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東京しごとセンターは癒しのパラダイス


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:井上文江(ライティング・ゼミ朝コース)

 
 
会社を辞めた後、
とってもお世話になったのが飯田橋にある
『東京しごとセンター』でした。
 
ここは、東京都が都民のために
雇用や就業を支援している施設なのですが、
私にとってはとても癒される場所でした。
 
東京しごとセンターでは、
仕事に関する個人相談をはじめ、
種類豊富な就職支援講座が開催されています。
 
例えば、
面接や応募書類の書き方を個別指導してもらえるのはもちろん、
パソコンやビジネスマナーなどスキルを身につける講座や、
コミュニケーションやキャリアデザインなどの
自分を見つめ直したり、対人関係の苦手意識解消に役立つ講座もあります。
 
どういう方向に進めばいいのかがわからない人は、
職業適性検査なども受けられます。
 
起業したい人には、起業のノウハウがわかる講座があり、
介護や子育てなど家庭の事情と仕事の両立に悩む人のための講座もあります。
 
働く人のいろいろなニーズに対応した講座が用意されていて、
至れり尽くせりなのです。
 
しかも、驚くことに、これらすべて無料! なんです。
(※ただし、パソコン講座はテキスト代がかかります)
 
初めて行ったとき、講座の豊富さに驚きました。
受けてみたい講座がたくさんあってワクワクしてしまいました!
 
私は前職を辞めたのが、
上司とのちょっとした行き違いがもとで、
パワハラ&いじめに発展、
頑張ってみたものの、結局辞めることで解決、
という流れでした。
 
会社を辞める最後の日に上司から
「あなたなんか、何をやっても駄目よ、絶対うまくいかない! どーすんの? そんなんで」
と、最後の最後にスタッフ全員の前で言われたのが心に刺さっていて、
新たな一歩を踏み出そうとすると、
上司のこの言葉とあの時の場面が浮かんできて動けなくなっていました。
 
そんな状態で東京しごとセンターを訪れたのですが、
とにかく職員の皆さんが親切丁寧に対応してくださるのに安心しました。
 
驚いたのは、パソコン講座で癒されたことです。
 
エクセル講座を受けたとき。
 
50歳前後のぽっちゃりした男性の先生だったのですが、
「はい、それでは皆様、ご準備はよろしいでしょうか」
と、優しい声で丁寧な言葉で授業を進めていくので、
とても大切に扱われている気持ちになりました。
 
高級ホテルのサービスのように、
一人ひとりの状況をよく把握して丁寧な言葉で解説してくださる。
 
解雇や倒産、派遣切り、ハラスメントやいじめ等、
大変な思いをして仕事を辞めた人も少なくないのでしょう。
 
それをわかっての対応なのでしょうが、
大切に扱われる体験をすることで
傷ついた心が回復したり、自信を取り戻せたりするものです。
本当にありがたかったです。
 
さらに、癒されたのがコミュニケーション講座でした。
 
前職場で、
上司からのハラスメントを受けるようになってから、
同僚たちは私と目もあわせなくなりました。
自分が次のターゲットになりたくないとばかりに、
私とはかかわらないように、逃げるように通り過ぎていきました。
このとき初めて
「手のひらを返したように人って冷たくなるものなのだな」
と、知り傷つきました。
それ以来、人とかかわることがちょっと怖くなっていました。
 
ですが、
コミュニケーション講座で参加者同士のワークを通して、
人とのかかわりかたを思い出した、というのでしょうか、
いろいろな思いを持ってここに来ている人たちがいて、
つらいのは私だけじゃないんだな、と思えたし、
講義の中で、
コミュニケーションの仕組みやテクニックを知って、
上手く人と関われる自信が戻ってきたのです。
 
自分の中から「私はまだ大丈夫」と思えたことが、
心の傷を癒すことにつながりました。
 
東京しごとセンターは、
利用者の年齢によって、ヤング、ミドル、シニアの3つの窓口に分かれています。
年代ごとの悩みや就職状況を把握した指導員がついてくれるので安心でした。
 
このときに出会った指導員のかたとは、もう5年以上のお付き合いになっています。
 
私は、バイトしたり、フリーランスで働いたり、いろいろとしていたので、
そのたびに、
自分の将来について話を聞いてもらったり、
キャリア相談にのってもらったり、
履歴書や職務経歴書の内容を見てもらったりしています。
 
そんなに頻繁に利用しなくても、
家族や友人以外に相談できる人がいることが安心につながります。
 
以前、
ハローワークに勤めている知り合いから、相談担当員にノルマがあるという話を聞きました。利用者の就職率をいかに上げるかが、相談担当員の評価や支部の成果になるのだとか。
 
失業給付とのからみもあるので、結果が求められるは仕方ないでしょうが、その知り合いは、
「本当は、ご本人のペースで、じっくり再出発の準備をさせてあげられたら……と思う」
と言っていました。
 
たぶん、東京しごとセンターもそういうノルマ的なものはあるかと思いますが、
私を担当してくださったかたは、じっくり見守ってくださったので、相談に行きやすかったです。自分のペースで再出発の準備ができて助かりました。
 
会社を辞めた時に、
ちょっと心が疲れてしまっていた私にとっては
東京しごとセンターは癒しのパラダイスでした。
 
東京都民のかた、
働き方について悩んだり、考え直したいとき、
東京しごとセンターはおすすめです。
 
 
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2018-08-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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