メディアグランプリ

書いて、書いて、ドМ旅


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:菊子(ライティング・ゼミ3月コース)
 
 
みなさん! 書いてますか!!
 
冒頭から、何を言っているのかと問われれば。
 
私は今、毎週2000文字の課題提出をする、テキストライティングの講座を受けている。4か月の受講期間で、半分の2か月が過ぎ、16回の課題提出もようやく折り返しとなった。
 
無我夢中で毎週の課題を提出しているけれど、2か月走り続けてきて、はたと立ち止まる。
 
私にとって、「書く」ってなんだろう。
「書く」ことを学ぶ意味ってなんだろう。
 
「書き続ける」ことで出てきた答えと、驚きの発見とは何だったのか。
そんな話を、書きます。
 
***
 
私はもともと、文章を書くことが苦手だった。
特に、感想文。
 
面白かったです、まる
楽しかったです、まる
(まる、っていうのは句点のこと)
 
極端に言うと、こんな感じで終わってしまう。
 
子供の頃、人形劇鑑賞の感想文を書いて、母から「どんなふうに面白かったのか書きなさい!」と、怒られたことをうっすら覚えている。
 
どうして苦手なんだろう?
 
感情の出し方が下手だったということもあるけれど、何よりも、自分の思ったことより、望まれた「正解」とか「良いこと」を書かなければいけないと、無意識に思っていたことに気がついた。
 
「つまらない」とか「好きじゃない」みたいなネガティブなことは書いてはいけないと思っていたし、感動が湧いてないのに「感動しました」と書いてみたりした。
 
でもこれって、誰にも望まれてなんていない。
 
感想文以外の文章でも、ドン引きされないか、つまらないと思われたり、馬鹿にされたりしないか、嫌われはしないか。そして、周りから「いいね!」と言われるにはどうしたらいいか。若かりし頃は、とにかくそんなことばかりに気を取られていた。
 
ずいぶん昔、一念発起してブログを開設したものの、過剰な自意識で心が折れて、自己紹介と記事一つで閉じたことがある。過剰にもほどがあるだろう。
 
他人は、自分が思うよりもはるかに、こちらのことなんて見てなどいない。それなのに、人からの評価が怖くて怖くてたまらなかった。「自分」なんてとてもじゃないけど、出せたものではなかった。
 
 
そんな私が文章を書くようになったのは、知人の書いた記事に感化されたことから始まる。
 
 
書かれていた文章は、掲載媒体の一貫した堅いテーマはあったけれど、そんな中でとても自由で独創性があって、何よりも楽しそうに書いている感じが凄く伝わってきた。本人が楽しんで書いている文章は、面白さや熱が伝わってくる。惹き込まれる。
 
いいなあ!
私も、こんなふうに楽しんで書けばいいのかな?
 
……書いても、いいのかな。
 
そう思って、まずは知人の記事に感想を書いてみることにした。正直、ドン引きされるかもしれない。けれど、読むのはその人だけだし、もう好きなように楽しんで書いてみた。
 
結果、感想文とも言えないような代物ではあったけれど、なにやら機嫌のよい珍獣みたいな文章が出来上がった。初めて、自分の中のイキモノが、表の世界の空気を吸ったような気がする。
 
私の既成概念が崩れて、新しい光が見えた気がした。
 

 
未熟な珍獣を一人前に育ててみようと受講したライティング講座、提出課題はフリーテーマ。
よし! 思ったことを楽しんで書いてみよう!
 
書き始めると、どうしても勢いで書いてしまう。すると、一番重要な「記事の目的」を設定していたはずなのに、書いている間に、その先にもっと大切な何かがありそうな気配が出てくる。
 
「あれ…… こんなことが言いたかったんだっけ??」
 
目的に沿って書いているはずなのに、どうも腹落ちしない。着地点がフワフワしている。「言いたいことは、それだけか?」と何度も自問して、書いては消し、読み返しては直しを、何度も何度も何度も何度も繰り返す。
もう吐いちゃいそうなくらい繰り返す。
 
「もっと! もっと!!」と繰り返すこの作業は、ドМなプレイのようであり(失礼)、自分の想いの奥底に向かう旅のようでもある。海面できらめく淡い想いから、深海の奥底で噴出するドロドロのマグマのような、真の想いへと、深く深く潜る旅。
 
おかしいな。
楽しんで書き始めたのに、気がつけばドМ旅。
 
でも、
 
「書こうとした目的の、その先にはこんな想いがあったのか……!」
 
ひとつ旅を経るごとに、仕上げの時点で自分の深い想いにたどり着く体験をした。そして、自分の想いを言葉にできたとき、驚きと感動と深い納得感があった。ここで出てきた言葉はきっと、読む人にも届く気がする。
 
書いて、読み直して、書き直しての無限ループ。生まれてこのかた、こんなにたくさん考えて文章を書き続ける経験、したことがない。頭を使い過ぎて体重も減った気がする。(当社比)
 
でも、そこを乗り越えて、はじめて見えた想いの景色があった。毎週毎週テキストを書いて提出するという、地道な作業を続けたからこそ、たどり着けたと思う。
 
講座では、書いた文章が「いかにして最後まで読んでもらえるか」の技術を教えてくれる。けれど、技術はそう簡単には身につかなくて、いかに考えた上で実践できているか、テキストを書くたびに問われている。
 
こちらはまだ慣れないけれど、この先技術が身についたら、また新しい景色が見られるのかもしれない。
 
***
 
今の私にとって、
「書く」ことは、偽りなく楽しんで表現すること。そして自分の深い想いにたどり着くことだった。
「書くを学ぶ」ことは、その想いを、他者に読んでもらえる形にする方法を得ることだった。
 
そして、学びの場には、同じように課題に向き合う方々がいた。
私のドМ旅はきっと、ひとり旅じゃない笑
 
珍獣はまだまだ未熟。
楽しみながら、苦しみながら。
後半の2ヶ月も、書き続けていこうと思う!
 
 
 
 
***

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2025-05-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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