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AI時代の「感覚麻痺」を乗り越え、思考と身体感覚を統合する「究極の読書体験」


*この記事は、「ハイパフォーマンス・ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2025年6月開講】目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」〜たとえどんなに上手くとも、効果がなければ意味がない。〜

記事:山岡達也(ハイパフォーマンス・ライティング)

目次

  • AI時代の恩恵と潜む問題
  • 人間ならではの「身体感覚」という武器
  • 現代社会が引き起こす「感覚麻痺」の危機
  • 五感の外へ──『人間には12の感覚がある』が示す世界
  • 思考と身体感覚を統合し、AI時代を生き抜く「超」思考術
  • 「インフィニティリーディング」で感覚を取り戻し、思考と世界を無限に拡張する

AI時代の恩恵と潜む問題

AI時代が本格的に到来し、私たちはこれまで不可能だと思っていたことが、いとも簡単にできるようになりました。AIに質問すれば、驚くほど分かりやすい回答が得られ、理解できない場合は私の知的レベルに合わせて調整してくれる。これは画期的な進歩です。AI以前であれば、検索エンジンでキーワードを打ち込み、「何となく分かった気」で終わっていたかもしれません。

しかし、この圧倒的な恩恵の裏には、大きな問題が潜んでいます。それは、AIが語ることに、私がついていけなくなっているということです。

AIの回答はどれももっともらしく聞こえますが、それが本当に正しいのかどうか、自信を持って判断できません。主要な言語生成AIの注意書きには「回答が常に正しいとは限りません」と明記されていますが、AIの回答はあまりにも立派すぎるため、AI先生の前では私はもはや小学生レベルで、先生の言うことを聞くのが当たり前だと思ってしまいます。これは現実には非常に厄介なことです。

もしAIが詐欺師のように振る舞ったり、意図的に嘘をついたり、あるいは嘘をつくつもりがなくても間違ったことを言っていたらどうなるでしょうか? AI先生の前では小学生にすぎない私は、何の疑いもなく簡単に言いくるめられてしまうでしょう。私たちは、AIが提供する「もっともらしい情報」の波に、無批判に溺れてしまう危険性に直面しているのです。

しかし、まだ救いは残されています。

人間ならではの「身体感覚」という武器

AIと勝負して絶対に勝てないのは、「頭脳」の部分だけかもしれません。AIはまさに「合理的思考の塊」であり、その知識量と処理速度は人間の比ではありません。

ですが、私たちはAIとは異なる、人間ならではの「武器」を持っています。それは、「身体感覚」です。この部分では、まだAIと互角以上に戦えそうです。

そう考えれば、私たちが今、真剣にやるべきことは自ずと見えてきます。それは、「頭の中の思考と、身体感覚をどのように紐付けるか」ということです。

たとえば、スポーツをする場合を考えてみてください。どんなスポーツでも、全てのスキルを最初からうまくこなせる人はいません。野球の場合、ボールを投げたらあらぬ方向へ飛んでいくし、バットを振っても球に当たらないのは当たり前のことです。しかし、何度も練習を繰り返すうちに、ボールを相手のグローブめがけて投げられるようになり、バットで球を打つこともできるようになります。その時、何も考えずに身体を動かすのではなく、細かい試行錯誤を何度も重ねて、自分の思い通りにプレイできるようになる。その瞬間こそ、自分の思考が身体感覚と正しく紐付いた瞬間なのです。

頭で学んだことを身体感覚に落とし込むのは、何もスポーツだけではありません。芸術表現でも同じです。演劇もそうですし、写真撮影もそうです。もっと言えば、普段の仕事においても全く同じことが言えるでしょう。AIが写真撮影の極意を教えてくれたとしても、それを実際に写真に生かすことができなければ、その知識は意味をなしません。知識は身体を通してアウトプットされて初めて価値を生むのです。

現代社会が引き起こす「感覚麻痺」の危機

そこで困ったことが一つ出てきました。

私たち現代人は今、身体感覚をどれだけ大事にしているでしょうか?

毎日をディスプレイの前で過ごし、ちょっとしたスキマ時間にはスマホを眺めていると、どうなるでしょうか。おそらく、目がかすんでくるし、肩こりもひどくなってくる。指先は多少敏感になるかもしれませんが、それ以外の多くの感覚は鈍ってしまうでしょう。まだそうした「異変」を感じているうちは良いかもしれません。問題は、そんな状態に慣れてしまい、身体が特に異常を感じなくなる、つまり、「感覚麻痺」に陥ったらどうなるのかということです。

そうなったら、感覚と思考をうまく紐付けることができなくなりかねません。せっかくAIに写真撮影の極意を教えてもらっても、それをうまく撮影に生かすことができなくなる。AIがどんなに優れた企画書や戦略を提示してくれたとしても、それを現実世界で肌感覚を持って実行に移せなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。

AIが合理性や論理の塊であるとするならば、人間には本能や身体性に根差した思考が必要です。これは、データやAIが示す定量評価だけでなく、「感覚的な違和感」を大事にする意義を教えてくれます。AIの提示する情報が「もっともらしい」と感じたとしても、私たちの身体が「何か変だ」とざわつく時、そこに真実を見極める最後のチャンスが隠されているのかもしれません。

五感の外へ──『人間には12の感覚がある』が示す世界

私たちは、どれほど多くの感覚を無視して生きているのでしょう。

ジャッキー・ヒギンズ氏の著書『人間には12の感覚がある』は、まさにこの「感覚麻痺」に警鐘を鳴らし、五感の外にある「静かな働き」に光を当ててくれる本でした。

たとえば、真っ暗な部屋で北がどちらか指させなくても、私たちは完全に迷子ではありません。壁の冷たさ、床のきしみ、冷蔵庫の低い唸り、カーテンの隙間から入り込む空気の動き――ほんのわずかな手がかりを、私たちの身体は静かに拾い集めています。

夜中に水を飲みに行くとき、普段よりゆっくりと歩いて周りのことに注意を向ける。暗がりの中でスイッチを探す指先の感覚、床を踏みしめながら足の裏で拾う固さと気温の変化、換気扇の音の位置で向きを測る耳、台所に近づくと感じる湿った匂い。目は役に立たないのに、体はちゃんと働いている。世界が真っ暗でも、体の中は静かな灯りで満ちている。そんな感覚を呼び覚ましてくれるのです。

朝の台所でコーヒーの香りが湯気と混ざると、目が覚めるより先に胸のあたりがふっと開く。マグカップの重さで手の力の入れ方が変わり、口に触れた縁の温度で、その日が少し冷える日だと分かる。味が美味しいかどうかだけでなく、そのときの自分の体調や気分までも、香りと温度と重さのバランスが教えてくれる。私たちは五感をバラバラに使っているのではなく、いくつもの感じ方を束ねて、ひとつの「いま」を作っているのです。

エレベーターが上がるときにお腹がふわっとする感覚。階段の最後の一段を数え間違えて、足が「え?」と驚く感覚。目を閉じても自分の鼻をつまめること。嬉しい知らせを聞くと、背中が自然に伸びること。喉が乾いたとき、水の音がいつもより大きく聞こえること。これらはすべて、「五感の外」にある、私たち誰もが知っている小さな扉です。

AIが膨大な情報を分析し、最適な行動を導き出す時代だからこそ、私たち人間は、この「五感の外」にある感覚、「なんか変だ」という「違和感」を大切にする必要があります。会議で話がうまく進まないとき、内容は悪くないのに場が冷えていく。後で考えると、話す順番がいつもと違っていたのかもしれないし、机の配置が相手の顔を見にくくしていたのかもしれない。あるいは、自分の体調が微妙に崩れていて、声の高さが普段より半音上がっていたのかもしれない。この「違和感」を大切に扱うことで、私たちは原因を一つに決めつけず、次に試せる工夫を増やすことができるのです。これは、まさにAIが提供する合理的思考だけではたどり着けない、人間ならではの深い洞察力に繋がります。

思考と身体感覚を統合し、AI時代を生き抜く「超」思考術

AIの進化は目覚ましく、2025年にはもう人間が立ち打ちできないレベルにまで達すると言われています。前にも述べたように、自分はもはや、「合理性」や「知識」では太刀打ちできず、「創造性」でも、AIに勝てる自信はありません。

しかし、AIがどれほど賢くなっても、人間には「欲望」や「本能」といった、「合理性」だけでは制御しきれない部分が宿っています。もしかすると、それは「野生」と呼べるものかも知れません。「野生」というのはAI時代には意外なキーワードかもしれませんが、自分はそこに勝機を見いだしています。

AI時代を生き抜くためには、AIが提供する「合理的思考」「創造的思考」と、私たち人間が持ちうる「野性的思考」を統合し、「より高次元の判断力と発想力、そして逆境対応力」を身につける必要があります。思考と身体感覚が正しく紐付いた時、私たちはAIを単なる道具としてではなく、真のパートナーとして使いこなすことで、AI時代を生き抜いてくことができるのです。

「インフィニティリーディング」で感覚を取り戻し、思考と世界を無限に拡張する

AI時代に思考と身体感覚を統合し、真の「人間らしさ」を取り戻すために、天狼院書店が提案するのが「AI読書会〈インフィニティ∞リーディング〉」です。

これは、AI(人工知能)と本(知的財)をかけ合わせることで、読書と学びの可能性を無限大に広げ、未だかつてない究極の読書体験を提供することを目的としています。

人生の変革を、今、あなたに

AI時代において、私たちは単にAIの知識を受け入れる「小学生」であってはなりません。AIの圧倒的な思考力を活用しつつも、人間ならではの「身体感覚」「直感」「違和感」を研ぎ澄ませ、思考と感覚を統合する「超」思考術を身につけること。これこそが、AI時代を豊かに、そして力強く生き抜くための、最も重要なスキルとなります。

「インフィニティ∞リーディング」は、そのための最適な場所です。AIと共に知の深淵を探索し、同時に、身体の奥底に眠る感覚を呼び覚ます。この究極の読書体験は、あなたの思考をより深く、より創造的に、そしてより野性的にすることでしょう。

天狼院読書クラブに入会すれば、「インフィニティ∞リーディング」(通常3,850円/回)に月4回参加できるだけでなく、AIハイパーラーニング対応講座を含む、あらゆる分野のプロが登壇する講座に50%OFFで参加できます。月々11,000円(年間契約ならさらにお得!)で、この学びの環境を手に入れることができます。

もし、最近の読書が少し味気なく感じられているなら、もし、AIの進化に漠然とした不安を感じているなら、もし、自分の思考と身体感覚の乖離に悩んでいるなら、ぜひこの「AI読書会〈インフィニティ∞リーディング〉」に足を踏み入れてみてください。

うまく言えなくても、言いよどんでも構いません。その言いよどみの向こうに、まだ名前のない大事な感覚が隠れていることを、私たちは知っています。比喩を貸し借りしながら、少しずつそれを取り出していきましょう。世界の見え方は、半歩ずつ、確かに変わっていきます。

読書は、難しい知識の暗記ではなく、暮らしの温度を取り戻す遊びなのだと、きっと思えるはずです。

さあ、AI時代の波に乗りこなし、あなたの人生を、より豊かで、より深く、そして、より生命力に満ちたものへと変える冒険を、今ここから始めませんか?

「インフィニティリーディング」の詳細・ご参加はこちらから

インフィニティ∞リーディング:https://tenro-in.com/category/infinity_reading/

天狼院読書クラブ:https://tenro-in.com/book-club/

天狼院書店であなたと出会えることを心よりお待ちしております。

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この記事は、天狼院書店の目標達成するための文章講座「ハイパフォーマンス・ライティング」を受講した方が書いたものです。「ハイパフォーマンス・ライティング」では、執筆いただいた記事をフィードバックしてもらえます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店/天狼院書店の公式noteのマガジン「READING LIFE/天狼院読書クラブマガジン」にアップされます。

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2025-09-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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