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一流マジシャンから学ぶ、セミナー・ジプシーからの脱却大作戦


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:鉾立由紀((ライティング・ゼミGW特講コース)
 
「これで合計1,500万円の投資……(焦)」

 
2008年のリーマンショックの煽りを受け、勤め先が倒産。それからというもの、私は懸命にビジネスセミナーや自己啓発セミナーなどに自己投資を行ない、起業する道を模索していました。

 
その倒産した会社で勤めていた理由、それは「営業ができるようになれば食いっぱぐれない」と信じていたため。転職でも新人向けの営業のトレーニングをやっているということが魅力で、その会社に転職したのでした。

 
勤務して約3年、その会社で営業をマスターし、営業が好きになり、「これで死ぬまで安泰〜♪」と思った矢先、まるで私をあざ笑うかのように会社はあっさり倒産。38歳にして見事に収入0の世界に逆戻りとなってしまったのです。
 
この会社の倒産というレアな経験を受けて、私は、「本当に食いっぱぐれないためにはどうすればいいのか?」と、本気で考えはじめました。そして、考えた末たどり着いた結論が、自身で起業して、「人生という荒波を、自分自身で乗りこなせるようになる」だったのです。

 
この会社の倒産から、実際に起業するまで、私は起業準備と称して、いろいろなセミナーや教材に、お金と時間とエネルギーを費やしました。ですが、私はあることに気がつくまでの3年間、ずっとセミナー・ジプシーの状態だったのです。

 
誤解してほしくないのですが、私は、怠けていたわけではありません。

 
どのセミナーに行っても、誰にも負けないくらいにがんばって、確実にそのセミナーで得られるコンテンツは習得していました。

 
だけれど、何をやっても「起業家として、一体何をどうすれば、1人で立つことができるのか?」については、皆目検討がつかない……。

 
それが起業する前の私でした。
 

では私はどうやってセミナー・ジプシーを卒業し、起業家として一本で生きていけるようになったのか? 今回の記事では、そのセミナー・ジプシー卒業の鍵についてお話します。

 
まず、私が合計1,500万円を投資しても、まったくもって起業家としてデビューすることができなかった理由。

 
それは、当時の私には「起業して、なにをしたいのか?」という目的が明確でなかったためでした。

 
例えて言うならば、セミナー・ジプシーだった頃の私は、「手品道具を買い漁るマジシャン志望の女性」というような状態だったのです。

 
マジック道具屋さんに行く度、おもしろそうなツールを見つけては、それらのツールを購入する。だけれど、ただそれだけ。それらを購入して、「なにをしたいのか? それらを使って、どこで、どう披露したいのか?」という目的意識は、そこにはまったくありません。

 

そして、その「なんのために、それらを購入したのか」の目的意識がないから、それらの道具を使いこなそうともしませんし、また、買っただけで安心してしまって、箱から出すこともない……。

 
では、ここで、イリュージョニストのプリンセス天功さんを想像してみてください。 プリンセス天功さんなら、まず「何の道具を使うか?」よりも先に、「どんなイリュージョンで観客を感動させるか?」の方を先に考えると思いませんか?

 
「自分がどんなイリュージョンをやりたいのか?」を先に考え、その上で、それを実現可能にするための道具、方法、仕組みを考えていく。 目的から逆算し、手段を考えるからこそ、プリンセス天功さんは、唯一無二のイリュージョンを創り上げることができる。そして、それがプロの世界なのだと、今の私は断言します。

 
以前のサラリーマンあがりの私は、ずっと、「何をすれば起業家になれるのか?」をずっと考えていました。

 
「どんなお客様の、何の問題を解決して差し上げたいのか?」は全く考えることなく、「なにをすれば、手っ取り早く起業家になれるのだろう? 誰か答えを教えてくれないかな?」という“教えてもらう姿勢”で、セミナーや教材を買い漁っていたのです。

 
私は、この自分の陥っている状態に、今のビジネスの師と出会い、気がつくことができました。

 
いつも、その師とビジネスのディスカッションを行う度、こう聞かれ続けました。

 
「鉾立さんは、なんのためにそれをやるの?」

 
それこそ、呪文のように繰り返し繰り返し、この質問のシャワーを浴び続けることで、いつしか、自分でも、

 
「あれ? 私、なんのために、これをやろうとしているのだろう?」

 
と、まず目的から考えるようになり、私はめでたく、セミナー・ジプシーを卒業し、起業家として大きな一歩を踏み出すことができたのです。

 
現代は情報爆発社会です。私達はインターネットなどを通して、ほとんどのほしいコンテンツを、いつでも手軽に、活用できるようになりました。そして、このような状況だからこそ、みなさんに忘れないでいてほしいことがあります。
 
それは、「なんのために、それをやるの?」というマジックワード。

 
これは闇雲に情報に踊らされ、ただただ人の意見に追従することとなることを防ぐ「魔法の言葉」であると同時に、みなさんが自分の目的を明確に持ち、情報を使いこなす側として自分の創りたい世界を創ることができるようになる、そんな「魔法の言葉」でもあるのです。

 
もしみなさんがセミナー・ジプシーという落とし穴に、うっかりはまりそうになったなら、すぐに「なんのために、それをやるの?」とつぶやいてみてください。
 
そこからみなさんだけが創り上げることができる、新しい世界が広がること、ここに私がお約束いたします!

 
 
 
 
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2019-05-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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