メディアグランプリ

変身願望のあるあなたへ。ビジネス書を読むごとに、あなた専用のライダーベルトは造られる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:漱太郎(ライティング・ゼミ平日コース)
 
なあ、聞いてくれ。
 
私は3ヶ月でライダーベルトを手に入れた。
これで、いつでも仮面ライダーに変身できる。
 
そう! 『いつでも』だ。
そして、このベルトは強敵があらわれるごとに進化するように設計した。
 
 
あれは17年前、私が32歳の時だった。
インターネットが一般に普及しはじめた頃、インターネットで物が売れるのか?とまじめに議論されていた時代。私は、ある食品会社の求人募集に応募して転職をした。
 
この食品会社で新しくインターネット通販の部署を立ち上げるためのスタッフ募集だった。100人を超える応募者の中から運良く採用されたのだが、私はグラフィックデザインの経験と簡単なホームページが作れるだけの経験しかない男だった。
 
私がこの会社に採用された頃、UターンやIターンの転職者を大量に採用している時期で、有名企業からの転職組が数多く採用されていた。
 
そして、採用されて間もなく、各部署が集まる全体会議も定期的に行われ、私たちも毎回参加していたのだが、私はこの会議で、この会社に転職したことを後悔することとなった。
 
その理由は単純である。
分からないのだ。参加者が話している言葉の意味が。
 
マスマーケティング
コアコンピタンス
プロダクト
インバウンド、アウトバウンド
CRM
リレーション
ペンディング
 
……。
まったく頭に入ってこない、というよりもこのようなマーケティング用語を私は知らなかった。
この会議に参加するようになってはじめて耳にする言葉だらけだった。
用語が分からないから当然、話している内容も分からない。
オロオロするばかりで、メモもまともに残すこともできない。
 
私は、確かにこの会社に採用された。
しかし、私はホームページが少し作れるだけの、ただの作業人だったのだ。
それをこの会社に入って、はじめて認識した。
 
100人以上の応募の中から採用された喜びなど、あっという間に消え去った。
 
その時の私のレベルはというと、
エクセルやワードがまともに使えない。
簡単な会議資料も徹夜で作る程で、作った資料も何を伝えたいのかよくわからない内容。
極めつけは、32歳で『粗利』の意味を知らなかったのだ。
 
今となっては笑い話だが、当時の私は、よくそう言うことも分からないまま、大学を卒業して、32歳まで生きて来られたものだと思ったが、このままではせっかく入ったこの会社をクビになるか、もしくはレベルの差に耐えきれず自主退職することになるのは目に見えていた。
 
そのため、何か対策を考えなければならない!
そこで思いついたのが、ビジネス書で勉強をすることだった。
そして私にとってラッキーだったのが、当時の上司がビジネス書をよく読む人で、急いで知識を身に着けないといけないと思い、上司に頼み込みオススメの本を10冊程かりて読むことにした。
 
これで、なんとかみんなに追いつける! と思ったのだが甘かった。
 
今までまともにビジネス書など読んだことがない人間が、一気に10冊も読めるワケがないのだ。
週末、意気込んで1冊読み始めたが、難しい言葉が続き、集中力が無くなり数ページでギブアップした。
 
上司からかりた10冊のビジネス書は、翌週返した。
私はたった一つの可能性だったビジネス書で勉強をするということが出来なかったことに絶望した。
 
ある日のこと、会社と契約しているコンサルタントの先生と話す機会があった。
このコンサルタントの先生は、今では本を10冊以上出版し、ある大学でマーケティング論を教える教授になっている人なのだが、当時は独立したばかりで社長と友人ということもあり月1回、会社に訪問し、社員たちのマーケティング相談のようなものをやってくれていた。
 
だが、ほとんどの社員が先生と話すのを面倒に思っており、なぜかその日は、私が対応することになった。
私はマーケティングの話では無かったが、私の今の悩みを先生にぶつけてみることにした。
 
そして、面談当日、自分にビジネススキルが無いこと、このままではクビになるか、自主退職するしか無いこと、上司にビジネス書を10冊かりたが1冊も読めなかったこと。
しかし、変わるためにはビジネス書の読書が一番だと思う。
ということを矢継ぎ早に先生に話してみた。
 
すると……
 
「ビジネス書を読む時はね…」
「読むときは必ずメモを取って…」
 
と、先生はビジネス書の読み方を私に教えてくれた。
その後、先生から速読教室を勧められ、相談した次の月に私は、先生が勧めてくれた3日間の速読教室に参加していた。
 
受講料は10万円を超えたが、妻を説得し、必ず元は取る! と約束し受講した。
その3日間で、ビジネス書1冊もまともに読めなかった私が、読めるようになっていた。
 
そこから、妻に出してもらった受講料を取り返すべく、そして会社での遅れを取り返すべく、ビジネス書の読書漬けの生活がはじまった。
 
お小遣いの2万5千円は全てアマゾンで消え、すぐに読む本が無くなるため、妻と当時3歳だった息子の名義で図書館カードを作り、私と妻と息子のカード3枚を持って図書館に行き、30冊のビジネス書をかり、2週間後に返却、そのまま、また30冊をかりて2週間後に返却ということを繰り返し、狂ったように読書をした。
 
そして、3ヶ月ほどたった、ある日のお中元のDM企画会議でのことだった。
DMの企画について、上司が私に何か意見は無いかと発言の機会を与えてくれた。
 
いつもであれば、
「特にありません」
 
というところだったのだが、その時に初めて、頭にアイデアが降りてきて、その降りてきたアイデアをそのまま発言した。
 
そして、そのアイデアがお中元のDMに採用された。
私の腰にライダーベルトが装着された瞬間だった。
 
そして変身した私は、楽天市場の10万円の広告で2500人の新規客を集めたり、2年以上購入の無い休眠客から年間1000万以上の売上を作ったり、1通のメルマガで50万以上の売上を作ったりといった軌跡のような結果を連発するようになった。
 
私のライダーベルトは誰にも見ることは出来ないが、ビジネス書を読むことによって、今でもベルトは少しずつ進化を遂げている。
 
変身願望のあるあなたへ、ビジネス書を読むことをすすめる。
ビジネス書を読むごとに、あなた専用のライダーベルトは造られ、困難があるごとに成長を遂げるのだ!
 
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2018-12-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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