メディアグランプリ

青き東大生書店スタッフの悩み「人生を変える書店…?」《青き東大生書店員の悩み》


*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2025年6月開講】目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」〜たとえどんなに上手くとも、効果がなければ意味がない。〜

記事:梶花音(ハイパフォーマンス・ライティング6月コース)
 
 

「ジンセイヲカエル……?」

困りました。
どうしよう、何度口にしても嘘っぽい!!!

 
私が働き始めた書店では、さまざまなイベントや講座が開催されています。
それをお客様にご案内するのも、スタッフの大事な仕事のひとつ。

研修のとき、店長からこう言われました。
「お客様全員に、“当店は人生を変える書店をコンセプトにしております”って伝えてね」
 

うなずいて、メモはしたんです。
でも、冷静に考えてみると……

人生を変える、ですよ?
目的語のスケール、ちょっと大きすぎやしませんか。

新興宗教とか、新手の詐欺とか、間違っても思われたくない。誠意を込めて伝えなくては。


焦った私は、自宅でも声に出して練習してみました。
「当店は、人生をカエルショテンヲコンセプトニシテオリマシテ……」
 
不自然だ。怪しい。
このコンセプトの壮大さ、まだまだ私の手には負えなそうだ。
 

こうして不安を抱えたまま迎えた、次の勤務日。
レジに立ち、初めての接客。
さあ、今だ、言うんだ、あのセリフを!
 
「お客様、当店は人生を変える書店としてやらせていただいておりまして……」

意気込んで口にしてみたものの……
やっぱりしっくりこない。やらせていただいておりますってなんだ。
顔が熱い。冷や汗。私の顔、今絶対ゆでダコ状態だ。

お客様の反応も、チラシを受け取ってもらえたかどうかも、記憶があいまいです。
撃沈。落ち込み。自己嫌悪モード入りましたー……。
 

でも、ふと気づいたんです。
このお店、やたらと「人生を変える」って書いてある。
 
手元のチラシ、講座のパンフレット、そして本棚のポップ。
レジから見渡せるだけでも、あちこちに。

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ここにも。

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そこにもあそこにも!

もう、ちょっとした“人生変える”ラッシュです笑
 

この言葉を、私はまだ上手に言えないけれど——
お店は堂々と掲げている。
そして、先輩たちも、まったく臆することなく伝えている。
あれ?
もしかして、自信を持って言えていないのは私だけ?
 

ある日、常連のお客様とお話する機会がありました。
「この講座、ほんとうに受けてよかった」と、
満面の笑みで話してくださいました。
 

その顔を見たとき、ふと思いました。
あ、「人生変わった」って、こういうことかもしれない。
 
スタッフ間で共有されるお客様の声にも、
「自分の作品が褒められました!」
「自信が持てました! 感謝です」
 
やっぱりこれって、“人生を変える”って言っていいんじゃない?

 
いつの間にか私は、こう思うようになっていました。
「私がこのお店を紹介しなければ、本当に人生が好転する機会を逃すお客様がいるかもしれない」
そして、それを堂々と伝えるためには、このお店のコンテンツがお客様の人生を変えたと、私自身が実感する必要があるのだと。
 

そう気づいてから、イベントや講座への理解を大事にするようになりました。そのおかげで自信を持って口に出せるようになってきました。
ドキドキはしますけどね(笑)

まだまだ修行中の身ですが、引き続き、お客様の人生を変える出会いを見落とさないよう、精進してまいります!

ちなみにですが。
この「人生を変える」という言葉——
当店の中に、いったい何個あると思いますか?
 
ぜひ、探してみてください!
レジ、書棚、メニュー表……何回見つけられるか、数えてみてください。そしてスタッフに教えてください!
「人生を変える」と向き合う私の励みになります!!(笑)
 

さて、ここで読者のみなさまへ向けて、「人生を変える」イベントのご紹介です。
私が勤務している書店、天狼院カフェSHIBUYAでは現在、面白いイベントを開催しています。

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\ 書店で演劇!? /
そうなんです。
「本と映画と演劇と書店とAI」
要素が盛りだくさんな新コンテンツが始まります(盛りだくさんすぎて店頭で言うとき噛みそう)。

カフェスペースが舞台に変身! 俳優さんの息遣いまで感じられる距離感での観劇体験です。
本が好きな方、映画好き、演劇好きな方、AIに興味がある方……
「三連休、なにか面白いことしたいなあ」「ちょっと今から人生変えてみる?」と思った方、ぜひご参加ください!
 
▶︎ 詳細・ご予約はこちらから↓↓

みなさまのご来店、お待ちしています🌱
 
 
***

この記事は、天狼院書店の目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」を受講した方が書いたものです。「ハイパフォーマンス・ライティング」では、執筆いただいた記事をフィードバックしてもらえます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店/天狼院書店の公式noteのマガジン「READING LIFE/天狼院読書クラブマガジン」にアップされます。

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2025-07-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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