メディアグランプリ

上手くいかない日々を乗り超えるための戦闘準備

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*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

 
記事:伊藤美那(絶対麗度ライティング)
 
毎日楽しくお気楽に元気に能天気に生きているように見えるであろう私。

まぁ、実際に楽しいことが多いし元気であることは否定しない。それなりに内面の葛藤はあるつもりなので、お気楽で能天気かはさておき。

そんな私でも時折【何もかもが上手くいかないタイミング】が訪れる。

今年の8月は、まさにそんな状態だった。

部下の急な入院など仕方のない事情があるとはいえ、積み上がっていく雑務。
 
それらに追われて、本来の自分の仕事が進まない苛立ち。

このタイミングで割り込んでくるイレギュラーな業務。

さらに、本社から投げ込まれる理不尽としか言えないようなリクエスト。

その結果起きるのは、気ばかり焦ってミスを連発し、自分で自分の負担を増やす悪循環。
 
余裕がない毎日はプライベートにも影響を及ぼしていく。

普段なら気にならないような相手の発言にカチンとし、周囲の人と言い合いになってしまうことも。

そんな自分にまた落ち込んで。

友人と楽しく遊ぶ時間はあっても、一人になるとため息ばかりが増えていた。
 
ストレスが溜まった時、食欲が落ちる人と暴飲暴食に向かう人の2パターンがいると思うが、私は圧倒的に後者。

お疲れ様会・自分へのご褒美などと言い訳をつけては、美味しいお酒とツマミに逃げる。

そして翌朝、アルコールと塩分の多量摂取で浮腫み切った顔を見ては、また軽く絶望する。
 
これまでの私だったら、ズブズブと自己嫌悪の沼にハマり続け、自分を諦めデブ活まっしぐらな生活を送ってしまっていただろう。

けれど、今の私は一味違う。
 
もはや何の意識もしなくても日課になったストレッチをして身体を解しながら、その月の最終金曜日までの残り日数をカウントする。

大丈夫、まだ間に合う。
 
溜息をつく代わりに、クローゼットの宝物の引き出しを開ける。

そこには色とりどりのランジェリーが綺麗に収まっている。

片付けが苦手で散らかりまくった私の部屋の中で、唯一の聖域。
 
さて、今日はどれを着ようかな。

嫌なことがあった次の日や疲れが残っている日には、ひときわ鮮やかでとびきりセクシーなランジェリーを身につける。

繊細なレースが肌を照らし、胸元に咲く大輪の花が私に勇気と自信を与えてくれる。

そして戦闘能力を最大限に高めるボーナスアイテム、ガーターベルトを装着している時、販売員さんの言葉が耳に蘇る。
 
『下着って、お化粧と一緒で肌に直接つけるものですよね。だからこそ、心に直接働きかける力があると思うんです』
 
確かに。

眉毛の書き方を失敗した日は、一日中ソワソワ落ち着かない。

その日の予定に合わせて買った新しい口紅を塗る時、心は華やかにときめく。

そして美しくゴージャスな下着を身につけた日は、自分自身を強く前向きに保てるのだ。
 
常に外向きで誰からも見られているお化粧と、普段は自分以外には秘められたランジェリー。

私の一番外側と一番内側に存在する2つが、陰陽のように手を取り合って心を支える力になる。

男性のためや世間のためでない、自分のためだけの美しさ。

仕事に追われる私が、スカートの下にガーターベルトを身につけているなんて、よもや誰も思うまい。そう考えると、少し楽しくなって気持ちに余裕が出てくるようにも思えてくる。
 
その月の最終金曜日の夜、私は思う存分ランジェリーの力を開放する。

恒例の秘めフォト撮影で、洋服を脱ぎ捨ててカメラの前に立つ。

周囲からの誉め言葉を栄養に、胸元の花はますます輝きを増していく。

撮影が進んでいくうちに、自然と手が後ろに回りブラのホックを外している。

素肌を晒すことでより一層大きくなる歓声を受けて、どんどん何かがチャージされていくのを感じる。

そう、最終的にはランジェリーに頼らずとも自分を肯定できるようになるのだ。
 
自己を解放し、自信を充電する永久機関の完成。

ここで得たパワーを武器に、私は次の一ケ月も強く美しく生き抜いていく。
 
***
 
この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。

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2025-09-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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