疲れにサヨナラ――『休養学』で出会った新しい生き方
――『休養学』インフィニティリーディング体験記
*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:マダム・ジュバン(ハイパフォーマンス・ライティング)
疲れとの対話から始まった読書
「今日も疲れたなあ」――気がつけば、それが毎晩の決まり文句になっていました。
そしてとにかく朝がツラい。
「エイヤッ」とカラダを起こしても、なんだか朝から疲れている。
栄養ドリンクをいくら飲んでも効いた気がしない。
私は67歳。だからそんな自分を「もう歳だもの、仕方ない」と諦めていたのです。
そんなある日、書店で一冊の本が視界に飛び込んできました。
『休養学―あなたを疲れから救う』(片野秀樹著)。
(ああ、救われたい……)
疲れた日常にこの本と出会えたのは、まるでセレンディピティのように感じたのです。
栄養学や運動学なら知っているけれど、「休養」を学問として扱うなんて初耳です。
ページをめくると、冒頭から「日本人の8割が慢性的に疲れている」という調査データが目に入りました。まるで私自身の状態を突きつけられたようで、すぐにレジへ向かっていました。
読み進めるうちに没入する
本書を開くと、ただの健康本とは違う切り口に引き込まれていきました。
著者は、休養を「生理的」「心理的」「社会的」に分け、さらに7つのタイプに分類しています。これまで休養といえば「寝るか、何もしないか」くらいにしか思っていませんでしたが、それはほんの一部にすぎないのだと気づきました。
例えば、娯楽を楽しむことや、友人との語らいも立派な休養。旅行に出かけて環境を変えることも休養の一環。こうした視点を持つだけで、自分の日常のなかにいかに多くの休養のチャンスがあるかに気づかされました。読んでいると、単なる知識の習得を超えて、自分の生活が少しずつ書き換わっていくような感覚になったのです。
「攻めの休養」という衝撃
一番心に残ったのは、「守りの休養」ではなく「攻めの休養」という考え方でした。
休養と聞くと、ベッドに横になって何もしないイメージが浮かびます。
しかし本書が提示するのは、むしろ積極的に行動しながら自分を回復させるスタイルです。
私は幼い頃から運動が苦手で、運動の喜びを知りません。
でもダイエットのため週に2,3回は、朝近所の海岸をウォーキングしています。
するとたかだか20分ほどでも、なんとなくカラダがスッキリとするんですね。
これは血液の流れがよくなり、細胞のひとつひとつにしっかりと酸素と栄養を運ぶことができるからだそうです。
それにより老廃物の除去が促進され、リンパの流れもよくなり、疲労感の軽減に繋がる。
なるほど、「疲れたな、もっと寝ていたいな」と思うときほど外で少し運動したほうが、疲労回復するのか……。
まさしくこれぞ「攻めの休養」。思わず膝を打った話でした。
そして印象的だったのは、「スープを作り、公園に持って行き、外で味わう」という例です。
料理をする楽しみ(造形)、歩いて出かける(運動)、環境を変える(転換)、そして食べる(栄養)。これだけで複数の休養を一度に取り入れていることになります。
休養は「静止すること」ではなく「設計すること」なのだと、目から鱗が落ちました。
スイーツでは疲れはとれない
なんと言ってもこの言葉には少なからずショックを受けました。
私は疲れた時ほど甘い物が欲しくなります。
いや正直な話、毎日でもコーヒーとスイーツで自分を甘やかさずにいられません。
でも本書によれば、これは疲れを一時的に覆い隠しているだけとか。
副交感神経を高めてリラックスすべきタイミングで、甘い物を口にいれてしまうと食べ過ぎてしまったり、緊張・興奮状態になりリラックスどころか逆効果だそう。
ああ、何と恐ろしい。
私にすべて当てはまって耳が痛いくらいです。
インフィニティ∞リーディングがかき立てる想像
そう言えば、最近お会いした天狼院書店の三浦さん、とてもスッキリと痩せていました。
聞けば、AIに140歳まで生きるためのダイエットプログラムを組んでもらい実行されているとか。運動はいっさいしていない、と豪語していらした。
「甘い物と炭水化物を控え、コーヒーはブラック。これだけです!」
そう仰る三浦さんは前より若々しくエネルギッシュに見えました。
甘い物を控え、さらに「攻めの休養」を充分にとっていらっしゃるのだと、今になって合点がいきます。
そんな三浦さんが面白おかしくAIを駆使して解説してくれる「インフィニティ∞リーディング」。
今回の課題本が奇しくも私がハマった『休養学―あなたを疲れから救う』だったのです。
本を読み、講義を聴きながら私は自然と自分が「攻めの休養」を実践している場面を思い浮かべていました。これこそがインフィニティ∞リーディングの面白さです。まだ行動していなくても、想像するだけで気持ちや体に変化が起きるみたい。
私は自分だけではとうてい到達できなかったであろう本の真髄を、講義を聞くことで得ることができたのです。
たとえば夜。いつものようにスマホを手にする代わりに、布団に入り深呼吸する自分をイメージしました。それだけで肩の力がふっと抜ける感覚がありました。あるいは、友人と久々に会って笑い合う光景を思い浮かべただけで、心が温まるのを感じました。実際の行動がなくても、読書を通じて休養が始まっている――そう思える体験でした。
休養をデザインするという発想
そして気づいたのは、休養は「与えられるもの」ではなく「デザインするもの」だということです。忙しさの合間に仕方なく取るものではなく、むしろ先に計画し、生活の中心に据えるべきもの。これが「オフファースト」の考え方です。休養を先に手帳に書き込み、そこから逆算して予定を組む。そんな発想はこれまで持ったことがありませんでした。
このアイデアを頭に描くだけでも、不思議と安心感がありました。休養が確保されていると思うだけで、仕事や予定にも前向きに取り組める気がしたのです。今までの私は、いつも疲労感を背負ったまま走っていた。けれど休養を“攻め”で確保すれば、もっと楽に生きられるのかもしれません。
読書が生み出した未来へのイメージ
本を閉じたとき、私は理想の自分を想像していました。
休日に友人と会って笑い、朝は海岸で潮風に吹かれながら歩き、夜はスマホを手放して眠る。そんな生活を続けている自分です。
まだ現実には始めていませんが、心の中にはもうその感覚が芽生えています。
インフィニティ∞リーディングとは、本を読むことで「まだ起こっていない体験」を自分の中に宿すことだと思います。この講座を通じて、私はすでに“休養上手”な自分を体験し始めているのかもしれません。
休養は生き方そのもの
『休養学』は、単なる疲労回復のハウツー本ではなく、「休養をどうデザインするか」という生き方の提案でした。
本を閉じたとき、私はようやく「休むことを肯定していい」と思えました。休養は怠けではなく、むしろ前へ進むための力の源。そう思えるだけで、これまでの疲れに縛られた日々が少し解き放たれた気がします。
これからは“休み下手”を卒業し、“攻めの休養”を生活に取り入れながら、一日一日を大切に過ごしていきたい。
あなたも、ぜひ自分なりの「休養のかたち」を見つけてみませんか。
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