お小遣い制の夫は出世しない!?
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記事:曽布川洋平(ライティングゼミ9月コース)
「夫のお小遣いの無駄遣いが気になる……」
「妻の管理が厳しくて、お金の自由がない!」
お小遣い制を採用している夫婦の間には、悩みが尽きないようです。
クレヨンしんちゃんの父であり、最近では「理想のパパ」に挙げられることも多い野原ひろし氏は、お小遣い制で知られています。その額は月3万円だそうですが、部下にご馳走するために足りなくなり、妻であるみさえさんにたびたび交渉するようです。
私は以前、お世話になっている銀行の支店長達がお小遣い制を取っているかを聞いてみたことがあります。銀行の支店長といえば、地銀でも信用金庫でもそれなりに出世したエリートサラリーマンです。そんな人たちがお小遣い制を取っているかが気になったのです。
結果として、お小遣い制を採用している人は一人もいませんでした。サンプル数は数人なので、普遍性のある結果とはいえませんが、それでもゼロというのは気になります。
お小遣い制をとる夫は出世できないのでしょうか?お小遣い制にはどんな弱点があるのか、を考えてみたいと思います。
ここで言うお小遣い制とは、収入を得ている人のパートナーが家計を管理し、相手に「お小遣い」という形でお金を渡す形態のことです。主な収入を得る人が妻で、管理するのが夫、という場合もあります。
比較のために挙げますが、もう一つの夫婦のお金の管理方法が「共同口座方式」です。これは共同の口座を作って、収入の割合に応じて共同口座にお金を入れ、家族で使う支出に充て、残った自分のお金は自由に使う、という方式です。この方式は、個人が独立して財布を持っていますので、それぞれの自由度が高くなります。
合理的に見えますが、共同口座方式が取れない場合があります。片方に収入がない(または極めて少ない)場合です。その場合、「お小遣い」という形で一定の金額を渡すわけです。
お小遣い制は、片方がお金を管理し、もう一方は自由度が制限されるので、(よほど所得が多くなければ)お互いに不満が溜まることになります。
クレヨンしんちゃんの例で言えば、ひろしはお小遣いが少ないことに、みさえは使い方に不満を持つことになります。
そもそもお小遣い制は妥協の産物、利点の少ない仕組みなのでしょうか。
中には、お小遣い制が良いのでは、思えるようなカップルもいます。
例えば、片方に浪費癖がある場合です。夫は、収入はそれなりにあるが、すぐに使ってしまう、自分でもそれを気にしているというカップルの場合には、管理能力の高い妻が財布のヒモを管理するのは合理的です。
このようにお金の管理方法には、メリットとデメリットの両方があります。また、それぞれの夫婦にはそれぞれ得意不得意があります。
そこで、お小遣い制の強み、弱みを、ある有名なお金に関するYouTubeチャンネルで述べられている、お金にまつわる「5つの力」、すなわち「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」の面から考えてみるとわかりやすいかもしれません。
お小遣い制が優れているのは、なんといっても「貯める」「守る」という点です。
特に「貯める」には非常に強力で、夫婦のうち、管理能力が高い方がお金を管理することでしっかりとお金を貯めることができます。
また、「守る」の面でも、大きなお金を動かすときには必ずパートナーに話さなければならないので、詐欺に騙されにくいという利点があります。
一方で、「使う」「殖やす」に関しては難点がある可能性があります。特に、夫の出世に関わるのは、まさに「使う」の部分になります。
「使う」に関しては、お小遣いの使い道の多くは交際費だそうです。野原ひろし氏のように、交際費の柔軟な支出は、お小遣い制では制限されることになります。また、リスキリング、つまり仕事のための自己投資に使うお金も制限されるかもしれません。ここが、もしかしたら出世、あるいは稼ぐ力を高めることを制限する要素かもしれません。
また、「殖やす」に関しては、資産運用の能力は、家事能力とは一致しません。一般的にはビジネス経験は資産運用にプラスに働きますので、収入がある人に任せたほうが、上手にいく可能性があります。
そもそも、世の中の夫婦がなぜお小遣い制を採用しているのか? を考えてみると、いくつかの理由がありそうです。
家計の管理は結構手間がかかるから、が大きいのではないかと想像します。家事の一環として家計の管理全般を任せてしまう、という流れはありそうです。
あるいは妻への信頼の証、なのかもしれません。お財布のヒモを預けるくらい、あなたを信頼しているよ、というわけです。
しかし、これらの理由は「夫婦間のお金の管理がうまくいくか」とあまり関係がありません。出世がすべてではありませんが、お小遣い制をとる夫婦は、自己投資、つまり稼ぐ力を高めるための支出に配慮してみると良いかもしれません。
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