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今年のテーマは体調不良が教えてくれた。


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記事:ふみふみ(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 
年末年始。
今年は土日祝日休みの仕事の方にとっては有給使わずに9連休取得できるという最高の年末年始になったと思う。
みなさんはどのようにお過ごしだっただろうか。
年末はコロナだけでなくインフルエンザも流行し、元気に過ごすことができた方もいれば、体調を崩していつもよりも布団の中で多くの時間を過ごすことになったという方もいることだろう。
 
旦那が土日祝休みの仕事であったため、私は旦那と2歳の娘と9か月の息子と家族4人で12月30日から1月4日までと年末年始休みの大半は義実家にお泊りしていた。
義実家は自宅から高速道路を使用して1時間半ほどの場所。
月に1回の頻度で孫の顔をみせに義実家に1泊2日や2泊3日でお泊りさせてもらっていた。
義実家には義両親と義兄が住んでおり、月に1回孫の顔をみるのを楽しみにしてくれている。
旦那や娘、息子だけでなく私にも色々と気を回してくれる、優しくて素敵な人たちである。
私も月に1回義実家に行くのが楽しみなのだ。
これまで長期滞在は片手で数える程度しかしたことがなかったが、きっと体調も崩さずに過ごせるだろうと思っていた。
今回乳腺炎になるまでは……
 
義実家に行ったその日から娘も息子も義両親や義兄にいっぱい遊んでもらい、毎日笑顔で楽しそうにしていた。もちろん私も義母のお手伝いや子どもと遊んだりしながらも、時折子ども2人を義両親に預けて旦那とデートさせてもらったりと、十分すぎるほど充実した日を過ごしていた。
家事は義母が行ってくださることが多く、申し訳ない気持ちと感謝が混在しながらも、できるだけ私も義母の家事が楽になるようにと手伝っていた。
 
旦那も協力的で家事だけでなく子どものことを色々とやってくれている。
一言で言うと最高の旦那なのだ。
しかし、そんな協力的な旦那ができないことがある。
……それは息子に母乳をあげることだ。
息子は現在9か月で離乳食3回。しかし、離乳食だけでなく母乳も必要であり、離乳食と離乳食の合間や寝る前に母乳を与えていた。
義実家に行っても自宅にいる時と同じように母乳をあげていただったはずなのだ。
年末年始という特別感と環境が異なること以外は。
 
私に異変が起きたのは1月3日。
旦那の友人に会いに家族4人で友人宅へ行くことになっていた。
朝起きて、娘と息子のご飯や着替え等を行い、出かける直前に「息子に母乳を飲ませておこう」そう思い息子に右胸で母乳をあげているときだった。
 
「ん? 右胸がいつもと少し違う? なんか少し痛い感じがする?」
 
右胸の少しの痛みと違和感があったのだ。
でも少しの痛みなら今まで経験してきたし、乳腺炎にはまだならないだろうと軽く感じていた。
 
母乳を飲ませた後、旦那の友人宅へ。
旦那の友人も素敵な人ばかりで、色々と話をして30分経過したころだった。
 
「あれ? この部屋ってこんなに寒かったっけ?」
 
突然部屋が寒く感じたのだ。
私は「寒気だったら嫌だな」と感じ念のため解熱剤を服用し、そのまま会話を続けていた。
しかし、1時間、2時間、3時間……寒さは変わらず、寒いままだった。
 
子どもたちが昼寝から起きたタイミングで帰ることになり、友人宅を後にした時、私は旦那に聞いてみた。
 
「部屋寒かった?」と私。
「むしろ暑かったように感じたよ」と旦那。
 
そこで「私が感じていたのは寒気だった」と答え合わせができたのである。
 
義実家に帰ると体調は悪化し、息子に母乳を飲んでもらうも右胸の痛みは変わらず、寒気は増すばかり。
体温を測ると39,1度。
念のために服用しておいた解熱剤も効いていない。
 
右胸の痛み、寒気、発熱……
この症状を私は以前1度だけ経験したことがあった。
 
そう、乳腺炎である。
 
以前は右胸の痛み、寒気と39度以上の高熱が一気に来たような感じだった。
しかし、当時は夜中に症状が出たため、なんとか次の朝には体調がマシにはなったが、今回は真昼間から寒気と高熱。
 
乳腺炎と自覚した私はそのまま次の日の朝まで布団の中で自分と格闘していた。
次の日の朝には37.5度と微熱程度には下がったが、こんなに寝込むことになるなんて最悪な気持ちであった。
 
「しんどい。ただただしんどい。年始からこんな体調不良になるのも最悪だし、そもそも義両親や義兄にご迷惑をかけてしまった。心配をさせてしまった。申し訳ない。本当にタイミングが悪すぎる」
そんなことをグルグルと考えながら布団に入り横になっていた私。
 
そもそも乳腺炎の原因はいくつかある。
乳頭に傷がある、授乳回数が少ない、赤ちゃんが上手く飲めていない、乳汁の分泌が多い、乳房の圧迫、乳頭に白斑がある、乳管の詰まりがある、母親のストレス、疲労等とされている。
私に当てはまるとするならばきっと乳管が詰まってしまったことがあげられるだろう。しかし、常日頃詰まることはないからきっと根本の原因があるはずだ。
 
……もしかしてストレスと疲労?
 
そう考えた私は何かストレスになっていないか考えてみた。
結果、一つの答えに行き着いたのだ。
「このお泊り、もしかして隠れストレスになってたということ?」
環境の変化、常にある適度な緊張感、やってもらうことに対しても申し訳ない気持ち。
これがまさかの私にとってストレスだったの? と自分で驚き。
 
月に一度行っている場所でも長期滞在となると私にとって乳腺炎になる程度のストレスと疲労があったようだ。
通常であれば「ストレス源」には近寄らない方がいいと思っている方もいるかもしれないが、私はそうは思わない。大好きな義両親や義兄に会いに行かないという選択肢はない。
 
ストレスや疲労は何か自分のことを見直すチャンスだと私は思っている。
今回の場合は自宅にいるよりも義両親、義兄、子どもたちに意識が向きがちで、自分のことには目を向けることができていなかった。隠れストレスや自分が疲れていることに気づけなかった
だからこそ私の身体は「自分に意識を向かっていないことに気づいて!」という意味と「今年のあなたのテーマはこれ!」と色んな意味を込めてインパクトのある出来事で知らせてくれたのかもしれない。
「私の気持ちに私自身が寄り添えていなかったのか」と反省とともに、気づかせてくれてありがとうと思えたし、乳腺炎になってよかったと思う。
 
気づいたおかげなのかどうかはわからないが、自宅に着くころには熱もすっかり治り、頭痛は少し残るがほとんど元気になることができていた。
 
「自分のことを自分が分かってあげる」
これが私の今年のテーマになりそうだ。
 
体調不良から今年のテーマを教えてもらう。
そんな1年のはじまりがあっても良いかもしれない。
 
 
 
 
***

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2025-01-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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