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会社は文書で成り立っているんだよ~赤ペン先生の教え~


 
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:TM(ライティング・ゼミGW特講コース)
 
「四六時中文書を書くことを考え続けた10日間」
 
今年のゴールデンウィークを一言で表すとしたら、こんな感じだろうか。
史上初の10連休となったゴールデンウィークは、まさにライティング漬けであった。
もともと旅行に行くつもりもなかったし、遊びつくそうという気もなかった。
「10連休はスキルアップに徹しよう!」
ずっと前からそう決めていた。
 
勉強したいことは山ほどあった。
だが、その中で一つ、すぐにでもスキルアップしたいと思う能力があった。
ライティングスキルである。
それは、私にとって毎日の悩みの種であった。
 
私事ではあるが、昨年の10月に新卒から約8年努めた会社を辞めて、人生初となる転職をすることとなった。
実際に転職してみて、いかに自分の知識・経験がいかに不足しているか身に染みて感じることなった。
しかし、何よりもショックであったのは、ある程度の自信を持っていたライティングスキルさえも完膚なきまでに打ちのめされてしまったことだ。
 
前職では、文書が苦手な営業マンの代わりに、稟議書や企画書を作成する機会も多く、自分の文書が役立っていることを実感できていたし、褒められるのが何よりも嬉しかった。
自信にもなっていた。
しかし、それは単なる過信であった。
 
現職の上司は文書へのこだわりが半端ない。
彼は「赤ペン先生」の異名を持っている。
社員の誰もが書いた文書を、いつも真っ赤に添削する。
文書に自信をもっていた私も例外ではなかった。
自信満々に出した文書も真っ赤にして突き返される。
休日を利用し、1日かけて作り上げた自信作でさえも、赤だらけだ。
真っ赤に染まった1枚の紙を突き返される日々……。
だが、「赤ペン先生」が真っ赤に添削した文書は、明瞭簡潔で分かりやすい。
そして読みやすい。
それは誰が読んでも「満場一致」の事実であった。
 
「赤入れのない文書を提出してやろう!」
いつしか私の目標ができていた。
 
そんな時、Facebook広告で見つけたのが「天狼院書店・GW特講/ライティング・ゼミ10日間集中コース」である。
「これだ!」と思いすぐに申込をした。
毎日2,000字の課題があることは知っていたが、想像以上にハードであった。
2,000字の文書などコンスタントに書いたことはない。
書くのにものすごく時間がかかる。
そして、日を追うごとに書くネタが無くなってくる……。
振り返れば、毎日の時間の4分の3はライティングのことを考えてるようになっていたと思う。
 
そんなこんなで四苦八苦しながらも、最終講義を終え、今、最後の課題を書き終えようとしている。
最終講義で教わった、書くことの意味はまさにライティングの意義を感じさせるものであった。
 
だが、ビジネス的な視点ではあるが、もう一点。
私は「赤ペン先生」からライティングの意義を教わっていた。
 
普段の「赤ペン先生」はジョークが大好きで、真面目な話をすることは少ないのだが、一度だけ文書についての想いを語ったことがある。
 
「TMくんさ、会社の意思決定って全部文書のやり取りなんだよね。
例えば、事業が決定したりした時さ、会議とか報告とかプレゼンとかして許可をとって進めるじゃん。
でも、会長とか社長って、毎回会議に出てるわけでもないじゃん。忙しいし。
報告受けてOKしたっていっても所詮は口頭での許可じゃん。
じゃあ何をもって最終判断してるかって、文書を読んで判断してるんだよね。
稟議書とか報告書とか企画書とか。
その文書に印鑑押すことで、自分は許可しました、責任もってOKしましたよって言ってくれてるんだよ。
だから文書で魅せて説得するってめっちゃ重要。
その文書は明瞭簡潔で、かつ魅せるものでなくてはならないんだよ」
 
「ああ、そうか。会社って文書で成り立っているんだな」
何だかものすごく腑に落ちた。
 
このAI時代、稟議書や報告書なんて電子化・自動化して無くしたほうが効率的という人もいる。
以前は私もそんな意見に同調していた。
しかし、私は間違っていたのだと思う。
電子化や自動化がされようが、文書を書くという行為はなくなることなんてない。
書類作成を自動化して良しとするのは、文書で説得するチャンスをみすみす逃してしまう行為であるのだ。
 
「赤ペン先生」は毎日文書を書いている。
朝9時の出社前には全社員に対して「赤ペン先生」からメールマガジンが送信される。
時に、笑い話。時に、社内の話。時に、政治経済の話。
話題のジャンルは様々だ。
文字数にして1,000字~2,000字程度だろうか。
私の知る限り1日たりとも欠かしたことはない。
さらに驚いたことに、誤字や脱字は全くない。
きっと毎日文書を書くことで、「魅せる文書」を書くスキルを意識的に保っているのだろうと思う。
 
さて、ライティング・ゼミを通して、私のライティングスキルがどこまで向上したのかは、まだ分からない。
だが、一つハッキリ言えることがある。
文書を書くこと、その抵抗感はもはや無いということだ。
だから、「赤ペン先生」のように毎日文書を書くことを欠かさずにやっていきたいと思う。
「赤ペン先生」のメルマガへの返信から始めようか、なんて思ったりもする。
 
思えば私の目標なんてちっぽけであった。
「赤入れのない文書を提出してやろう!」
 
いや、そうではないだろう。
「赤ペン先生」はもう50代だ。
 
「私が第二の赤ペン先生になってやろう!」
それが私の新たな目標だ。
ライティングの力で、今度は私が会社を支えていく番なのだ!
 
 
 
 
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2019-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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