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海馬を味方につける! 脳が忘れにくい3つのパターン

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:石井 宏明(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 
「先生~ 英単語が覚えられません。覚えてもすぐ忘れます」
 
学習塾を経営しておりますので塾生からよくこんなことを言われます。英単語に限らず社会・理科・数学の公式の暗記などに関してもこのように言ってくる生徒は少なからずおります。そこでそのような生徒には「脳の中の海馬というところの性質をうまく利用し、長期間にわたって覚えられる3つのパターンがあるよ」と言っています。
 
脳が忘れにくい3つのパターン
 
1. 命にかかわる情報はすぐ覚えられる
例えば、赤信号は渡ってはいけないとか、高いところから飛び降りてはいけないことは、すぐに覚えられますね。それは、命に関わるからです。
 
2. 普段と違うことや、意識して覚えようとしたことは記憶に残りやすい
晩御飯を例に考えてみましょう。ほとんどの人は昨日の晩御飯でなにを食べたかはすぐには思い出せないと思います。一昨日ならもっと思い出せないでしょう。しかし一週間前の晩御飯でも豪華レストランで美味しいものを食べたのならメニューは覚えているはずです。これが非日常的な出来事です。意識的にやっていることは記憶に残るということでいうと、生徒は昨日の晩御飯は覚えていなくてもいつも晩御飯の支度をしてくれるお母さんさんは何を作ろうかと意識的に考えているので、すぐ昨日のメニューが浮かぶ可能性が高いです。また生徒でも「昨日の晩御飯のメニューを言えたら1000円あげるよ」と前日の塾で言われていたら確実に覚えてくるのではないでしょうか? このように意識して覚えた(覚えようとした)ことは記憶に残ります。
 
3. 毎日繰り返すと、無意識に覚えてしまう
例えば、今日の晩御飯がハンバーグだったとします。昨日の晩御飯はすぐ言えなくてもどこかに記憶が残っています。昨日がハンバーグだったとして今日もハンバーグだったらどうでしょう? 一定数の人はあれ? 昨日と同じだと思うはずです。そしてまた翌日もハンバーグだったらさすがに「お母さん、またハンバーグ?」とほとんどの人が答えるのではないでしょうか。このように意識していなくても毎日同じ情報が入ってくれば脳は覚えるのです。
なぜこのように無意識でも繰り返すことで記憶が定着するのでしょうか。
 
それは海馬の働きがあるからです。脳には海馬というところがありそこで情報仕分けが行われます。海馬は、記憶の形成と情報の整理において重要な役割を果たしています。新しい情報が海馬に入ると、まず一時的に短期記憶として保持されます。このとき、海馬は情報の重要度を判断します。重要度は、情報がどれだけ繰り返されるか、感情的なインパクトがあるか、既存の記憶とどの程度関連しているかなどによって決まります。重要と判断された情報は、長期記憶として脳の他の部分に転送されます。一方、重要でないと判断された情報は、短期間で忘れられます。睡眠中には、海馬が情報を整理し、不要な情報を削除するプロセスが活発になります。これにより、脳は新しい情報を効率的に処理できるようになります。
 
これらの3つのパターンを使って、記憶が定着されやすいように勉強法を工夫してみましょう。これは学生だけでなく社会人の資格試験の勉強にも役立ちます。
 
1  感情をともなって覚える
この単語が覚えられなくて悔しいとか、やっと覚えられて嬉しいとかの感情が伴うと長期記憶に残りやすいです。
 
2 意識的に覚える目標を立てる
覚えたいことに対して、具体的な目標を設定します。例えば、「今週中に元素記号を10個覚える。覚えられたら好きなおやつを買ってもらえる」というルールを作ります。これにより、意識的に覚えようとするので記憶に残りやすくなります。
 
3 毎日の習慣に組み込む
覚えたいことを日常生活に取り入れましょう。例えば、数学の公式を覚えるなら、毎朝起きたときに1つずつ声に出して言います。歯磨きをしながら英単語を3つ言う、など毎日の習慣と結びつけることで自然と記憶が定着します。
 
4 短い間隔で復習する
新しく覚えたことは、最初は短い間隔で復習します。例えば、社会の年号を覚えたら、10分後、1時間後、その日の寝る前に復習します。そして翌日、1週間後とだんだん間隔を広げていくことで長期記憶に定着します。
 
5 他の人に教える
覚えたことを誰かに教えてみましょう。例えば、家族や友達に「今日学校で習った面白い歴史の話」を教えます。教えることで授業にて覚えた記憶が蘇り、記憶が強化されます。
 
これらの方法を組み合わせて、楽しみながら効果的に記憶力を高めましょう。自分に合った方法を見つけ、継続的に実践してみてください。記憶は一度に完璧にする必要はありません。少しずつ積み重ねていくことで、確実に力になります。
 
 
 
 
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2024-12-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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