幸せの種の育て方
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:落合健太(ライティング・ゼミ木曜コース)
私は今日、一つの発見をした。
幸せの種の育て方を見つけたのだ。
「幸せの種」などと書くとスピリチュアルな話だと勘違いされるかもしれないが、私には論理的に筋道が見えている。再現性は高い。是非試して欲しい。
やり方はとても簡単。
1.土地を見渡して、2.雑草を抜き、3.幸せの種を育てる。たったこれだけだ。
私はコンサルティングの仕事をしている。お客様が抱えている悩み事を解決する仕事だ。日々数え切れない悩み事と格闘しているが、悩むのはお客様だけではない。社内にも悩み事があふれている。家に帰れば家族も悩み事を抱えている。そんなことを考えていると、ふとした瞬間にため息をついてしまった。私自身も悩んでいるのだろう。
悩み事にまみれた生活をして12年。これまで色々な悩み事を解決しながら、悩み事が尽きないのは辛いことだと思っていた。なんとも言えない八方ふさがりな感じ。ずーんと重い気分になってくる。
しかし、よくよく考えてみれば、中には歓迎すべき悩み事もあるようだ。
悩み事は、大きく分けて「幸せの種」タイプと「雑草」タイプの二種類がある。
まずは「幸せの種」タイプから見て欲しい。
「したいのに出来ない」悩み事がこのタイプに当てはまる。何かが出来なくて悩むということは、それをやり遂げたい気持ちの裏返し。「したいけれど出来なくてもいいや」と言う気持ちなら、悩みにならないからだ。
このタイプの悩み事はただ辛いだけではない。その悩みを乗り越えた先に、達成感や安心感、自信などが待っている。そう考えるとこのタイプの悩み事は、幸せへの一歩手前。誰も気づいていないだけで、身の周りは幸せの種であふれているのではないだろうか。
しかし、悩み事にまみれた私はここで立ち止まる。一部の悩み事が幸せの種であることは分かった。けれど、それが育たないから困っているんじゃないか。簡単に芽が出て花が咲く(=解決する)ようなことは、そもそも悩み事ですらない。簡単には解決できなかったり、解決策が何も思い浮かばず立ち尽くしてしまったりするから悩み事なのだ。身の周りにどれだけ幸せの種が埋まっていようが関係ない。一面、種を植えたばかりの花畑を見て誰が喜ぶものか。
これまで数え切れないほど悩み事を聞いてきた私だが、「幸せの種」と言うほど明るく悩み事を話す人には出会ったことがない。もちろん私自身も含めて。
では暗く語られる悩み事、幸せの種が育つ邪魔をするのは一体なんなのだろうか。
これこそが「雑草」タイプの悩み事だ。
「したくないけれど、しなきゃいけない」という心境を思い浮かべてほしい。悩み事の大半は雑草タイプだと思う。そもそも「したくない」んだから明るい話になりようもない。その上「しなきゃいけない」ので無視もできない。まさに望んでもいないのに次々と生えてくる雑草のようなものだ。土地が雑草で埋まっていたら幸せの種も芽を出しようがない。
当然、雑草は抜かないといけないのだが、これがなかなか曲者である。土地にしっかりと根を張り、かなり力を入れないと抜けない上に、一度抜いてもすぐにまた次の雑草が生えてくる。身の周りにある「したい」事と、「しなきゃいけない」事を数えてもらえれば、いかに雑草タイプの悩み事が多いかお分かりいただけると思う。
こうなってくると、なぜ雑草を抜かないといけないのかと悩んでいる時間がもったいない。淡々と抜くに限る。気がめいってしまうときは誰かと一緒にやると気がまぎれる。時には応援し合ってもいいだろう。もしくは自分に出来ないと見切りをつけて誰かに頼むのが得策だ。誰かに頼むのに遠慮は要らない。別の機会にその人の雑草を抜いてあげればいいのだ。助け合える他者がいるからこその組織、社会。もっとお互いに助け合おう。
ここまで見ていただいて、お分かりいただけただろうか。
悩み事は大きく二種類に分けられる。
「したいけれど出来ない」幸せの種タイプと「したくないけれど、しなきゃいけない」雑草タイプだ。
まずは、数ある悩み事を見渡して、どちらのタイプか分類して欲しい。
その中から雑草タイプを選び、早急に対応する。時には誰かの手を借りてもかまわない。
あまりに強大な雑草タイプに呆然として、動けずにいる場合がほとんどだ。これさえ乗り越えられれば明るい未来が待っている。雑草を抜くことは、幸せへの二歩手前だ。
後は、雑草が無くなり綺麗になった土地で存分に幸せの種を育てて欲しい。
やりたい事に集中できる環境さえ整えば、幸せの種はきっと大きく花開くはずだ。
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