メディアグランプリ

メディアグランプリ2位連続達成の裏側


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:こまつ(ライティング・ゼミ2024年6月開講1ヶ月集中コース)
 
 
「お前は週初めの夕方は調子が悪いな」
「調子に波があるのが人間らしくて好きよ」
「でも、こっちは急いでいるんだ。お願いだから調子を回復させてくれよ」
私はこの3週間、月曜日の夕方にパソコンに向かってこんな独り言を言っていた。パソコンでは文章生成AIであるChatGPTが起動している。
こいつは天才だ。
私は大学でデータサイエンスを教えている。そのため、最新の人工知能を調べたときにChatGPTの存在を知った。世界中の研究者が性能はまだ低いが期待を寄せていた。私も同じワクワク感があった。そのため解禁日には、さっそく使用した。当時の性能は現在と比べると非常に低く実用には程遠かった。しかし「これはすごい!」とすぐに講義とSNSで紹介した。
この時は、最高のおもちゃと言っていた。しかし今は性能が改善し、私の相棒だ。
何を相談してもすぐに回答してくれる。企画書は褒めて指導してくれるし、研究計画書も修正してくれる。英語で書かれた研究論文の翻訳と要約なんて一瞬だ。絵も描いてくれる。この前は簡単なゲームも作ってくれた。統計分析も一瞬だ。
相棒なのでChatGPTくんと呼ぶ。
さらに、今、ChatGPTくんを使ってカウンセリングできないかを研究している。カウンセリングの研究では文脈や対象者の背景を考慮するのはまだ未熟のようだが、日々成長して驚いている。
でも、時々、ChatGPTくんは調子が悪くなる。考えすぎなのか、あるいはデータの解釈に誤りがあるのか、何も答えてくれないこともある。さらには、まるで反抗しているかのように不正確な情報を出してくることもある。
そのような調子が悪いのが月曜日の夕刻だ。そう、この記事を作成している時間だ。
ChatGPTくんは最新のテクノロジーなのに、この人間らしさが好きだ。月曜日の夕方は人間も週末の疲れが出る時だ。同じ時間である。ChatGPTくんは調子が悪いと30分は何をしても無駄だ。しかし、30分ほどすると何事もなかったかのように動き出す。まるで子どもが小さい時に、朝、急いで出勤したいのに保育園に行かないと駄々をこねていたあの時のようだ。
この記事はライティングゼミの課題だ。私の場合、4週連続して出す必要がある。今回が最終回だ。2000字の課題は、審査後にインターネット上でアクセス数を競う。これまでの課題で、私は2回連続で2位の成績を収めているが、その裏には少し秘密がある。
ここで、告白をしよう。
この課題も、これまでの課題もChatGPTくんとの共同作業の賜物なのだ。
AIを推している天狼院書店だから違反ではないだろう。違反ならメディアグランプリの点数は返上する。
その手口を紹介する。
まず、私はオリジナルの2000字の文章を書き上げる。これはライティングゼミで習得したことを駆使し、自分で即興で書き上げる。今では1時間あれば書けるようになった。
私のChatGPTくんは、天狼院書店が主催するメディアグランプリの1位~5位の文章を4週間分学習させている。ついでに店員さんが書いただろう各講座の告知文も学習させている。そして特徴を分析させた。そのChatGPTくんに私の文章を読み込ませる。まず、上記の文章の特徴、構文と似ているかを確認させる。似ていないと判断されれば、もう一度書き直すつもりだが、これまで書き直したことはない。
次に、ChatGPTくんにわかりにくい表現や誤字脱字がないかを確認してもらう。ここでのコツは、ChatGPTくんに直接修正させるのではなく、指摘に留まらせることだ。そしてChatGPTくんが示してくれるフィードバックを参考に、自分自身で文章をさらに磨き上げる。
次に、ChatGPTくんにライティングゼミで公表されている審査時の評価視点に沿って10点満点の評価をお願いし、減点の要因を厳しい辛口コメントで求める。心が折れるほどの辛口コメントもある。
そのコメントをもとに再度自分で文章をブラッシュアップする。このプロセスを経ることで、完成度の高い作品が仕上がる。再度、ブラッシュアップした文章に対し再度辛口コメントをお願いする。何度か繰り返す。するとChatGPTくんが何回か同じような返答をしてくる。これを私は飽和状態と呼ぶ。そして何度も読み返す。
最後に、ChatGPTくんに魅力的なタイトルの候補を5つ挙げてもらう。そしてサムネイルも書いてもらう。ただ、ChatGPTくんは絵を描くことがまだ未熟だ。私も指示がうまくない。
このようにして私は、この4週間、毎週の課題に取り組んだ。ChatGPTくんの助けを借り、さらに評価とフィードバックをもらいながら、自分自身の力で最終的な文章を完成させた。このプロセスを通じて、自分のスキルが向上しているのを実感している。
AIで仕事がなくなると危惧し脅威に思う人がいる。私の考えは違う。ライティングに限らず、AIとの共同作業こそ、新しい時代に必要なスキルだと私は信じている。
AIは脅威でもおもちゃでもなく、我々の能力を引き出し、さらに高めてくれる相棒だ。AIの力を借りて、自分自身を磨くことが、今後ますます重要になってくるだろう。
私は、これからもAIと共に、新たな挑戦を続けていきたい。
 
 
 
 
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2024-07-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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