ(多分)。心のゆとり。仕事の効率もあがった。何より大きかったのは行動することの大切さを学べたことである。
以前の私は、人目を気にしたり、失敗を怖がったりすることで、行動に出るのをためらうことが多かったように思う。以前より恐れは減ったように感じる。
 
人生は行動のたまものであると思う。私がかつて本を読んで、片付けのことをわかったような気持ちになっても、実際にそれができなければ、何も変わらない。
行動して、行動し続けることが重要で、ただ知っていることと大きく違う。
それは、人生の色々なことに活用できそうだ。
 
今回このライティング・ゼミに参加した。講座を受けることは大きな学びにはなるだろうが、それを行動に移さなくては、きっと何も変わらないだろう。とにかく毎週課題を提出すること、これこそが行動だ。
人生の目的の達成に近づくためには、毎日小さな行動を積み重ねることだ。そのことがわかった今、それをこれからやっていきたい。
ライティング・ゼミをやりきった後に見える景色が楽しみだ。
 
 
 
 
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2024-07-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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