メディアグランプリ掲載に落選すると良いことがある
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:加藤 智康(ライティング・ゼミ木曜コース)
月曜日の締め切りがやってきます。
前の週の木曜日あたりから何を書くかを考えるのですが、とても緊張します。
もしかすると、またメディアグランプリ掲載に「落選」するんじゃないかと思ってしまい、不安ばかりで考えがまとまらないからです。
そもそも、書く内容はこれでいいのだろうか?
前回の天狼院ライティングゼミの課題で、メディアグランプリ掲載に「落選」しました。
フェイスブックで、これから毎週がんばりますと拡散した直後だけに、ちょっとつらい。
もう少し様子を見てから拡散すればよかったと後悔もしました。
フェイスブックへの落選の報告では、少しの勇気が必要でした。恥ずかしい思いもありましたが、正直に「だめでした」と友達に報告しました。
友達の悲しいアイコンをみて、思ったより悲しくなりました。
ですが、不思議と気持ちが前向きに切り替わりました。いい結果も悪い結果も正直に報告すると、過去の自分にけじめをつけられそうです。
いい方法を1つ発見した気分です。
そのあとに、急に不安がやってきたのです。次の課題で選んでもらえるのだろうか。とにかく講座で習ったことを踏まえて書くしかないのですが、考えがまとまりません。
不安がどんどん大きくなって、課題を提出したくないとも思い始めました。
課題を提出しないと、落選もないわけですから、とても楽になれそうな気がしました。
でも、ちょっと待てよと思いました。不安に思うことは重要かもしれません。なぜなら、深く課題について考えるからです。誤字はないか、言い回しはいいか、くどくないか、など自分のチェックにも力が入ります。いつもより時間をかけています。次は「落選」したくないし、フェイスブックでも不採用を報告したくないからです。
そして、直前の講座の内容の聞き取りにも力が入りました。
先生のいう一言一言が大切に感じてきて、メモを取る手にも力が入ります。
「足りなかったのは、もしかしてこれか?」
いつになく集中できた講座でした。これってもしかして不安があるからかも?
不安があるから、失敗しないように慎重になり、講座にも集中できたのか。
そういえば、似た経験がありました。つい最近の出来事です。
2年前に、4年かかって合格した資格試験があります。
論文試験で、どのように評価されるかがわからない資格試験でした。
長くチャレンジしている人も知っていたので、相応な期間がかかることは覚悟してました。
最初は、ビギナーズラックなのか、恐いもの知らずか、やったことが偶然いい方向に向かってました。知らないから進める道だったと思います。予備校の先生からも合格できそうだと言われてました。その時不安はありませんでした。
どちらかというと、期待だけでした。
結果は、不合格。
手ごたえがよかっただけに、落ち込みも大きかったのを覚えています。
その時も、不合格後に不安がやってきてました。来年も落ちるかもしれないと。
なぜ不合格だったかが全然わからなかったからです。
その後、不合格を重ねるごとに、期待はなくなっていきました。
4年間は短いようで長い時間でした。毎日不安ばかりで、最後は不安だけで生きているような状態でした。その分、不安を消そうと勉強しました。
不安だけになった年、合格しました。
時がたつと、この不安と戦いながら勉強していたことを忘れてしまいます。
過去を思い出すと、不安を乗り越えた先には良いことがあることがわかってきました。
もしかして、不安があるのはとてもいいことかもしれない。
不安が人を成長させたのです。
不安になるのは嫌ですが、不安こそが私を前に進ませるのかもしれないと思います。
日常では、落ち込んだりして、不安を抱えることは多々あります。
正直に言うと、チャレンジしない方が楽です。
失敗したことで傷つかないし、不安になることもありません。
悩むことも、恥ずかしい思いをすることもありません。
不安になると、毎日同じこと考えたり、ドキドキしながら手が震えることもあります。夜に悪夢に悩まされることもあるでしょう。
好きこのんで不安になりたい人はいないと思います。
ですが、その試練を乗り越えた先に、成功があるとすればどうでしょう。
こんなに良いことはありません。
そうであれば、今回抱えている「メディアグランプリに選んでもらえるか」という不安は私にとって、とてもプラスになります。
常に不安を抱えながら課題に取り組むことで、書くスタイルが確立されるからです。
落ちたら這い上がる。
そうだ。
さらに、「選ばれない」回数が多いとしたら、すごい財産になるのではないでしょうか。「選ばれない」からこそ多く考え、講座ににも集中して、最後には常に「選ばれる」という結果がでるはずです。「不採用」は大歓迎なことだったんです。
不安だけになった時に私は成長することができました。
私にとってのメディアグランプリ不採用への不安は、将来の成功へのチケットに思えてきました。今週もチケットを貯めるため、がんばるしかないと心に誓いました。
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