勉強しないのに、頭が良い子の秘密 – What can parents do for their children? –
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:土佐徳(ライティング・ゼミ集中コース)
「これだけ塾に通わせて、毎日勉強しているはずなのに⋯⋯」
「同じクラスの蘭ちゃんは、塾にも行っていないのに、いつも成績は学年上位」
中学生を子どもに持つ親にとって、尽きることのない悩み―それが子どもの成績だ。
STEM教育が良いと聞けば、文京区の専門塾を見学に行き、数学に強いと評判の塾を聞きつけては、また資料を取り寄せる。
気づけば、まるで砂漠のど真ん中でオアシスを探しさまよう旅人のようになっているのは、私だけだろうか。
ふと、娘と同じクラスの蘭ちゃんのことを思い出し、娘に尋ねてみた。
「ねぇ、蘭ちゃんってさ、いつも成績上位って聞くけど、どんな勉強してるのかな?」
ぶっきらぼうに聞いた私に、娘はこう返してきた。
「蘭ちゃん? 特別何かやってる感じじゃないよ。剣道部で部活バリバリやってるし、塾も行ってない。でも成績はいつも上位なんだよね」
そんなわけがない。きっと、見えないところで努力しているに違いない。
私は食い下がった。
「でもさ、週末とか、きっと集中して勉強してるんじゃない? 何か気づいたこととか、気になることはないの?」
娘は、少し呆れたような表情でこう答えた。
① 同学年200人中、キッズ携帯を持っている5人のうちの1人(キッズ携帯は電話機能と親とのショートメッセージ機能のみ)
② テレビもネットも、ほとんど見ない
③ 学校でも暇さえあれば、常に本を読んでいる
ここで、ある仮説が浮かんだ。
「読書量が多く、スマホを持っていない子どもほど、学力が高いのではないか?」
この仮説を、どうしても検証したくなった。
なぜなら、もしこれが事実であれば、「どこの塾がいいか」などという悩みは意味をなさないからだ。
ネットで、調べれば調べるほど、身の毛もよだつ関連性が判明した。
文部科学省の調査によれば、1日4時間以上スマホを使う中学生の読解力の正答率は60%未満。それに対し、1日30分未満の中学生は75%を超えているというのだ。
さらに、東北大学の川島隆太教授が仙台市で実施した7万人規模の調査では、次のような結論が提示されている。
「スマホを長時間使用する子どもは勉強時間や睡眠時間を確保しても成績が伸びにくく、スマホを使用する時間がながければ長いほど成績が下る関係が認められる」
はぁ? うちの子ども、なんだかんだで、1日4~5時間はスマホ使ってますが⋯⋯。
やはり、蘭ちゃんは正しかったのか!でも、この事実、怖くありませんか?
「スマホを4時間以上使うと、どれだけ勉強しても、成績は上がらない」
つまり、スマホが全てを帳消しにしてしまうということなのです。
川島教授の論文をさらに読み進めると、驚愕の事実が記されていた。
「スマホ使用が3時間以上のグループでは、勉強時間や睡眠時間に関係なく平均点以上の成績を取れたこどもはほぼいない」という驚きの結果だけでなく、「スマホ使用1時間未満の子どもは少ない時間でも高い確率で平均点を上回っている」
出典:川島隆太教授(東北大学)の仙台市での研究より
これって、どこの塾に行かせるかって問題以前の話じゃないですか!
次に気になるのは、「読書と成績の関連性」だ。
天狼院書店・店主の三浦さんが、「ChatGPTのDeep Researchまじで、すげぇ優秀っす。O1 ProのDeep Researchは月200ドルだけど、全然価値あります」と講義で力説していたのを聞いて、勢いで契約してしまった月200ドルのあいつに聞こう!
今ここで使わずして、いつ使うんだと自分に言い聞かせつつ、私は画面の進捗バーをじっと見つめながら、祈るような気持ちで待った。
泣きっ面に蜂とはまさにこのことだ!
文部科学省の調査によると、家庭の蔵書数が10冊未満の家庭の子どもの算数テストの正答率は58.7%に対して、200冊以上の家庭の子どもの正答率は77.4%もある。
「うちには、本200冊もないんですけど⋯⋯」
ここで、前述の川島教授がダメ押しの
「毎日読書する子どもは、家庭学習1時間プラス十分な睡眠で平均点を越える」
調査結果から、私の仮説が間違っていなかったことが示された。ここで、あるフレーズが私の頭をよぎった。
「本をたくさん読めば、年収が上がるんです!」、「月に8冊、READ8プロジェクト、月8冊読んで人生を変える!」
あれ? これ先週、「インフィニティ・リーディング完全習得講座」で聞いたばかりじゃない?
「勉強しないのに、頭がいい子の秘密」は以下の通りだ。
スマホは毒以外の何物でもない。砂糖以上に子どもをだめにする、恐ろしい道具だ。できるだけ、子どもから遠ざけよう。
読書習慣を小学生のうちに定着させることが鍵だ。そのためには、親も本を読むことを習慣化し、家庭蔵書数を最低でも200冊以上、いや500冊以上にすることが大事になってくる。
急に蔵書を増やすのは無理がある。だけど年に100冊を目指すとすると、月に8冊が目安となる。
読書は、自分自身の人生を変えるだけでなく、家族や、愛する子どもの人生さえも変える力を持っているのではないだろうか。
あなたの家には、何冊の本がありますか?
本コンテンツは、調査に基づく事実とデータをもとに作成されています。参考文献およびデータの出典は以下のとおりです。
参考文献・データ出典: 文部科学省「全国学力・学習状況調査」結果報告、長野県教育委員会公開資料、仙台市教育委員会・東北大学加齢医学研究所「学習意欲とスマホの関係」報告書onnazuka.comasahi.com、ベネッセ教育総合研究所データbenesse.jp、朝日新聞提供資料asahi.com等。
文中グラフおよびアイキャッチの著作権について
本資料中のグラフおよびアイキャッチはGensparkを用いて作成したものであり、著作権上の問題はないと考えております。
別途提出のアイキャッチについて
MidjourneyおよびCanvaを使用して作成しており、こちらも著作権上の問題はないと判断しております。
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