天狼院通信

結婚はたった”1”を売ればいい簡単マーケティング!/恋愛×マーケティング《天狼院通信》


人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:三浦崇典(天狼院書店店主)

 

恋愛をマーケティングだと考えるとすべてが上手くいく!

マーケティングは非常に難しい。
何が難しいって、たくさんを継続的に売らなければならないからだ。

たとえば、僕は秘めフォトという女性専門のフォトサービスを展開している。

 

 

2017年から今まで、5,500名様以上を撮影してる——つまり、5,500回以上、広告やコンテンツマーケティングやリピート戦略やクロスセリング等のマーケティングで成功しているということだ。
たとえば、目標値が10席であって、結果が4席であれば、これは負けということになる。

そう、勝っているように見えて負けるのが、マーケティングだ。

しかも、たとえばWeb広告など実にシビアな世界で、広告の単価は上がっており、広告の表示回数に対して、広告をクリックしてもらう率、クリック率は1%でいいと言われる世界だ。
つまり、99%負けるのが広告なのだ。そして、その中からほんの少しだけが申し込んでくれる。申し込んでくれる可能性、コンバージョン率はクリック率よりもはるかに低いことは、想像に難くないだろう。

ところが、結婚相談所におけるデータは、信じられないくらいの数値であることが、IBJの担当の方と話してわかった。

僕はその席上、なんど、「マジですか? ほんと、マジですか?」と言ったかわからない。

それは、IBJの担当の方が示したある数値を見たからだ。

お見合い率6〜10%程度

それは、アプリやシステムで、相手を探して申し込んでも、お見合いにつながる可能性は、1割弱だという事実だ。

担当者の方は、低いと思われると思ってその数値を言っていたのだが、冗談じゃない、マーケティングを毎日やっている僕らとしては、”高すぎる”のだ。信じられないくらい高いのだ。

だって、お見合い率は、Webマーケティングで言えば、クリック率ではなく、コンバージョン率だ。Webマーケティングでコンバージョン率が1%あれば、もはや、圧勝モードだ。少なくとも僕の感覚ではありえないくらいの勝ち筋である。大儲けできる。
なのに、なんと6〜10%もあるという!!

「なんということだ——」

と、僕はもはや、身震いしていたことだろう。もう、圧勝しかない。

結婚はマーケティング的イージーゲームである。

だって、母数を増やせば、ほぼ確実にお見合いを何度もできるではないか。
それは条件がいい人は、さらにこの数値があがり、5件申し込んで、1件お見合いOKが来るかも知れないし、それ以上かもしれない。
また、その数値以下の人でも、20件申し込めば、何件かはOKをいただけるという計算だ。
マーケティングや営業で考えると、これはありえないくらい高い。
絶対に負けない数値なのだ。

「しかし、なぜ、こんなにもコンバージョン率が高いのだろうか?」

と、仲人アカウントで入って、アプリで男女両方を様々な条件絞りながら眺めながら考えた。

あまりにステキ男子やステキ女子が多い。
見た目だけでなく、職業もステキだ。

国家公務員? 医療関係? 法律関係? 

「なんですと?」

仲人のアカウントでも、本当の登録者が見えるので、本当にそんな人たちが登録しているのだ。

理由は明白だった。

 

お見合い率が1割弱もある理由

まず、結婚相談所は安くない費用がかかる。
マッチングアプリとは、まったく違う。

となると、それで覚悟がわかるのだ。なんとなくの人が申し込まない。つまりは、本気の人しか申し込まないのだ。

それはまるで、買う気満々でATMでお金を下ろしてきてマーケットに来た人に売るのと同じくらい簡単なことなのだ。

結婚相談所での婚活は、最初から、買う気満々の人に売るマーケティングでもある。

僕らは毎日、まったく興味がない人を何とか振り向かせて、何とか買ってもらっている。それなのに、結婚相談所のイージーさとは!!

もはや、マーケティングだと考えることさえできれば、もう圧勝の未来しかない。
では、なぜ、結婚相談所で苦しくなる人が存在するのだろう?

その理由も、実は明白だ。これも、営業と一緒だ。

 

なぜ結婚相談所で苦しくなる人が多くいるのか?

結論から言えば、マーケティングとして割り切っていないからだ、ということに尽きる。
対面営業などを想像してみてほしい。やったことがある人もいるだろうし、やられたことがない人はいないだろう。

僕は出版社のコンサルとして書店の営業をしていたことがある。

営業は、人対人のハートウォーミングな話にしてしまったら一巻の終わりである。まず、メンタルがかなりやられてしまい、絶望で立ち上がれなくなる。

なぜなら、10人いれば9人が断るのが営業の世界だからだ。

僕もこんな風貌をしているせいか、汚いものを見るような目で見られたことは一度や二度ではない。

が、僕はよく注文を取った。

営業を、マーケティングだと割り切っていたからだ。

マーケティングは、数値の計算である。
ピラミッドで裾野を広げていけば、必ずコンバージョン、つまりは購入者は獲得できる。たしかに、営業のスキルなどはあるだろうが、それよりも重要なのは、ピラミッドの裾野の広さである。アプローチする”母数”である。

僕は営業でも度々トップになるのだが、トップになった理由は、人間力などでは、ない。単に、他の人が1日7件書店を回っていたときに、僕は3倍の21件回ると決めたからだ。

それだけで圧勝した。

汚い目で見られようが、キモいと思われようが、気にしない。数値の結果がすべてである。それがマーケティングの世界だ。
数値で圧勝すれば、圧勝なのだ。
情緒が入る余地は、ない。

これをもし、結婚や恋愛に置き換えることができれば、結果は容易に思い通りになる。

お見合いを断られようが、お見合いでの反応が悪かろうが、気にしなくていいのだ。

なぜなら、結婚とは、あら簡単、たった1つ、自分1人を売れば勝ちのゲームなのだ。

 

結婚とはたった”1”を売ればいい簡単マーケティング

断られたら、縁がなかっただけで、拒絶されたら、縁がなかっただけなのだ。
気にするな。
一切、気にするな。
くよくよする時間すらもったいない。

その先に、必ず、コンバージョンが待っているのだ。
たった1つのコンバージョンが待っている。
その1つのコンバージョンを得るために、

「前に進め、前に進め! 前進あるのみ!」

である。
ま、しかし、そうは言っても私は強くない、メンタル豆腐です、と奇妙な告白をする人も現れるだろう。うん、それも容易に想像がつく。

で、その対処方法も簡単だ。
言いたいことはこういうことだ。

おまえ、まさか、婚活でトレンディドラマやるつもりじゃなかろうな!

 

婚活で、結婚ではなく恋愛しようとするから辛くなる

たとえば、僕の父と母は、お見合い結婚である。母は父にほとんど一目惚れだった気配があるが、逆に父は母のことを一目惚れした気配は微塵もない。祖父と祖母もお見合い結婚であり、曽祖父と曾祖母もお見合い結婚である。

だからと言って、仲が悪かったかと言えば、決してそうではなく、父は母が亡くなるまでベッタリだったし、祖父母は今も95歳くらいになっているのに老人ホームに入ってもベッタリだ。

お見合いサラブレッドである僕は、そんな尊属たちを眺めて、なるほどなと確信していることがある。

「この人たちは、結婚してからお互いを好きになったんだな、きっと」

皆さんの先祖の多くも、意外にそうだったのではないだろうか。
たしかに、トレンディなおじさんおばさんたちの話も聞くだろう。けれども、結構、トレンディなおじさんおばさんは、別れてたりしないか?

別に僕は、結婚してから好きになってもいいんだと思っている。

つまり、結婚する前は、

「嫌いではないし、ちょっとは好きかも。少なくとも好きになる兆しはあるかも」

で、いいのではなかろうか。お見合いとは、そんな感じだったのではないだろうか。
みんながそうしていたから、みんなが結婚できて、そして、僕らがこうしているんじゃなかろうか。

結果、幸せになれば、入口がどうであれ、勝ちである。

 

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2025-05-17 | Posted in 天狼院通信, 天狼院通信, 記事

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