天狼院書店が、また世界を動かそうとしている。「読むこと」を武器にして。
*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【2025年6月開講】目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」〜たとえどんなに上手くとも、効果がなければ意味がない。〜
記事:和田 千尋(ハイパフォーマンス・ライティング6月コース)
天狼院書店とは希代の読書家である店主が2013年に池袋でオープンさせ、現在は東京(渋谷)・湘南・名古屋・京都・福岡のメインエリアに店舗を構える書店である。
…………書店なのだが、本を売ることにそこまで固執していない。
カフェを併設し、「本を読んだ」その先の体験を提供すべく、「時代のちょっと先行き」講座や「こうであってほしい自分」を体現できるやイベントをオリジナルで開催している。
140歳まで生きる本気プロジェクトや最大全額返金制度付きの結婚相談所も話題だ。
先にも述べた。天狼院店主三浦崇典氏は読書家でもあるが自分でも本を書く(「殺し屋のマーケティング」)し、編集もする。「本」について知り尽くす人物だ。そんな彼は様々な本に対する読者の心の動きや行動を研究し、数多くの人気講座、満席イベントを企画してきた。
これの1つが「秘本」という制度だ。題名を隠すためカバーで覆ったおススメ本を、返品不可で販売する。
「心を動かされるはず」という期待のみで、客はこの得体の知れない本を購入する。この手法で用意した冊数のほとんどが売れていくというから、天狼院書店に寄せる絶大な信頼のほどが伺える
今回100作品が秘本として販売される「百秘本」というコンテンツが用意された。
それと同時に、三浦氏はこう考えた(に違いない)。
「本」ではなく「本を読む」ことに光を当てて新しい物語がつくれないだろうか。
そこで満を持して誕生したのが、映画と演劇による「百秘本物語」だ。
「絶対に面白い!」と三浦氏が胸を張る、期待大の天狼院書店一押しイベントだ。
映像と舞台を融合させた、前代未聞のプロジェクト。
7月17日(木)〜21日(月)、渋谷の天狼院カフェSHIBUYAで上演される。
その作品は、「あなたはすべての謎を解き明かせるか?」と挑戦を投げかける。
内容についてはネタバレするので、その先は…………と言いたいところだ。しかしネタバレどころか今回の「百秘本物語」ではほとんど情報が開示されていない。
映像版を見ても、出演者の役名もなければ、登場人物がいる場所の説明もない。
「いきなり」うず高く本が積み上げられた空間で若い女性が本を読んでいる。「突如」“読了されましたか”などといった、怪しげな男性の声のアナウンスが部屋に響き渡る。
もちろん男性が誰なのかも、何の目的があるのかも最後までわからない。
しかしインスタで配信されているショートムービーは、一回見ただけで、その世界観にグイグイと引き込まれる。
それ以外内容に関して、全くと言っていいほど事前情報がないのだが、仕掛けに抜かりはない。
展開されているメインビジュアルからしてヒントが隠されているというのだ。
また秘本のガイドとして天狼院公式noteで百秘本マガジンも有料で公開されている。
情報がないという飢餓感から公開されている映像を何回も見返してしまう。すると通り一遍では見過ごしていた登場人物の表情や声音にわずかな引っ掛かりを感じることがある。
情報を整理するためにメモを用意する自分にも気が付き、まんまと天狼院書店側の仕掛けにハマったと思い知らされる。
モヤモヤしたまま目を離せない、まるで物語に「閉じ込められた」感覚だが、悪くない。
そして知らず知らずに訴えかけられる。「あなたは、何のために本読むのか?」と。─
本を信じる人たちが、ずっと心の奥で持ち続けてきた「面白いと感じる力」、そして「読むことで変われる」「読むことで抜け出せる」という願いを1つの作品として立ち上げたのが、この「百秘本物語」だ。
いま、本を巡る世界は変わりつつある。
「読む」という行為がどう変わるか、それを問う時代になった。
「インフィニティ∞リーディング」に代表されるように、天狼院書店は「読む」にこだわり、真正面から、この問いに挑んでいる。
あらためて言う。2025年7月17日(木)から21日(月)にかけて、天狼院カフェSHIBUYAで演劇版「百秘本物語」が上演され、全ての謎が解き明かされる。21日(月)には東京以外の天狼院書店でパブリックビューイングが開催される。
会場は、本が並ぶブックカフェだ。そこにいるだけでリアルとフィクションの境目があいまいになるような、シンクロするような体験が待っている。
そこでは多くの情報がシャワーのように頭から降り注いでくるに違いない。
今までわずかな情報を元に脳内をフル回転し、汗だくとなった我々は、早くこのシャワーを浴びてさっぱりしたい。
暑い夏の日、ひとときの「物語シャワー」でクールダウンできる爽快さが味わえるとしたら──
しかもそれが、あなたの心の深いところに触れ、「読むってすごい」と思わせてくれるものだったら?
ぜひ観にいっていただきたい。
そう、これはただの舞台じゃない。
読書をめぐる、まったく新しい「体験」だ。
あなたが今までに読んだどんな本よりも、「読むこと」そのものに感動させられるかもしれない。
そして、あなたにも見届けてほしい。
「本を読むこと」が物語になるという瞬間を、
全国の天狼院書店で。
***
この記事は、天狼院書店の目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」を受講した方が書いたものです。「ハイパフォーマンス・ライティング」では、執筆いただいた記事をフィードバックしてもらえます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店/天狼院書店の公式noteのマガジン「READING LIFE/天狼院読書クラブマガジン」にアップされます。
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