メディアグランプリ

犬系彼氏と付き合うと、尽くす女がダメな理由がわかった


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記事:愛(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 

女性は尽くされる方が幸せなのか、尽くす方が幸せなのか。
恋愛トークでたまに出る話題。
 
過去の私は超がつくほどの尽くすタイプだったと思う。
相手の家でご飯を作る。掃除をする。
会うたびに相手が喜びそうな手土産を持って行く。
大好きだと全力で伝える。
 
そんな私があるとき、尽くしてくれる男性と付き合ったことがあった。
料理がとても上手く、皿洗いまでしてくれる。
お願いしなくても掃除や洗濯もしてくれる。
私が会いたいと言ったら来てくれる。
年下で、褒めると喜んでくれる。ずっとくっついていたいようで、毎日会いたいようだった。
周りが見ても私のことが大好きだということが伝わる、まさにワンコ。犬系彼氏だった。
 
傍から見れば私は幸せ者だった。
優しくて、何でもしてくれる。
付き合ったばかりの頃は、将来を考えるならこの人かもしれないと考えたほどだった。
 
将来を考えるならこの人かなぁ。
そう思ったままでいられたらよかったのかもしれない。
 
同時に私の悪魔がささやき始めた。
この人なんでもしてくれるもんなぁ。
 
そして、気付いた。
私が過去に尽くしてきた相手もこんな気持ちだったのかと。
相手はそうそう自分から離れない。自分のことが好きだから。
これが、浮気の原因のひとつなのか、と。
 
過去の私は尽くしに尽くして幾度か浮気をされた。
相手への不満が溜まってストレス発散のような気持ちで。初恋の人に再会して。
浮気の原因は他にもいくつもあるだろうが、相手が自分から離れないと思わせてしまうほどの行動を見せることもひとつの原因だとわかった。
 
この浮気された人のうち、問い詰めた際に最も正論らしい言葉で罵倒されたことがある。
「もっと自分のことを楽しめよ! そんなんだから浮気されるんだろ!」
どの口が言ったのか、という感じだが、一理ある。
 
しかし私には違和感があった。
その犬系彼氏は私との交際前に彼女がいたが、上手くいっていないとずっと話していた。
別れる前に私にアプローチをしてきたので「そういうことは別れてからにして」とハッキリ伝えた。
本当に別れてしまい、私なりの責任を感じたこともあって交際を開始した。
しかし、趣味もなく、私中心の生活。恋愛に依存しがちなタイプなのではと思っていた。
 
交際当時、私は趣味に友達付き合いに、とても充実していた。
真逆な私たちだったので、寂しい思いをさせてしまっている、いつか寂しさから浮気をされてもしょうがないと思っていた。
加えて、年下らしく自己中心的な部分を見たことで、交際当初とは打って変わって彼との将来を考えられないようになっていた。
ハッキリと伝えた。「将来は考えられない」と。
「私は結婚願望もないし、子どもも欲しいと思わない。でもあなたにはその願望がある。それなら、私と別れて他を探したほうがいい」
それでも彼は私のことが好きだからと別れることを選ばなかった。
 
昔の私と全く同じだった。
きっと、言いたいことを沢山我慢していた。傷ついていた。
それでも、好きだから別れを選べない。
 
ただ、私の違和感は的中し、私の前の元カノ同様に私との交際を続けながら他の子へアプローチしているのがわかり破局に至った。
きっと、寂しさと私より相手が身近な環境にいたからだろう。
ここで書くことが償いになるとは思っていないが、私も悪いことをしたと振り返ることもある。
 
時に「好きすぎる」と、相手に嫌われたくなくて言いたいことが言えない状況に陥ることがある。
そしてそんなときにいざ勇気を出して自分の言葉を脳内で必死にまとめたものを伝えてみても、上手くいかなかったりする。
しかし、今では言いたいことも言えない関係はポイズン……ではなく、本当の関係ではないと感じる。
過去の私は人に尽くし、自分のことは「大丈夫」と強がっていた。
よくある話で例えるならば、重い荷物を「持とうか?」と言われても「大丈夫! 自分でできるから!」と言ってしまいそうな感じ。
生き方を変え、簡単なことでも人に甘えることができるようになってからは、とても生きやすくなった。
 
話は戻り、尽くすか尽くされるか問題。
きっと、男性は誰かのヒーローでありたい人が多いのだろう。
男性が尽くしてくれている方が上手くいっているカップル・夫婦が多く感じられる。
一概には言えないし、女性側が尽くして幸せに暮らしている人たちも知っている。
互いに思いやりを持って尊重しあえる、優しさを持てる関係が最も良いのではないかと考えるが、きっとこれは永遠に恋愛トークの議題になるのだろう。
 
 
 
 

***

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2024-11-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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