スキルゼロなのに社長からヘッドハンティングされた理由
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記事:古川 馨(ライティング・ゼミ平日コース)
「パートナーとして、うちで専属でやって欲しい」今から1年以上前のことだ。当時、僕はセールスライティングの勉強を続けている最中で、スキルも何もなかった。スキルゼロと言ってもいいかもしれない。そんな状態にも関わらず、彼は僕にそう言ったのだ。
それは、毎月行われる勉強会の終わりでの話だった。最後に社長が話を始め、その中で発した言葉だった。正直な話、そんなことを言われるとは夢にも思わなかった。というのも、勉強会に定期的に参加してはいるものの、その社長とは直接話をしたことはなく、Facebookのメッセンジャーで多少のやり取りをするくらい。面接があったわけでも、面談があったわけでもない。近所のコンビニ店員との方が会話をしたことがあるのではないかと思うくらいだ。それくらいの関係性だった。もちろん、彼を尊敬しているし、大いに学んでいる。
しかし、直接話しかけるのは憚られる、そんなオーラに満ちた人だった。なので、気にかけてもらっていたことに驚いた。「パートナーとして、うちで専属でやって欲しい」と言われた、その時も、正直な話。「なんで?」という感じだ。嬉しいというよりも、驚いた。驚いた、というか意味がわからない。自分よりも先に入った人もいれば、すでにスキルが高い人たちもいる。にもかかわらず、自分が選ばれた。これは一体どういうことなのか。スキルゼロにもかかわらず、「パートナーになって欲しい」と言われた。当時の僕は「間違いなのではないか?」とすら考えていた。
僕がその勉強会に参加するようになったのは、セールスライティングというスキルに魅せられたからだ。マーケティングを勉強する中で知った、そのスキルは思わず次々と商品を欲しくなってしまうほど驚くべきスキルだった。当時、店舗の売り上げアップのために悩んでいた僕にとって、セールスライティングはまさに魔法のスキルだった。それを手に入れることができれば、業績がアップするに違いない。そう確信していた。事実、マーケティングを学び、それを店舗の運営に取り入れて見たところ、わずかだが上向きになってきた。これまでマーケティングなど全く取り入れていなかったため、少しの変化でも結果が出たのだ。そんな経緯があったからこそ、次はセールスライティングだ。と思ったわけだ。
そして、当時、うちの社長が募集していた勉強会に参加。セールスライティングを学ぶことにしたのだ。勉強会では課題や定期的に社長が突発的に出す課題に取り組むスタイルだった。僕はただただ、それに取り組んだ。勉強始めたばかりだ。スキルも何もない。課題もどんどん出した。本業の休憩時間や終業後、休みなどを使って、とにかく課題をこなすことに専念した。今から思えば、他の人と比べて、かなりレベルの低い内容の成果物を提出していたと思う。それでも出し続けた。出した課題に対して、フィードバックがあれば、それに答える形で、自分なりに何度も修正して出した。そして、何度も「やり方が違う」「準備が足りない」と言われながら。繰り返し、繰り返し、失敗を続けて修正し続けた。そんなことをしばらく続けていたら、今度は、後輩にレビューをする立場を任された。「スキルもないのに、人にレビューなんて」と思いながらも、これも経験だと引き受けた。自分のわかる範囲で、レビューコメントを返す日々が続いた。これまでと同じく、休憩時間やスキマ時間を見つけては、レビューを返した。自分がレビューを受けていた立場からすると、自分の成果物にレビューをもらえることは嬉しいことだと考えたからだ。だから、できるだけ早い段階でレビューを返した。来る日も来る日も返した。同じくレビュー担当のメンバーには、「本業あったよね?本当に働いているの?」と言われる始末だった。
あとから社長に聞いたことがある。「なぜ、あの時僕に声をかけたんですか?」と。言われたのは、こんな一言だった。「行動量が多かった」
行動量がすべての決め手だった。スキルや成果物のクオリティーではなかった。勉強中だからできないのは当たり前。ということなのだろう。だから、スキルがないなら行動量がどれだけ多いかが重要視されたのだ。スキルは重要だ。あるに越したことはない。でも、それよりも大事なのは行動することだったというわけだ。
「行動することは正義!」当時よりはスキルがついてきたとはいえ、まだまだだ。だから、今も行動量だけは減らさない。失敗を恐れず行動する。それはこれからも続けていきたい。
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