メディアグランプリ

ライティング・ゼミを逆評価してみる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:桑島あつこ(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「人生を変えるライティング教室ってオーバーやな!」
天狼院書店のライティング・ゼミを受ける前はそう思った。受講して3カ月。最初は、何を書こうと悩んだテーマ決め。ゼミ終盤を迎え、書きたいことが浮かぶようになった。最後の記事は、私がゼミを受けた正直な気持ちを書きたい。
 
私は書く仕事を生業にしている。それなのに、なぜわざわざこのゼミを受講したのか。夫に「もう、仕事をもらっているんだから、今更ライティングの講義なんて受けるが必要あるの?」と不思議がられた。その通りだ。それに、書くことでお金をもらっているのに、書いた記事がたくさんの人の前でダメ出しされたら恥ずかしいじゃないか。
 
仕事ではすでにネタや取材対象が決まっている。広告記事を書くこともある。だが、このゼミでは、コラムのように自分のことや身の回りのことを書く。今まで、誰かを取材して文章を書いたことは多々あるが、自分のことをネタに書くなんて。そんな大した話もないし。最初は興味をもって読んでくれる人がいるのだろうか? と不安だった。
 
不思議なもので書き始めると、自分に起きた災難や、辛かったこと、コンプレックスなど、「聞いて!」という話がたくさん出てきた。色々起きるハプニングは、その時は大変でもいいネタになった。書くことでその時に辛いと思っていた気持ちまでもが消えた。
 
書くことはサービスだということを頭に置いて、毎週提出するうちに分かったことがある。天狼院書店のサイトに掲載が許された文章は、書くときにキーボードをたたく指が踊った。スムーズなのだ。
 
ありがたいことに編集部セレクトに選んでいただけた2本は、特に聞いてほしい思いが強かった。まるで話しているかのようにスムーズに書き上げた文章だった。評価には「熱がありました」とある。添削してくださる天狼院スタッフの川代さんや木村さんに、文章の熱量が伝わったことに驚いた。仕事では感じたことのない喜びだ。こんなにも書くのが楽しいなんて!
 
逆に、文章の途中であれやこれやと考えて、書くのに時間がかかった文章は、きまって天狼院のサイトには掲載されなかった。2000字を楽しく書ききったときに、評価してもらえた。そして、いただいた評価は、自信に繋がった。掲載されないと残念だが、ダメ出しをもらうと「次こそは!」と、やる気が出た。
 
ライターをしているのに自信がなかったのか? と問われると、「はい、すみません」としか言いようがない。仕事では編集者から直接褒められることもないし、次に仕事がもらえるので、「出来栄えはオッケーだったのかな」という認識で、書くことに対してはっきりとした自信に繋がらなかった。
 
この2年、出産で以前ほどは書かなくなったこともあり、仕事を再開したらうまく書けるだろうかという不安があったが、川代さんや木村さんからいただく評価は的確で、毎週、ワクワクしながら評価を待った。大人になってこんなワクワク、感じたことあっただろうか?
 
先日、出産前に仕事をもらっていた会社から、記事の依頼が舞い込んだ。それもなんと2000字! 偶然にもほどがある。期日までに何本か書いて提出しなければならない。以前の私であれば、ブランクがあるからと受けるのを迷っていただろう。だが、ゼミを受講したおかげで、自信を持って依頼を受けることができた。
 
それと、もう一つ。毎週、課題を出していく中で、私が今後もライフワークでも書き続けたいテーマが見つかった。編集部セレクトに選んでいただいた「遺品が教えてくれたこと」についてだ。父が亡くなってから、人が死ぬこと、終活など死に関することをテーマに、いくつか記事を書いた。書くことで悲しみを受け入れた。
 
遺品というと、悲しいというイメージがあるかもしれない。遺品は大切な人の思い出の一部だが、その人がいなくなった現在もなお、その人のぬくもりとともに、そこにある。遺品は色々なことを教えてくれる。まだ漠然としているが、遺品にまつわることをテーマにサイトを立ち上げよう。皆で共有することで遺品がさらに輝き出すんじゃないだろうか。悲しい気持ちをしっかりと受け止めて、前に進むために。このゼミに参加していなければ、気づかなかったこと、やりたいことが明確になった。自信がついたことで、書きたいことがたくさん出てきた。誰かのことを伝えるのが仕事だった私自身にも伝えたい事があったと気付いた。書くことで普段はあまり考えていなかった大切にしている価値観も再認識できた。
 
最後に、ゼミを受講している仲間の記事を読むのが楽しく勉強になった。記事の提出日が近づくと、みんな頑張って提出しているんだからと、やる気に繋がった。
 
人生を変えるライティング教室。オーバーやなと思っていたが、私のライティング人生は大きく変わろうとしている。

 
 
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2018-08-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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