メディアグランプリ

私のやる気はコタツタイプ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:西後 知春(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
「先生、勉強のやり方がわかりません」
うっ。またか。
自分が知っている限りの事は教える。仕事だから。
勉強の方法は教える。
ちなみに私の今までの勉強法は一冊の問題集をやり尽くすことだ。
少なくとも4〜5回はやる。
細かなことまで答えられるように辞書を引く。
そして、答えを覚えてしまうのではないか、というほど繰り返す。
これしか私の実体験はない。
エヴィングハウスの忘却曲線によると、人は記憶してから20分で半分くらい忘れてしまうらしい。
私はもっと忘れてしまう。そんな自信だけはある。
だから繰り返し、繰り返しやることが必要になる。
でも、多分生徒たちが聞きたいのはそこではない。
どうすれば、やる気になるのか? ということだ。
 
8月より天狼院書店でライティング・ゼミを学んできた。
旅部と呼ばれる熱海旅行にも行った。
帰りにフェリーに乗った時、講師の三浦さんはたった30分くらいの時間帯で一つの原稿を書き上げていた。3000字くらいだろうか? もっとあるのだろうか?
その分量を書き上げてしまうのである。
それを目の当たりにした私は、すんごい、この人! ちょー羨ましい!
こんな風に文章が書けるようになりたい! と思った。
若干ビックリマーク多めだが、すごいものを見てしまったのだ。
 
私はライター志望ではない。
人に面白いと思われる企画書を書けるようになりたいだけだ。
そもそも企画書を書いたことがないからだ。
だから、ライティング・ゼミを受けた。
でも、私にとってこのゼミは勉強ではない。
言ってしまえば一種の趣味だ。
今まで国語嫌いで、作文が大嫌いだった私がライティングは趣味、と言う。
天狼院書店のこのゼミは、本当にすごいと思う。
書くことがこんなに面白いとは知らなかった。
 
それでもやっぱり今まで書けない日々が長すぎた。
習うより慣れろ、とか。形から入る? みたいな。
先人たちの言葉を思い出して。
そんな訳で、原稿提出日の月曜日だけは、気分だけ三浦さんだ。
そんな心がまえ。
 
40分で2000字書く。
パソコンを開いてから考えない。
甘いものは食べる。脳が必要だから。
自分に言い訳しない。
常にコンテンツにならないか、考えている。
そう、気分だけは三浦さんなんだけれども……それは気分だけだった。
 
まず、どうしても2000字を書くのに1時間くらいかかってしまう。
なかなか縮まらない。
そう、フェリーに乗っていた時、隣の隣に座っていた三浦さんはタイピングの手が止まっていなかった。私はどうしても考えるたび、漢字に変換するたびに、エンターキーを押すたびに少し止まってしまう。
 
甘いものは食べるようにした。
より書ける状態にするために。
なのに、書かずに寝入ってしまうことがある。
急激な血糖値の上昇が原因だからか?
そして、思いの外太ってきた。やばい。せっかく夏に体重を落としたのに……。
いや、でも寝ちゃったのはちょっと疲れてたから……自分に言い訳ばっかりじゃん! 意味ないじゃん!
 
でも、ちょっとだけ変わってきた。
パソコンを開く前にものすごく考えるようになった。
通勤途中やちょっとした隙間の時間によく考えるようになった。
考えすぎて平らな道でコケてしまうほど。
だから、パソコンを開いてから考えることはほぼほぼなくなってきた。
そして、今までやってきた私の勉強に仕方を考え直してみた。
そもそもが間違っていた。
 
さて、勉強しようかな? どこからやろうかな?
それが間違いだった。
ノートを開いた瞬間に勉強は始まっていないといけない。
開いてから何やろうかな? ではなく、開いた瞬間に解き始めていないといけないのだ。
 
私のやる気はコタツのようだ。
スイッチを入れてもなかなか暖まらない。あー寒い。
ついてしまうとあつすぎるほど熱くなる。あっちっち。
スイッチを切ってもまだ熱い。
それだと効率が悪い。
だから、ノートを開く前にはもうすでに考え始めていないといけない。
スイッチをオンにしておかないといけない。
 
多分、私に勉強の仕方がわからないと聞いてくる子たちは私と同じのコタツタイプだ。
なかなかやる気がやってこない。
ゲームやユーチューブなどのネットの方が面白いと思っている。
だから、勉強する気が起こらない。
勉強は楽しくない思っている。
 
でも、そうじゃなかった。
少なくともこの4ヶ月のライティングのゼミは面白かった。
隔週のこのゼミを心待ちにしていた。
学んでいくことの面白さを再確認した。
まだまだ私でも成長していくことができるんだと思えた。
ゲームはもうしなくなったけれど、ユーチューブやネットをただただ見るということはなくなった。
考えるようになった。
そして、考えることが面白いと思うようになった。
 
今回のこの課題でライティング・ゼミは終了する。
ものすごく、寂しい気分。
毎週書かなきゃ! ちょっとプレッシャー! っと思っていたけれど。
それと離れる生活。
前と変わらない生活に戻るだけ。
日曜の夜にいそいそと池袋に向かわなくなる生活。
 
でも、全然違う。
毎日のちょっとした出来事が、今日あったでき事が、そしてこれから起こりうること全てがライティングのコンテンツにできないかと考えるようになった。
コタツタイプの私は、スイッチを切らずに今後も文章を書いていきたいと思う。

 
 
***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

http://tenro-in.com/zemi/62637

天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。



2018-12-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事