運動不足の私が、地下道を歩く
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記事:Miharu(ライティング特講)
これをお読みのあなたは、「休日はできたらお家で過ごしたい派」ではありませんか。
かくいう私はそうでして、休みの日は特に予定がなければ家でゴロゴロしていたい、何なら一歩たりとも外に出たくありません。
さて、そんな私はあるとき、“歩く”ことを決意いたしました。
私にとって“歩く”ことすなわちウォーキングは、アウトドア派の方がやるものというイメージでした。
なぜなら、ウォーキングは太陽に照らされながら汗をかき、外を歩くものであると思い込んでいたからです。
お時間のある方は、試しにネット検索で「ウォーキング」と調べてみてください。
まさに上記のようなイメージ画像が一覧で出て来るのではないでしょうか。
運動にはウォーキングがおすすめというフレーズは、テレビをはじめさまざまな場所で目にしていました。
それはわかるけど、休みの日にわざわざ外出だなんて……。
インドア派にウォーキングはちょっとツライと敬遠していました。
そんな私を変えたきっかけは、職場でこんな会話を耳にしたことでした。
「えっAさん、最寄り駅じゃなくて○○駅から会社まで毎朝歩いて来てるの?」
「○○駅から会社まで意外とすぐよ、15分くらい」
「えー、遠くないの?」
「地下がつながっているから、暑くなくて快適よ」
この会話に目から鱗が落ちたのです!
まず、ウォーキングを会社へ行く途中にやってもいいということに驚きました。
休日にわざわざ時間をとってウォーキングをするのはハードルが高い。
しかしこの場合、会社の最寄り駅で降りず、離れた駅から歩いてくるだけでいい。
必然的に外に出なくてはならない通勤時間というのは、チャレンジするのにうってつけに思えました。
そして、ウォーキングなのに外を歩かなくてもいいことが、私の心をつかみました。
地下の道を歩けば、日光にあたることもないし汗もかかない。
確かにウォーキングの意味は“歩く”ことですので、“外を”歩く必要はないのです。
日にあたらなくてもいいという発想がこれまで全くなく、いかに自分が固定観念にとらわれていたかに気づかされました。
こうして私は「なんだか簡単で楽そう」という単純な理由から、地下道ウォーキングを始めるに至ったのです。
「暑くない、しかもそんなに疲れない!」
これが、はじめて地下道を歩いたときの感想でした。
ちょうどそのときは、夏真っ盛りでアスファルトの照り返しがきつく、とても好んで外を歩こうとは思えない気候。
しかし、日の光に照らされていないので地下道は暑くない。
当然汗をかくこともなく快適に歩くことができたのです。
地下道ウォーキングは予想外の満足度でした。
私は次の日も、また次の日も歩くことをやめませんでした。
そうして地下道を歩くうちにいろいろな発見がありました。
たとえば、地下にも四季があること。
気温や天候、季節の植物などから地上で四季を感じられるのは当たり前ですよね。
それに比べて地下には何もないと思われるかもしれませんが、私の歩く地下道では四季折々の催し物が行われているのです。
春は桜の造花、夏は七夕の笹、秋はハロウィンのかぼちゃ、冬はクリスマスツリー。
実に多種多様な飾りつけがされています。
さらに、地下を歩く仲間がたくさんいることにも気がつきました。
薄暗くて人が少なそう、私は何となくそう思っていましたが、地下道を歩いている人は意外とたくさんいます。
私と同じように一駅分歩くサラリーマン、駅に向かってダッシュする学生、お散歩中と思われるおばあさん。
いろいろな人と通りすがることができるため、毎日飽きることがありません。
「地下道って別に何もないでしょ、歩いていても飽きそう」
はじめはそう思っていたのですが、想像以上に発見があったのです。
相変わらず私は休日に外出することはほとんどありません。
けれども、通勤途中の15分間で歩くことは、ここ1年ほど続けることができています。
とはいっても、毎日毎日欠かさず歩いているというわけではありません。
ちょっと前日夜ふかししちゃってつらいわ、というときは電車に乗って最寄り駅まで移動しています。
それぐらいゆるくやることができるのです。
健康のために歩いたほうがいいって言うけど、わざわざ運動するのは面倒くさい。
そんな方には、ぜひ地下道を歩いてみることをおすすめいたします。
ウォーキングには、日に照らされながらしなくちゃいけないというルールは(きっと)ありませんよ。
地下道を歩くことは、自身を変える近道かもしれない。
ちょっと一駅、私は今日も歩いてみようと思います。
***
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