メディアグランプリ

カメラの前でただ楽しむ、ただそれだけ

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*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

記事:春紀 沙和(絶対麗度ライティング)
 
 
「やっぱりここは私の来るべき場所じゃなかった」
ある日の秘めフォト撮影に参加されていた女性。抜群のスタイルに完璧な表情管理とポージング。見惚れてしまい思わず拍手をする。
小さい頃から習い事で舞台に立っていたから撮られることに慣れているとおっしゃっていた。キリッと跳ね上がったアイラインからも自信が見て取れる。
この方はきっと、小さい頃から家族以外の大人や友達から「可愛い」や「キレイ」とたくさん言われながら育ってきたのだろう。
私と違って。
 
「生まれつきの美人や可愛い女性」を見ると、「見た目に全く自信がなく、大の写真嫌い」というコンプレックスがグサグサ刺さってくる。
 
「秘めフォト」は自己肯定感を上げるためのもの。自分自身の美しさを見つめるもの。撮影中に自分と他の女性とを比べて羨み、自分を卑下してしまうのは「自分自身に対して負けた」ことを意味する、と思っている。
撮影中、カメラマンの三浦さんからも「今日疲れてるの?」と聞かれてしまった。ネガティブな感情が顔にはっきりと表れていたのだろう。
三浦さんも松下さんも、いつもと変わらずベストな撮影をしているので全く悪くない。当然その女性も悪くない。
完全に自分の心の捉え方のせい。この日の撮影は自分自身に負けてしまった。
「やっぱりここは私の来るべき場所じゃなかった」
自分が恥ずかしく思えてくる。
秘めフォトに何回か通って、写真を撮られるのも悪くないかもと思えるようになってきた矢先。初めて撮影自体が辛く感じた。
一刻も早く消えたくて、逃げるように撮影現場を後にした。
 
それから、本気で自分自身を変えたくて絶対麗度に参加した。日々のレコーディングや月1回の撮影とライティングをこなし、全国各地の会場にも行ってたくさん写真を撮ってもらった。とにかく自分なりにできることは何でもやった。
写真嫌いも克服できてきたと思うし、前よりも物事をポジティブに考えられようになってきた気もする。
 
絶対麗度も残り数ヶ月を切ったある夜の撮影終わり。あの方が妊婦さんとして明日の撮影に参加されると聞いた。
きっと私のことなんて覚えていないと思うけど、まさかの再会にドキッとする。
 
帰りの電車の中で、「明日は絶対麗度に取り組んできた私の成果を試す場。あの方の前でもポジティブな気持ちで撮影に臨めたら、自分が成長した証になる」と気合いを入れる。
 
スマートフォンを取り出し、あの頃の私と今の私とを比べてどんなところが変わったか、1年間やってきたことを箇条書きでメモする。
私史上一番恋愛に積極的になって、マッチングアプリを始めた。春頃から睡眠薬なしで眠れるようになった。ご飯を毎日ちゃんと美味しく食べられている。良いことや感謝したいことを書く日記を毎日続けている。秘めフォトの撮影で行きたいところに行って、ウェディングドレスも着た。会いたいと思った人にはちゃんと会いにいった。
思いつくものはなんでも書き、自分にこう言い聞かせる。
私、自分がしたいこといっぱいできるようになっている。行動力のある人間になっている。あの頃の私も頑張っていたけれども、今の私もめちゃめちゃ頑張っている。
 
あの頃の私とは違う。だから大丈夫!
 
  撮影当日。お相手の方も私のことを覚えてくださっていた。相変わらずお美しく、妊婦さんということで神々しくもあった。
  でも、そのお姿を見ても「私なんて」とは思わなかった。 撮影が自分の番になっても楽しい気持ちのまま。
「やっぱり撮影って、すっごく刺激的ですっごく楽しい」
 
ふっと肩の力が抜けた。
 
  もはや自分のコンプレックスを克服したいとか、成長した姿を見せたいとか、撮影前の気合いとか、どうでも良くなってきた。
 
カメラの前で、ただ自分がご機嫌でセクシーでいられれば良い。
他の方達のクールで妖艶で、それでいて時に可憐な姿を見られるだけで良い。
 
カメラの前で楽しめれば良い。ただそれだけ。 
 
この場に立ち会えて、ただただ嬉しい。「今日ここに来て本当に良かった」
心からそう思えた。
 
撮影後、その方と一緒に帰ることに。産まれてくる赤ちゃんのことやプライベートのことを話した。
撮影場所から一刻も早く離れたくて逃げるように帰ったあの時と比べたら不思議な感覚。私は随分変わったと思う。
 
自分にないものを持っている人にはどうしても惹かれる。私もああなりたいと強く焦がれてしまう。
正直、私が生まれつき綺麗で可愛い女子だったら、人生はイージーモードだっただろう。もっと色々な人からチヤホヤされていただろう。そんな人生羨ましい。という思いは完全に消えていない。
 
でも羨んだところで、私は誰かには絶対になれないし、コンプレックスも消えない。
私は私でしかない。そしてそんな私にだって良いところはある。 
 
今回の撮影で大切な人にも見せたくなるような、とっておきの1枚も残せた。
 
私の絶対麗度での撮影も残り数回。
今年のように、毎月何回も自分の写真を撮ってもらうことなんて、もう人生で二度とないと思う。 
だからこそ、この数回だけはネガティブな気持ちも過去も全て取っ払って、全力で撮影を楽しみたい。
 
今あるものに感謝して、目の前のことを一生懸命ただ楽しむ。
 
優しく温かな気持ちで満ち溢れながら、電車に揺られていた。
 
 
 
 
***

この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。

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2024-10-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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