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子供を「しっとり」怒れるようになった3つのルール

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:らんちゃん(ライティング・ゼミ3月コース)
 
 
「だまれ!」
 換気扇の音だけが聞こえる中学受験専門塾の教室。講師である私の顔を伺いながら勉強しているふりをしている小学生。いつもイライラしながら淡々と授業を進める入社1年目の私。今、考えると最低な授業でした。もちろん、「これではダメだ!」と思っていました。そこで、こちらが道化を演じて授業をしてみました。そうすると、騒がしくなりすぎて授業が進みませんでした。こんな時、ちょっとした注意は小学生に聞こえません。結局、講師の私が勝手に小学生を騒がせたくせに、大きな声で「だまれ!」と理不尽に怒る結果になってしまいました。上手な怒り方がわからなかったのです。
では、5年目の現在の私はどうか? ほとんど怒らなくなりました。もちろん、注意することはあります。しかし、感情をぶつけて声を荒げることがなくなりました。「しっとり」怒るようになりました。
 
 なぜか? それは、子供を怒るときに3つのルールを守るようにしているからです。その3つのルールを今からご紹介しますね。
 
その1、ひたすら問答をして本人に気づいてもらうように誘導することです。
宿題をよく忘れる子を例にあげてみます。1年目のころは「どういうつもりか!」とただ怒鳴るだけでした。子供はその瞬間は反省した顔をしますが、宿題忘れは改善されませんでした。5年目の現在ではどう対処しているのか? まず本人に理由を聞いてみます。答えとしては「宿題ノートを持ってくるのを忘れました」というのが一番多いですね。最初は見逃します。しかし、常習的に宿題を持ってこない子がいます。その時、「この子は困っているかもしれない」と考えてみます。すぐに問題児とみなしません。宿題を持ってこない子に「どうして宿題を持ってくるのを忘れるの?」と質問してみます。黙ることが大半です。そこで私は回答案を提示してみます。「こいつの授業なら忘れていいだろうと、僕を見下しているからかな?」こういうと首をふります。別の回答案を提示します。「そうか。じゃあ、宿題を出すことを思い出せない状態にあるってことじゃない?」すると、生徒が上を向いて考えます。「普段、宿題をどこでしている?」さらに質問。「自分の机の上」という回答がもらえました。「宿題したあとバックにすぐ入れたら解決できそうよね。でも、それを忘れるわけでしょ。なにか工夫しないと同じミスを繰り返すよね。どうしたらいいと思う?」と、ここで解決策を探させます。「メモをします」と解決策を見つけてくれました。「ノートにメモしてもいいけれど、見忘れたらだめよね」と詰めてみると、「手に書きます」とすぐにネームペンで書いてくれました。次の宿題の提出日に確認すると、ルーズリーフ1枚に殴り書きされた宿題がありました。不完全ではあるものの、「とりあえず提出できたから、第一歩としてはクリアーだね」とだけ本人に伝えました。このように、本人はどうしたらいいかわからない「困っている」状況にあるので、問答を通して気づかせる必要があります。
 
その2、「たとえ話」で自分の行動のおかしさを気づかせることです。
ただ「ダメでしょ!」というのだけでは、子供にとっては抽象的すぎてよくわかってくれません。授業中に勝手におしゃべりする子に「うるさいぞ! しゃべってはいけません!」といっても「なんで?」という質問が返ってきます。「そういうルールだから!」と1年目は突き通していましたが、注意された子は納得してくれません。だって、本当にわからないからです。このような場合は、「たとえ話」で相手に納得させます。たとえばこんな感じです。「じゃあさ、レストランの中を自転車でヒャッハーと走り回る子がいて、その子が店員さんに注意されました。そのとき、だって自転車で走っちゃいけないって書いてないじゃん! と言い訳しているみたいなものだぞ」。こういうと、周りの子はもちろんのこと、注意された子も笑います。そこで私が「笑っているということは、おかしいことがわかるだろ? そんなおかしいことを君はしているのだ! これでしゃべっちゃいけないのがわかったかい?」と言います。すると、注意された子は黙ってくれます。納得してくれたのです。小学生であれば、具体的に身近なもので例えてあげるとわかってくれます。
 
その3、「当たり前」だと思ったことに感謝することです。
塾講師として授業をすることに集中していて忘れていましたが、そもそも子供が通って来てくれることが奇跡なのです。別に塾に来なくてもいいのですから。授業中、「来てくれるだけでもありがたいのにノートをとってくれるなんて素敵!」と思うようにしているので、多少のことは気にならなくなりました。もちろん、授業態度が悪いと注意しますが、その口調は自然と優しくなっていました。
 
 3つのルールを書きましたが、あくまで理想論です。人間ですから、感情的に「やめなさい!」ということはあります。上手に怒るのは難しいですね。しかし、意識し続けて、何度も試してみることで怒り方が改善されていきました。怒号が飛び交ってどんよりした雰囲気から脱却はでき、以前に比べて平和な雰囲気で授業が行えています。
 
 
 
 
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2025-04-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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