自己肯定感をふんわり手放したら、響く心が手に入った
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:大村雅子(ライティング・ゼミGW特講)
私はとても自己肯定感が強い。
子供の頃から、「あなたは何でもできる。今出来ていないことは、まだあなたがそんなに望んでないから出来ていないだけで、なりたくなれば何にでもなれる」と褒め倒されて育った私は、常に自分が大好き。
もちろん周りの人もみんな自分大好きで自分はできる人で、自己肯定感はすごく高いか、ちょっと高いの違いだけだろうと思っていた。
自己肯定感が低いなんてことを言う人は、日本人特有の<謙遜>で言っているだけで、お腹のなかでは自信満々だろう、と信じていた。
でも、世の中の人が皆そう思っていない、ということを知ったのは、2年ほど前、ビジネスの勉強会に行くようになってから。
自己肯定感が低い(または低いと口にする)人より、自己肯定感が高いほど優れている、とふんわり思っていたのですが、
実は自己肯定感の低いと自称している人の方、勉強会の成果を出しているということに気づいてかなりの衝撃を受けた。
そこで気づいたのは、自信満々の人は教えてもらった知識を<守破離>せずに、自己流にアレンジするのに対し、自己肯定感の低い人は、習ったことをそのまま実践していくということ。
そして、自信がないと言っていた人たちがどんどん結果を出していく現実を目の当たりにした。
自信がない人=教えられたことを素直に実践している
これだけの違いなの?
とにかく、私がそれまで信じていた、<自己肯定感がより高い方が優れている>という私の常識が崩壊していったのでした。
悔しいけど私、負けている。
それを認めようと思いながら、自己肯定感は捨てれない……
そんな中でモヤモヤしていた時間を過ごしていた時。
ふっと、捨てなくっても良くない? ちょっと手放してみよう、とふんわり決断。
そんな小さな決断をした頃、ライティング・ゼミを申し込んだ。
守破離、素直にきく、とにかく愚直にやってみる、呪文のように唱えてライティングゼミにいざ出陣。
呪文の効果なのか?
いつも講師の言葉に頭の中でボケツッコミのように突っ込んでいたのに、今日はツッコミ入れない頭。
「うんうん」と納得する瞬間が何度も感じる。
人の話を聞くのに、ワクワクしている。
同じゼミの人の意見が素晴らしい! と、心が揺れる。
私には思いつかなかった! パクりたいくらい素敵(笑)と素直に感じている。
これまで自分大好き、自分最高! と信じきっていたので、人の意見に心がほとんど揺れなかった。
「お客様の立場になって、お客様目線で」
そんなフレーズ、30年間商売しているんだから、知ってるし、何百回も聞いたし、言ったし……と、以前ならツッコミ入れていたキーワードが、今日は心を激しく揺らす。
呪文が聞いたのか、素直な心で聞けたからかな?
自問自答しながら帰途に付いている時、ふと数時間前にも、同じように心が揺れたことを思い出す。
今朝ファンデーションを持って出るのを忘れて、ゼミに来る前に10連休初日のデパートの化粧品売り場に。
メイクもしてくれる売り場なので、いつも混み合っていて、今日も10分ほど待たされた。
私の番が来て、ファンデーションの品番を告げる。
メイク今からするんだし、ここでしてもらったら楽なんだけどと思いながらも、待ってる人も多いから、「私はしてもらわなくてよくってよ」くらいな気持ちで、ファンデーションの品番を店員さんに伝える、気が利くお客様の私。
店員さんが、私の買い物履歴を見て
「1週間ほど前に同じものご購入されてますが、大丈夫ですか?」っと。
気がつく店員さん。いい教育だわ。と思いながら、ファンデーション忘れたので今使う為に購入することを告げる。
そして、急いでファンデーションを持ってきた彼女が商品と一緒に、サンプルを持ってきてくれた。
それが、ファンデーションをつける前に必要な化粧水と美容液、コットン。
今の私に一番必要な最適なサンプル!
これって、私のこの後の行動を考えたサービス!
うわべだけの習ったサービスではできない、私の行動を先読みしたサービス!
なんて素晴らしい!
その時に<心が揺れた>
この情景と響いた心が蘇ってきた。
<小さく揺れた心>が、今日のゼミでの『お客様を意識する』と学んだことでイースト菌を入れたようにどんどん膨らむ。
素直な心が受け取ったメッセージが、過去の出来事までも心を揺らしどんどん響いてくる!
自己肯定感を手放すことで、揺れる心が手に入ったことに感動。
それに気づいた自分を褒めちぎりながら、響いた心を宝物のように抱いて幸せな眠りについた。
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