メディアグランプリ

お金のブロック


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:みえふうや(ライティング・ゼミ)
 
 
お金のブロックについて、考えたことがありますか?
サラリーマンにはあまり縁がないと思いますが、それは、フリーランスや、事業を始めて間もない経営者にとって、最初に超えなければならない壁かもしれません。少なくとも、わたしにとってはそうでした。
 

ビジネスの基本は、お客様に自分の商品やサービスを買っていただいて、対価を得るということです。ところが、それが、なかなかうまく出来ません。お客様が見つかっても、自分の商品やサービスで満足していただけるのだろうか?と疑心暗鬼になって切り出せない。また、興味を持ってもらっても、値段を言い出せない。せっかく定価を決めておいても、つい、値引きしてしまう、と言う経験はありませんか?
 

低い自己肯定感。「わたしには価値がない!」そして、「こんなわたしが、こんな高い金額を受け取ってしまっていいのだろうか?」と無意識に考えてしまい、つい、行動にブロックをかけてしまうのです。そうすると、そもそも、自分のサービスに対して値付けが出来なかったり、偶然お客様が現れても、思ったような価格を提示することが出来なかったりで、いつまでたっても、収入を得ることができません。
 

サラリーマン時代は、お給料は会社のルールに基づいて支払われていました。お給料を上げして欲しいと思っても、自分の都合だけではどうにもなりません。むしろ、逆に黙っていても、一定の給料が支払われ、正社員なら、年々上がっていきます。そのため、自分の価値というものを、真剣に意識する機会はあまりなかったかも知れません。確かに年次の人事査定では、毎年目標を立て、それが達成できたかを振り返り、それをふまえて、今年1年間の目標を立ててがんばる、ということをやらされてきました。でも、終身雇用の制度の中で、毎年毎年の自己の成長をどこまで真剣に考えていたでしょうか?
 

会社を辞めざるを得なくなり、自分でビジネスを始めなければならなくなったわたしは、その時になって初めて、自分で稼ぐ、という事に向き合いました。自分の仕事の対価としてお金をいただくことがどれだけ大変か、身にしみて感じました。また、それと同時に、もらうべき金額の大きさには、目もくらむ思いでした。また、それと同時に、高額な金額を見積もることに大きな不安を感じました。プログラマーとして工数をかけてシステムを構築するには、事前にかなりの金額を見積もりとして提出しなければなりません。しかし、独立して間もないわたしには、まだ出来てもいないシステムの値段を自分で申告するなど、とても、出来る気がしませんでした。それが、ある意味、後になって功を奏した「サブスク」という考え方につながって、毎月安い金額を請求することで、お金のブロックを回避できたのですが、その金額ですら、低すぎて、いつまでたっても、毎月の生活費を上回ることが出来ず、貯金を切り崩す生活を余儀なくされていたわけです。
 

「お金のブロック」の原因はどこにあったのでしょうか?
いろいろ調べました。
 

ゼロサムな世界。もしわたしが利益を得るために、サービスの価格を上げてしまうと、それは、お客様の利益を損なってしまう。それでは、本当の意味でお客様のためにならないのではないか?このような考えが浮かぶと、どうしても、値引きをしないと、買ってもらえないと考えてしまいます。
 

清貧伝説。幼少期に親や周囲から聞いた言葉や経験は、潜在意識に強く影響を与えます。例えば、「うちはお金がなくても幸せ」「お金持ちになるためには、ものすごく苦労しないといけない」といった言葉を家族から聞かされていると、いつの間にか、自分はお金には縁がない、と思ってしまいます。
 

お金持ちは悪役。「成功すると周囲から嫉妬される」「お金を持つと人間関係が悪化する」といった恐れも知らず知らずのうちに、心の中に宿ってきます。テレビドラマなどで、お金持ちの人はケチで意地が悪くて、まわりの人から嫌われている、といった役回りを演じていることが多い気がしませんか?
 

思い当たる節はいくつもありました。ネットでは、そういった原因を挙げて、それらしい解決策も書いてありました。もちろんわたしは、それに従って、いろいろと試してみましたが、なかなか、心にぐっとくるものには出会えず、それでも、サブスクで割安な価格でのサービスを続けていきました。
 

そんなわたしが、お金のブロックを外すことが出来たのは、あるカウンセラーさんの一言からでした。そのカウンセラーさんには、独立前から何年かに一度、気持ちが躓いたときなどに話を聞いてもらっていたのですが、あるとき思いきって、相談してみたのです。すると、彼女は、その相談に、あっさりと答えをくれたのです。
 

そのアドバイスをきっかけに、わたしは行動を起こしました。最初は抵抗がありましたが、それは、実は、わたしが望んでいたことであると気づき、2~3回目以降には、普通に振る舞えるようになりました。
 

まるで魔法です。
 

もちろん、そのことだけが全てとは思いませんが、そのアドバイスをきっかけに、お客様への言葉掛けも変わり、値段交渉の場でも臆することなく用意していた価格表にそって提案できるだけでなく、その場その場で、もっと高い金額を提示することすら出来る様になりました。
 

もちろん、サブスクの月額の価格なので、一概には言えませんが、お客様の顔色を想像しながら値引き前提での原価から算出した月額ではなく、この機能の価値はこのくらいだな、ということを考えて堂々と金額を提示できるようになりました。そうすると、お客様も、明るい笑顔でその金額を受け入れてくださるのでした。時には、かなり高めに見積もった金額ですら、「安いね!」と言われ、がっかりした経験すらあります。
 

魔法のような、そのアドバイスとは?
 

はい、そうですよね。でも、もう、文字数もいっぱいなので、それはまた、今度、お会いしたときに(笑)

 
 
 
 
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2024-08-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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