湘南の風が心地よく頬を撫でる屋上で、「海色クリームソーダ」を手に富士山を眺める。茜色に染まる夕空の中、目の前にはきらきらと光を反射するグラス。
そんな時間が、ゆっくりと心をときほぐしてくれる場所。
ここは湘南天狼院。江ノ島の海辺に佇む、一見するとおしゃれなブックカフェだ。
しかし一歩足を踏み入れると、そこはただのカフェでも、ただの本屋でもないことに気づく。誰かの人生が、そっと動き始める、そんな場所でもある。
私はここで、いちスタッフとして働いている。
湘南天狼院には「人生を変える書店」という看板が掲げられている。
一見すると大げさに聞こえるその言葉。しかし、ここで過ごした時間がきっかけとなり、本当に生き方を変えた人が少なくない。
ある男性——J氏もそのひとりだ。
初めて訪れたとき、彼は「書くのが苦手で」と笑っていた。
でも、湘南天狼院で開講されている「ライティング・ゼミ」に参加してから、何かが変わりはじめた。最初は苦手意識を持っていた文章も、講師の手ほどきと仲間との刺激で、いつしか週末が待ち遠しくなるほどの楽しみに変わっていった。
それから2年。今ではJ氏はすっかり常連客。お気に入りの席でコーヒーとスイーツを楽しみながら、週末ごとに本やノートに向き合う姿は、まるで人生の主役を生きるように見える。
湘南天狼院が提供しているのは、本やカフェだけではない。「自分の中にある可能性」や「忘れていた情熱」を再発見する“体験”なのだ。
もうひとつの人気イベントに「秘めフォト」がある。
自分史上一番Sexyな写真をプロのカメラマンに撮ってもらうというこの企画は、特に女性たちに密かに人気だ。ある日来店した20代女性Yさんもそのひとり。
恋人とのデートをドタキャンされ、どこか寂しげな表情だった彼女が、秘めフォトの存在を知り、わずかな勇気をもって参加を決意された日を思い出す。
撮影当日。最初は緊張していた彼女の表情が、シャッターを切るたびに変わっていく。
まるで一輪の花がゆっくりと咲いていくように、次第に自信に満ちた輝きが溢れていった。
「楽しかった!」と頬を赤らめて話す彼女の姿は、もう以前の彼女ではなかった。
それからも時々店に訪れては、生き生きと近況を語ってくださる姿は女性の私から見ても眩しいほどだ。
きっとこの場所には、人を少しだけ変えてしまう魔力のようなものがあるに違いない。
本を読むことで、書くことで、自分と向き合うことで、今の自分に足りなかった何かを見つけられる。日常に埋もれていた気持ちが、ここではそっと引き上げられるのだ。
湘南という立地も、またその魅力の一部だ。
江ノ島や海岸散策のついでにふらっと立ち寄れる場所でありながら、一歩足を踏み入れると、そこは喧騒から解放された“もうひとつの時間”が流れている。
「ただのカフェ」や「本屋さん」ではない。
湘南天狼院は、人が「自分を取り戻す場所」だ。
もし、今の暮らしにほんの少しの変化や刺激が欲しいなら、湘南天狼院を訪れてみてほしい。
あなたの中に眠っていた感情や才能が、そっと目を覚ますかもしれない。
人生を変える一冊との出会いが、あるいは一枚の写真が、その始まりになるかもしれない。
湘南天狼院は、今日も静かにあなたを待っています。
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