メディアグランプリ

自分が生きたい通りに生きる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【6月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:青山 ひろみ(ライティング・ゼミGW特講)
 
 
子供は、自分の生きたい人生を生きる天才だと思う。
息子を見ていて、そう思う。

 
うちの息子に対して、それを特に感じる瞬間がある。
公園や、施設の共同キッズスペースで遊んでいる時だ
 
息子は2歳、元気な盛りなので、1日に一度は公園など体を動かせる場所へ遊びに連れ出す。
そういう場所だから、他のお子さんも一緒に遊んでいるのだが、必ずと言っていいほど、他のお子さんを遊びに誘って一緒に遊ぼうとする。もちろん、そのお子さんとは初対面だ。
 
他の子供たちがやってくると、息子は駆け寄り、「一緒に遊ぼー!」と、元気よく誘う。
相手の子がモジモジしてたり、戸惑った様子を見せると、手を繋いで連れてくる。すごく積極的、というかちょっぴり強引だ。
さらに、遊びが盛り上がってくると、「大好きー!」と言いながらハグしてたりする。

 
もちろん、遊びに誘って、うまくいってる時ばかりではない。
誘った子が、お母さんと一緒に遊んでいたりすると、息子が誘っても無視される時だってある。よその子と遊ぶほどの時間はなかったんだろうか、保護者さんがお子さんを連れてサッと立ち去ろうとする場合もある。

 
それでも、息子はめげない。
そのお子さんのことは諦めても、また次のお子さんが来たら誘い続ける。
落ち込んでいる様子はない。自然に、当たり前にそれをやっている。

 
こんなことは、私にはできない。
息子は、親の私ができないことをやっている。

 
この姿に、私は多くのメッセージを感じる。

 
まず一つは、失敗してもめげないこと。
そもそも息子は、これを失敗だなんて思ってもいないだろう。
「あ、帰っちゃったや」
っていう事実を感じているだけだ。
悲しい、寂しい、思っているかもしれないが、だからといって、次からはもう誘わないとは思っていないのだと思う。

 
二つ目は、相手や周囲の人が、この行動で自分をどう見るか考えないことだ。

 
相手の子はパパと遊びたいだろうから、僕が誘ったら迷惑だ。
みんなグループで遊んでるから、僕は仲間に入れてもらえないかもしれない。

 
遊びの誘いを断られた自分は、カッコ悪い。

 
息子は自分のことを、そんな風には思っていない。
自分がみんなと遊びたいから、誘うのだと思う。すごくシンプルだ。

 
三つ目は、相手と繋がりたいという気持ちを、素直に行動に出していること。
遊びたいけど、声をかけないではない。誘いに行く姿に躊躇している様子を微塵にも感じさせない。
一人で遊ぶより、誰かと遊んだ方が楽しい。
だから一緒に遊ぶ人を誘いたい。ただ、それだけなのだと思う。

 
でも、大人になると、
「そんなの友達いない人みたいでヤダ」
「変な人だと思われたらどうしよう」
「相手がどんな人かもわからないのに話しかけられない」

 
行動に移す前に、そんな不安がよぎる。

 
子供から大人になって、人はいろんな変化を経験していく。
それは、家族を喜ばせるためだったり、社会に適応するためにだったり、仕事で成果を出すためだったり、相手を思いやっての行動だったりする。

 
大人になると、誰しも多かれ少なかれそういうことはないだろうか。

 
自分がどう生きたいかを曲げてまで、周りに合わせて生きている、ということが。
 
家庭や仕事の役割に囚われすぎて、本当の自分が見えなくなる瞬間が。

 
そのようにして、疲れている人もいるのではないだろうか。
そして、それに気づかないで生きていないか。
そもそも、気づきたくもない人もいるのではないだろうか。

 
ちょっとの違和感が、いつか大きなズレとなり、いずれ気づく。

 
「自分が今生きている人生は、自分のものではなくなってしまっている」

 
子供は、自分が生きたいように生きる天才だ。

 
でも、ここを大人や周囲の人が、
「そんなことをしたら迷惑だ」「断られてやんの、カッコわるい」
とコミュニケーションをし続けると、そう受け取るようになるのだと思う。

 
今、多くの大人が、そのようにして子供から大人へ成長してきたのではないかと感じている。
「自分を解放したい。もっと自分が生きたいように生きたい」

 
自分の息子も、他の子供たちも、その可能性や気持ちを潰さず育てるのはもちろん、自分の人生に違和感を感じてい生きている大人の人へ、もっと生きたい通りの人生を生きる環境を提供できる人でありたい。

 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
http://tenro-in.com/zemi/82065
 

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2019-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事