アドリブは、練習の繰り返しだった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:天里詩路(ライティング・ゼミ日曜コース)
「俳優」「音楽家」「エンターテイメント」「創作ダンス」「即興芝居」……
「アドリブ」と聞くと、イメージとして出てくる単語です。
台本に載っていないセリフやリハーサルまで決めた演技と違うものを演じたり、音楽の世界では、JAZZの演奏で、奏者同士の掛け合い、演奏のホールの雰囲気などによって、毎回演奏が変わったりしています。そもそも、元の原曲と同じか同じでないかさえもわかりません。
辞書で調べてみると、「アドリブ」とは、ラテン語の「ad libitum」の略で、「自由に」を意味する音楽用語。
台本や楽譜などにない、即興のセリフ、演技、演奏と簡単に紹介されております。
「即興」とは、その場の感興を即座に詩歌や音楽などを作ること。
「即興演奏」とは、楽譜によらず、演奏者が即興的に楽曲を創作したり、主題を発展させたりしながら演奏すること。インプロビゼーション
「即興曲」とは、即興的な気分をもつ器楽小曲
「即興劇」とは、筋立てだけ決めておいて、あとは当意即妙のセリフやしぐさによって演じる劇。
「即興詩人」とは、その時その場の感興を即興的にまとめた即興詩を得意芸として、諸国を放浪する詩人。
などなど、説明はたくさん出てきます。
「そもそもどうすればアドリブが出来るの?」
そういう人たちは、天才と称されています。私から見れば、別世界に住む異邦人というイメージでした。
何か自由に表現出来る術を持って作品が生み出されてくる。私のような凡人が同じことをしようとして、何かが降りるのを待っていても、何も起こらない。降りてくるといえば、ひらめき! いわばインスピレーション。天の一角から降りてくる感じ! もう、どうしたら降りてくるんだろう。降りてくる人たちが羨ましい。特に若いころは、周囲でドンドン活躍していく人たちを見ながら、自分の才能の無さに思い悩んだりしていました。
最近、某書店主催の「即興の会話術」を身につけるワークショップに参加しました。
普段、会話が途切れがちで、微妙な場を作り出すことが得意な私としては、なんとなく気になって申し込みました。
即興の会話術に「センス」も「才能」もいらない!
MCが定着している中居正広氏も、実は、石橋貴明氏とトーク番組で共演していた時、貴明氏のゲストに対しての言い回しをノートにとって研究していたという話も聞きました。訓練していたという話を聞いて、頭の回転が速くて、頭いいなあと思っていた認識が変わりました。あの仲居氏も努力してたんだと軽いショックを受けました。なるほど、良く考えてみると、メディアに登場している人たちは、目に見えないところで、努力しているんだなって思いました。
おまけに、楽しみながらゲーム感覚で身に着けることが出来る。
一流の人たちの多くが、専門のトレーニングを受けて、スマートな会話術を身につけてきたという話も聞きました。
確かに、繰り返し、繰り返し続けていけば、そこから生まれたものを、実際の会話に使うことが出来るという確信が持てました。
練習していたんだ、それも繰り返し繰り返し!
「アドリブ」は、練習を通して、繰り返される血と汗と涙を流さなくても、生まれてくる結晶であったということでした。
アドリブというのは、全くの無から生みだされるのではなくて、既に蓄積されていたもの中から、うまくその場にあったものをアウトプットすればいい、という認識に変わりました。
あとは、インプットの部分を増やしつつも、アウトプットする前に考えてしまって、間が出来てしまい、会話の空白が出来てしまうことがないように、何度も何度も繰り返しながら練習していく必要があると思いました。
意図的に出来れば、高度なスキルとして使えると思いますが、私は、そのまま固まってしまい、気まずい雰囲気、早く誰か発言してほしいと祈る気持ちが強くなる反面、まわりの視線は、逆に発言を待っている魔の時間。誰かが発言してくれて、私自身は、解放されます。そんな状況を回避するためにも、準備が必要だと改めて感じています。
具体的な準備としては、想定される会話、質問に対して、予想して、声を出しながら、想定問答をしていくことが必要であることがわかりました。会話だけではなくて、文章も音楽も日々蓄積し続けたものを元にして、自分のパイプ(個性・視点)を通していくことで、オリジナルなものが出てくるのではないかと思います。
個性は、そのひと独自のものだからです。逆に同じものは出来ないと感じてます。そして、インスピレーションは、初めは繰り返しの練習から始まって、努力の果てに降りてくるものであることを学びました。
最後に、自信をもって、あきらめずに、表現し続ける。自分に言い聞かせて、それを習慣にしていこうとおもいます。
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