その質問、私にしていいの? 欲しい答えを得てもらうために大事にしている2つのこと
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:ただっち(ライティング・ゼミ特講)
「正しい答えを得たければ、正しい質問をせよ」
カウンセリングの授業でそう教えられた。
私は、ここに一つ付け加えたい。
「正しい答えを得たければ、正しい質問を、その質問を答えるのにふさわしい人にせよ」と
私は、よく質問をされる。
道に迷っていたり、何かお店を探している人の8割は、道を歩いている。もしくは、信号待ちをしている私の方に向かってくる。
老若男女は関係ない。
おばあちゃんから、子供、はたまた、インド人風のおじさんや、外人さんの団体さんにも声を掛けられる。
国籍さえも関係なし。
もちろん いつも出すように努力している “私に話しかけるな” オーラーは全く通用しない。
そんなオーラを出そうとするぐらい道を尋ねられたくない理由は、わたしは方向音痴だから。
一度店に入って、用事を済ませて店を出たときに、自分がどちらの道から歩いて来たのかがわからない。
だから、道を質問しても無駄。
無駄なのですよ。
でも、質問してするために、わたしの方に向かってくる。
それも、顔に “困っています” と書かれたかのような、お困りの様子で。
そして私は、困っている人をほっておけない質だ。
なんとかしてあげたくなる。たとえ、できないことでも。
結果。
迷っている人に、中途半端な場所の説明をしたり、はたまた、本当に申し訳ない気持ちで落ち込みそうになりながら。
「お役に立てず、申し訳ない」
とお答えすることになる。
道を聞かれるなんて、朝飯前で、過去には
「うちのバンドのボーカルになって」
なんて言われたこともある(もちろん、路上で知らない男性に)。
もちろん、わたしの家族や知人もたくさん質問してくる。
夫には、
「今日の天気は?」と、しょっちゅう質問されるし、
知人に
「私のPCのパスワード知らない?」
なんて聞かれたこともある。もちろん、パスワードを知るわけが無い。
なぜ、そんな質問をしたのか聞いてみると、その知人曰く、
「聞いたらなんでも答えてくれそう」に見えるのだそうだ。
もしかして、そのうち「Hey! Siri」ならず、「Hey! ただっち」と声を掛けられるんじゃなかろうかと思うとドキドキする。
そんなわたしが、並みいる質問に対して、大事にしているのは、わからないものには
「知らん」
と正直に答えることと、
「〇〇で調べてみたら?」もしくは、「〇〇に聞いてみて」
とより答えが出そうな、手段や人を提案することだ。
問いと答えは、扉と鍵の関係。鍵穴に鍵が入っても、鍵が回らなければ、ドアが開かない。
とりあえず、鍵穴に何かをさせば鍵が回って扉が開くわけじゃない。
正しい鍵を刺さないと、答えというドアは開かないのだ。
つい先日、仕事先のお客さんに
「富士駅から東京に行くのはどうやっていけばいいの?」
と質問された。
わたしは関西在住。東京には月に1回いけば良い方だ。
だから、もちろん答えは知らない。なので、
「東京在住じゃないので、わからないです。ネット検索してみてください」
とお答えした。
だが、相手はさるもの
「え〜 東京に住んでいる人だと思ってた」
と一言。
あ、そう来ましたか。
確かに、関西弁丸出しで喋っていますが、関西に在住していることを伝えてなかった。
質問にふさわしい人でないことをアピールするのは、難しい。
やっぱり、わからないことは、「わからない」と伝えるしかないと思った一幕だった。
自分が知らないことをアピールするのは、人によっては、恥ずかしいと思うことかもしれない。だけど、「知らない」と伝えることで、自分には、答えられない質問への申し訳ない気持ちはなくなる。また、相手には、正しい答えを得るための近道が得られるのだから、なんの問題もない。
むしろ、分からない恥ずかしさは、代わりの手段をお伝えする親切心であっという間に塗り替えられる。ナイスなやり方じゃないだろうか。
***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
http://tenro-in.com/zemi/59299
天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら
天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
【天狼院書店へのお問い合わせ】
【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。